2016年 第30回関東大学女子サッカーリーグ 第9節 vs日本体育大学

この試合の戦評

関東大学女子サッカーリーグ第9節。最終節の相手は現在1位の日本体育大学。ア女は勝ち点では並ぶものの、得失点差で2位に付けている。昨年の戦績は関カレで1-0、インカレの準決勝で2-2のPK戦の末勝利を収めている。その屈辱を晴らすべく日体大は強い気持ちで挑んでくるであろう。引き分け以上で優勝が決まる日体大と、勝てば優勝が決まるア女。2連覇がかかるア女はなんとしても勝たなくてはならない。そんな状況の中、チーム全体で気持ちを高め、勢い良く挑んだ一戦となった。

緊張感ある中始まった試合は序盤から白熱した戦いとなる。前半9分いきなりピンチを迎える。右サイドを突破されGKと1対1となり、相手が放ったシュートは1山田紅が触るもゴールに向かう。運良くボールはポストに当たり2渡部がギリギリのクリアを見せ失点を防ぐ。その後は集中したはっきりしたプレーで守備に安定感をもたらし、徐々にペースを握り始める。そして、裏に抜け出した24山田彩が強烈なシュートを放ちゴールネットを揺らすもオフサイドの判定。一進一退の攻防が続く中、試合時間は刻々と進む。前半はお互いを探り合いながらも局面局面でア女らしさを出し、後半に期待が持てる戦いぶりとなった。前半を0-0で折り返す。

ハーフタイムには、ミドルシュートを狙いに行くことや守備対応についてなどを再確認し、後半に臨んだ。また26大井→22熊谷汐の交代も行なった。一進一退の攻防が続いた前半を0-0で折り返し、後半に得点の期待が高まっていた。しかし、後半11分サイドから一瞬の隙を突かれ失点。相手に先制を許してしまう。この得点により、日体大は勢いを取り戻し始め、対するア女はプレーに対して戸惑い始めてしまう。流れを変えようと後半18分には24山田彩→28山田仁の交代を行う。

しかし後半23分、相手FWに裏に抜け出され、失点。0-2とさらにリードを広げられてしまう。ここで得点を奪い返しにいきたいア女は、5松原をFWにポジションチェンジし、攻撃的な布陣で臨む。しかし日体大の安定感のあるDF陣を前に、なかなか攻め込むことができない。すると後半32分、左サイドを抜け出され失点。0-3となる。完全に日体大のペースで試合が進んでしまっていた。この悪い流れを変えたいア女は後半37分に10中村→6柳澤、3奥川→31高瀬の交代を行う。最後の最後まで果敢にゴールを目指し攻め続けたが、得点を奪うことはできず、0-3のまま試合終了。

この試合の結果、関東女子大学リーグの優勝を逃し、2位でリーグ戦を終えることとなった。また、試合全体を通して非常に課題の残る試合となった。だが、この敗戦を決して無駄にはしない。インカレまでは残り2ヶ月をきっている。ア女が負けることはもう許されない。インカレに向けこの敗戦を糧にし、今後の練習に取り組んでいきたい。

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