早稲田 | 1 | 0 – 1 1 – 0 0 延長 1 |
2 | ASハリマアルビオン |
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(90+3分)高橋 雛 | 得点 | (22分) (105分) |
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(106分)高橋 雛 | 警告・退場 | (90+2分) (120+2分) |
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7 | シュート | 13 | ||
17 | GK | 10 | ||
5 | CK | 5 | ||
8 | 直接FK | 14 | ||
10 | 間接FK | 4 | ||
1 | PK | 0 |
POS | NO. | 選手名 |
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GK | 1 | 鈴木 佐和子 |
DF | 4 | 船木 和夏 |
DF | 24 | 夏目 歩実 |
DF | 25 | 後藤 若葉 |
DF | 29 | 堀内 璃子 |
MF | 5 | 阪本 未周 |
MF | 10 | 村上 真帆 |
MF | 11 | 松本 茉奈加 |
MF | 14 | 加藤 希 |
FW | 7 | 高橋 雛 |
FW | 9 | 廣澤 真穂 |
POS | NO. | 選手名 |
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GK | 16 | 川端 涼朱 |
DF | 3 | 佐々木 呼子 |
DF | 13 | 桝田 花蓮 |
DF | 28 | 浦部 美月 |
MF | 6 | 並木 千夏 |
MF | 26 | 笠原 綺乃 |
MF | 27 | 三谷 和華奈 |
分 | OUT | IN |
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45 | 松本 茉奈加 | 三谷 和華奈 |
56 | 三谷 和華奈 | 並木 千夏 |
68 | 堀内 璃子 | 佐々木 呼子 |
82 | 加藤 希 | 笠原 綺乃 |
82 | 夏目 歩実 | 浦部 美月 |
この試合の戦評
皇后杯JFA第42回全日本女子サッカー選手権大会2回戦が兵庫県の三木防災公園陸上競技場で行われた。対する相手は、なでしこ2部所属であるASハリマアルビオン。前への圧があり、シュートレンジの広い選手が多くいるチームである。ア女は初戦を5-0と快勝したため、その勢いを持って試合に臨む。
前半は相手ボールでキックオフ。後ろからのロングボールで前に勢いをつけ、ア女ゴールに迫る相手に対し、跳ね返すもセカンドボールを回収され、なかなかマイボールにすることができないア女。相手ペースでの時間が続く中、22分、右サイドからのクロスに対しクリアをしきれない。こぼれたボールを拾うことができず、ゴール前中央で豪快なシュートを放たれ失点。0-1となる。その後も相手の勢いは止まらず自陣での攻防が続くものの、徐々に相手のスピードにも慣れ始める。相手のハイプレスを上手く交わしながら、攻撃のリズムを作る。その中で、幾度かチャンスはあったもののシュートまでは至らない。流れを掴むことができないまま前半は0-1で終了。
ハーフタイムには、攻撃でのイメージ共有を行う。そして、点を取り返すために全員で気合を入れ直し後半に臨む。また、11松本→27三谷の交代を行う。後半はア女ボールでキックオフ。前半とは流れが一転し、攻撃のリズムを組み立てるア女。56分、負傷により27三谷→6並木の交代を行う。63分、相手のクリアミスを拾った9廣澤がミドルシュートを放つが惜しくも枠を外れる。得点には至らないものの、徐々に得点の匂いを感じさせる。また、前線が流動的に動くことでテンポの良い攻撃が生まれ、相手ゴールを脅かす場面が増えてくる。相手は前半同様、縦に速い攻撃を仕掛けてくる。67分には相手に一瞬の隙を突かれ、背後へのロングフィードからシュートを打たれるもクロスバーに直撃し、何とか失点は免れる。68分、29堀内→3佐々木の交代を行う。その後もピンチは幾度か訪れるものの、DFラインの連携した守備で相手にゴールを割らせない。82分、14加藤→26笠原、24夏目→28浦部の交代を行い、得点を奪いに行く。試合終了間際、ア女にラストチャンスが訪れる。9廣澤からのスルーパスに抜け出した7髙橋がペナルティエリア内で倒され、PKを獲得。キッカー7髙橋が冷静に決め、1-1の同点になる。そのまま後半が終了し、延長戦へと突入する。
延長戦は前後半15分ずつ、計30分の戦いとなる。延長戦も、ア女ペースのまま試合に入る。コーナーキックや、遠くからのミドルシュートで果敢に相手ゴールに迫る。また、守備でも球際やチャレンジ&カバーを徹底し、相手に前進させない。しかし、105分に自陣でフリーキックを与えてしまう。高い弾道を描いたボールに対し一度はクリアするも、こぼれたボールを押し込まれ失点。1-2と突き放されてしまう。延長後半も、諦めることなく全員が必死にゴールを奪いに行く。110分、26笠原のクロスに7髙橋が頭で合わせるも、ボールはゴール右ポストギリギリを外れ得点することができない。全員が最後までハードワークをし戦い抜いたが、このまま1-2で試合終了のホイッスルが鳴った。
前半は相手のペースに飲まれ、失点を許したものの、後半の終了間際にPKで劇的なゴールを奪い、同点とする。しかし、延長戦で隙を突かれ失点。惜しくも2回戦敗退となった。皇后杯については終わりとはなったが、敗戦後のいつもと違うこのやり場のない悔しさは何なのか。劣勢の中、試合をひっくり返すことができないという現状を認めざるを得ない。この敗戦によって獲得できた感情は逆に財産と捉え、それを糧としたい。一皮剥けたア女の姿を見せるべく、全員でベクトルを前に向けて精進していきたい。