2024年 第23回早慶女子サッカー定期戦

この試合の戦評

第23回早慶女子サッカー定期戦がAGFフィールドにて行われた。早慶女子クラシコともいわれる伝統的な一戦が、悪天候も危ぶまれる中、遂に開幕した。「共創」のコンセプトのもと、学生主体の両校で作り上げた早慶戦。早稲田の誇りを胸に全員が勝利に向けて挑んだ。

前半は相手ボールでキックオフ。開始早々、ア女が主導権を握る。5分、24三宅と11宗形の連携から11宗形がクロスをあげ、ゴール前にいた7﨑岡がヘディングするもボールは枠外へ飛ぶ。その後も攻撃の手を緩めないア女は、35分にCKを獲得する。11宗形の蹴ったボールに10築地が合わせるも得点を奪うことはできない。38分、相手陣地でボールを奪い、8白井がミドルシュートを打つも、ボールは枠外へ飛ぶ。42分には、自陣からの丁寧なビルドアップから2新井からのパスを7﨑岡がスルーし、11宗形が受け、ミドルシュートを狙うが、惜しくもキーパーに阻まれる。幾度となく攻撃を仕掛けたが、スコアは動かず前半を終える。

得点を取りにいきたいア女は、ハーフタイムに、15千葉→26米村、24三宅→9生田の交代を行い、後半に臨む。

後半開始早々、ア女が畳み掛ける。50分、28佐溝がオーバーラップからボールを受け、鋭いクロスをあげる。ファーに走り込んでいた2新井がヘディングで合わせるも、ゴールポストに弾かれる。61分、10築地、11宗形とパスを繋ぎ、ゴール前に走り込んでいた26米村にスルーパスが送られる。26米村が放ったシュートはまたもやゴールポストに嫌われ、何度も相手ゴールを脅かす。その後もカウンターを仕掛けてくる相手に対し、1石田、5田頭、3杉山、28佐溝のDFラインを中心に安定した守備で、攻撃へと展開していく。苦しい状況から脱却するため、75分に7﨑岡→27福岡、82分に8白井→6木南の交代を行う。そして、遂に試合が動く。83分、10築地からのスルーパスに反応した9生田がスピードに乗り、冷静にシュートを流し込み先制点を獲得。1-0とする。90+2分には11宗形→13栗田の交代を行い、最後まで攻撃の手を緩めない。そのまま試合は1-0で終了。

早慶戦という伝統的な一戦、独特な雰囲気が漂う中、苦しい状況を打破し、勝ちきることができた。これは、ピッチ内外関わらず、全員が自分の役割を全うした結果である。一方、合計22本のシュートを打ち、1得点という課題も見えた。これから公式戦が再開する中、より強く恐いア女を体現するために、全員で積み重ねていきたい。

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