早稲田 | 1 | 0 – 1 1 – 0 0 延長前半 0 0 延長後半 0 4 PK 1 |
1 | INAC神戸 |
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(57分)河野 朱里 | 得点 | (22分) | ||
警告・退場 | ||||
7 | シュート | 15 | ||
18 | GK | 6 | ||
3 | CK | 7 | ||
7 | 直接FK | 8 | ||
8 | 間接FK | 0 | ||
0 | PK | 0 |
POS | NO. | 選手名 |
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GK | 1 | 木付 優衣 |
DF | 2 | 渡部 那月 |
DF | 3 | 奥川 千沙 |
DF | 4 | 三浦 紗津紀 |
MF | 5 | 松原 有沙 |
MF | 8 | 中井 仁美 |
MF | 9 | 平國 瑞希 |
MF | 10 | 中村 みづき |
MF | 11 | 熊谷 汐華 |
MF | 27 | 村上 真帆 |
FW | 7 | 河野 朱里 |
POS | NO. | 選手名 |
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GK | 21 | 鈴木 佐和子 |
DF | 20 | 高瀬 はな |
DF | 29 | 冨田 実侑 |
MF | 6 | 柳澤 紗希 |
MF | 17 | 大井 美波 |
FW | 19 | 山田 仁衣奈 |
FW | 28 | 松本 茉奈加 |
分 | OUT | IN |
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45 | 平國 瑞希 | 松本 茉奈加 |
98 | 中井 仁美 | 柳澤 紗希 |
延後前 | 熊谷 汐華 | 山田 仁衣奈 |
この試合の戦評
第39回皇后杯3回戦がエディオンスタジアム広島で行われた。チャレンジリーグの静岡産業大学磐田ボニータを3-1、なでしこリーグ2部の愛媛FCレディースを1-0と打破したア女。次なる3回戦目の相手はなでしこリーグ1部のINAC神戸レオネッサ。今季のリーグ戦は2位、皇后杯二連覇中、なでしこジャパンの選手も多く所属する常勝軍団である。2回戦同様、試合巧者の相手に対し臆することなく、迷いのないプレーを心掛け3回戦に挑んだ。
相手ボールで試合はキックオフ。先手を取ったのはア女。前半1分、前がかりになった相手の裏をつくカウンター攻撃で10中村がロングシュート。惜しくもクロスバーに弾かれるも意表をつくア女の攻撃でいきなり相手ゴールを脅かす。しかしその後は相手ペース。なかなかルーズボールを拾えず守備の時間帯が続く。なんとか耐え凌いでいたア女だが、遂に均衡を破られてしまう。前半22分、相手の左サイドから細かくパスを繋がれゴール前まで運ばれると、最後は右サイドバックの選手がフリーでシュート。先制点を奪われ0-1とされてしまう。失点後も攻め込まれる時間帯が長く苦しい状況が続く中、これ以上の失点は許さないと何度もゴール前で体を投げ出す。そんな全員の強い気持ち、高い守備意識がア女の攻撃チャンスを生む。5松原の強烈フリーキックが相手GKに弾かれると、立て続けにコーナーキックを獲得。得点にこそならなかったものの徐々にア女の強みを出し、相手のサッカーにも順応してきたところで前半終了。失点を1に抑え0-1で前半を折り返す。
ハーフタイムにはシンプルに裏を狙うこと、もっとロングシュートを狙うことを意識付け、選手同士での細かい修正点や改善点を話し合う。また、9平國→28松本の交代を行い後半に挑んだ。前半の勢いのまま後半に入ったア女は、立ち上がりからアグレッシブなプレーで果敢にゴールを狙う。奪いに行く守備によって攻撃にも厚みがかかり、そんな中訪れた後半12分遂に試合が動く。相手のパスをカットした10中村がドリブルして7河野へパス。パスを受けた7河野はゴールエリアに侵入し、左足を振り抜きゴール。少ないチャンスをものにし、1-1と同点に追いつく。勢い付いたア女は攻守共にハードワークを続ける。体を張るプレーを随所で見せ、集中した戦いを繰り広げる。ア女らしいサイド攻撃で相手ディフェンスを崩す場面もあったが、相手ディフェンスも体を張ってゴールを死守。一進一退の攻防が続く中、刻々と時間も過ぎて行く。そして試合終了のホイッスル。延長戦へと突入した。
延長戦は前後半15分ずつ、計30分の戦いとなる。足を攣っている選手も中にはいたが、ア女全員が一つとなって延長戦に挑んだ。両チーム共に足が止まり始めていたが、球際の強さは変わらず激しいプレーが続く。延長前半8分に8中井→6柳澤の交代を行う。常に声を掛け合い集中力を切らさないア女。積極的な守備を継続し、1-1で延長前半を折り返す。延長後半前に11熊谷→19山田仁の交代を行う。相手は個の能力で打開してくるものの、ア女はお互いをフォローし合い泥臭い守備を続ける。前線でボール奪取すると左サイド7河野のクロスに10中村が中で合わせる。しかし相手GKに阻まれ得点には繋がらず。格上相手に守りきるのではなく、勝ちに行く姿勢を見せ、全員が必死にプレーし続ける。しかし延長戦でも決着は付かずPK戦へ。
先攻となったア女は「悔いのないキックをしよう」と言う監督の言葉を胸にリラックスして挑んだ。ア女の1人目10中村が冷静に決めると相手の1人目が失敗。対するア女は2人目19山田仁がしっかり決めきると相手の2人目を1木付がシャットアウト。この時点で2-0とア女にとって圧倒的有利な展開となる。3人目はア女の7河野、相手共に成功。そして迎えた4人目。先攻であるア女が決めたら勝利という状況の中、27村上が豪快なキックを右隅に決め勝負あり。
120分とPK戦の激闘の末、前回王者であるINAC神戸レオネッサに勝利。ジャイキリことジャイアントキリング、下克上を起こすことができたうえに、ア女にとっても新たな歴史を作ることができた。準々決勝に駒を進め現在ベスト8。次なる相手はノジマステラ神奈川相模原。昨年の皇后杯、3回戦で負けた相手である。その雪辱を晴らすべく、まずはベストを4を目指しチーム一丸となって戦いたい。
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