result

皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会 1回戦 vs吉備国際大学Charme岡山高梁

2023年11月18日(土) 14:00キックオフ @栃木県グリーンスタジアム vs吉備国際大学Charme岡山高梁
早稲田 2 1 – 1
0 – 0
1 延長 0
1 吉備国際
(43分)笠原 綺乃
(109分)築地 育
得点 (18分)
  警告・退場 (39分)
18 シュート 7
10 GK 10
2 CK 3
13 直接FK 4
3 間接FK 4
0 PK 0
スターティングメンバー
POS NO. 選手名
GK 1 石田 心菜
DF 2 夏目 歩実
DF 4 堀内 璃子
DF 5 田頭 花菜
DF 6 浦部 美月
MF 7 笠原 綺乃
MF 8 白井 美羽
MF 9 三谷 和華奈
MF 10 築地 育
MF 30 大山 愛笑
FW 28 崎岡 由真
リザーブメンバー
POS NO. 選手名
GK 16 丸山 翔子
DF 3 後藤 若葉
DF 15 小林 舞美
MF 18 栗田 彩令
MF 19 淀川 知華
MF 27 新井 みゆき
FW 26 千葉 梨々花
選手交代
OUT IN
45 石田 心菜 丸山 翔子
67 白井 美羽 新井 みゆき
81 崎岡 由真 千葉 梨々花
100 浦部 美月 後藤 若葉

この試合の戦評

皇后杯JFA第45回全日本女子サッカー選手権大会1回戦が栃木県グリーンスタジアムで行われた。対する相手は中国第2代表の吉備国際大学Charme岡山高梁。今シーズンの目標の一つである『皇后杯ベスト8・WEリーグ撃破』へ向けての挑戦が今始まる。緊張感が漂う試合前だったが、その緊張を味わえるこの試合を何よりも楽しみ、全員で勝利を掴もうと意気込んで試合に臨んだ。

前半は早稲田ボールでキックオフ。立ち上がりから、サイドからの攻撃を起点に攻めるア女。2分、5田頭から6浦部へロングボールが渡りクロスを上げるが、これは合わせることができない。5分には、ボールを受けた9三谷が自ら中へ切り込みファーストシュートを打つ。しかしこれは、相手GKにキャッチされる。続く6分、10築地からの大きな展開でボールを受けた9三谷がクロスを上げる。そこに28﨑岡が勢いを持って合わせるも枠を外れる。11分、再び9三谷がカットインから左足のシュートを放つも、ゴールからわずかに外れ得点には至らない。すると18分、相手のゴールキックから左サイドを突破されると、裏に抜け出した相手にシュートを打たれ失点。0-1と追いかける展開へ。更なる失点を防ぎたいア女は23分、左サイドで相手にFKを与えるも統率したラインバックでピンチを免れる。その後はア女がボールを保持する時間が続き、長短使い分けたパスで相手を揺さぶりゴールに迫る。40分には、左サイドでFKを獲得するもシュートまでには至らず。すると43分、試合が動く。左サイドのスローインからボールを受けた7笠原が相手を背負いながらも反転してシュート。このシュートがゴールニア隅に突き刺さり1-1の同点とする。前半終了間際には、相手にCKを与えるも1石田の身体を張ったキャッチによって、事なきを得る。そして、そのまま前半終了。

HTには、前線の動き出しによって空いてくるスペースの共有やポジション間での擦り合わせ、相手のセットプレーに対する守備の仕方について再確認をした。また、負傷により1石田→16丸山の交代を行う。

後半は相手ボールでキックオフ。48分、左サイドの高い位置でFKを獲得。30大山から良いボールが入るも、合わせることができない。その後は、ア女がボールを保持する時間は多いものの、両者一進一退の攻防が続く。60分、自陣で相手の激しいプレッシャーを受けるも、10築地、9三谷、30大山で崩し、30大山から7笠原へとロングボールが入る。中央の8白井へ繋ぎ、シュートまでいくも、相手GKにキャッチされる。63分には、左サイドのスローインを受けた7笠原がクロスをあげる。相手に弾かれ溢れたボールを2夏目がシュートを打つも、これは枠を外れる。その後も64分、65分と立て続けにミドルシュートを放つもののゴールネットを揺らすことができない。67分には、8白井→27新井の交代を行う。71分、中央でボールを受けた30大山から前線の28﨑岡へパスが渡ると、相手をかわし自らシュートを放つ。しかし、これは相手GKにキャッチされる。74分、9三谷、6浦部で左サイドを崩し、6浦部がファーにクロスをあげるも、惜しくも合わない。81分には、28﨑岡→26千葉の交代を行う。84分、自陣でボールを奪われると、そのまま運ばれシュートを打たれる。しかし、ここは5田頭と16丸山がしっかり対応し事なきを得る。86分、30大山、26千葉、27新井とパスを繋ぎシュートを打つも、惜しくも枠を外れる。89分には、相手にFKを与え頭で合わせられるも、失点には至らない。その後続くCKも4堀内のクリアで防ぎ、1-1でホイッスルがなる。90分のうちに決着せず、15分ハーフの延長戦へ。こういった試合をものにできるか、これからのア女において非常に重要な局面である。残りの試合時間、全員で勝利を掴みに行くべく、再度円陣を組み直し試合へ向かった。

延長前半は相手ボールでキックオフ。95分、左サイドからクロスを上げられ一度はクリアするも、相手がこぼれ球をダイレクトでシュート。これは枠を外れ、失点には至らない。100分には、10築地から右サイドの27新井へロングボールが渡る。最後はクロスをあげるも相手にクリアされる。ここで、6浦部→3後藤の交代を行う。ア女が押し込む時間が多いが、中々ゴールをこじ開けることができない。1-1のまま延長前半が終了。このまま延長後半へ突入する。108分には、左サイドでボールを受けた9三谷から鋭いクロスがあがるも、26千葉には僅かに合わず。すると109分、ついに均衡が破れる。27新井の積極的な仕掛けから獲得したCK。30大山のボールにドンピシャで合わせた10築地のヘディングはゴールネットを揺らし、2-1の逆転に成功する。112分、相手に与えたCKでピンチを招くも集中した守備でゴールを割らせない。116分には、相手のカウンターを受けかけるも、3後藤のインターセプトによって相手の攻撃の芽を潰しピンチに至らない。その後も勝利のために全員が走り、闘うハードワークを見せ2-1のまま試合終了。

この試合を振り返ると、前半の早い時間帯に先制されたが、決して焦れずに闘い前半のうちに振り出しへと戻した。その後決着がつかずに延長戦にまでもつれこんだが、延長後半に逆転ゴールを決め、勝利を掴み取った。そんな、まさに激闘と呼べる試合であろう。アクシデントもあったこの試合だが、ピッチに立つ選手はもちろんのこと、途中交代した選手、最後まで準備し続けてくれた選手、ベンチから絶えることのない鼓舞を送り続けてくれた選手・スタッフの方々、来れなくとも信じ待ってくれていた仲間たち、応援してくださった方々、まさに全員の力が引き寄せた逆転勝利である。だが、私たちの挑戦はまだ始まったばかりだ。3戦先のWEへの挑戦権と共に2年前の雪辱を果たすべく、来週に控えるスフィーダ世田谷FCとの一戦も、勝利を掴むために最大限の準備を全員でしていきたい。

この試合の写真一覧

画像をクリックして拡大画像をご覧ください。(拡大画像をクリックすると元に戻ります)