早稲田 | 1 | 1 – 0 0 – 0 |
0 | 筑波 |
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(45分)吉野 真央 | 得点 | |||
警告・退場 | ||||
11 | シュート | 3 | ||
14 | GK | 11 | ||
1 | CK | 1 | ||
9 | 直接FK | 2 | ||
3 | 間接FK | 4 | ||
0 | PK | 0 |
POS | NO. | 選手名 |
---|---|---|
GK | 1 | 近澤 澪菜 |
DF | 2 | 船木 和夏 |
DF | 5 | 後藤 若葉 |
DF | 22 | 夏目 歩実 |
MF | 6 | ブラフ シャーン |
MF | 7 | 蔵田 あかり |
MF | 8 | 並木 千夏 |
MF | 10 | 加藤 希 |
FW | 9 | 廣澤 真穂 |
FW | 11 | 高橋 雛 |
FW | 15 | 吉野 真央 |
POS | NO. | 選手名 |
---|---|---|
GK | 16 | 石田 心菜 |
DF | 4 | 堀内 璃子 |
DF | 17 | 井上 萌 |
DF | 20 | 浦部 美月 |
MF | 18 | 三谷 和華奈 |
MF | 19 | 笠原 綺乃 |
MF | 26 | 木南 花菜 |
MF | 30 | 築地 育 |
FW | 12 | 黒柳 美裕 |
分 | OUT | IN |
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59 | 蔵田 あかり | 三谷 和華奈 |
73 | 並木 千夏 | 築地 育 |
83 | 吉野 真央 | 黒柳 美裕 |
この試合の戦評
インカレ準決勝が味の素フィールド西が丘で行われた。対する相手は筑波大学。本年度、これで6度目となる戦いである。これまでの戦績は4勝1敗、決勝に駒を進めるためにも全員で勝利を目指し試合に挑んだ。
前半は相手ボールでキックオフ。追い風の中、まずは慎重な入りを見せるア女。立ち上がりはリスクマネジメントをしながら相手の背後を狙う。3分、7蔵田が駆け上がり、ニアに鋭いクロスをあげる。15吉野が合わせに行くもゴールには繋がらない。立て続け7分、11髙橋と2船木のコンビネーションから最後は2船木がシュートを放つも相手に阻止される。序盤から果敢に攻め込むが、18分、相手のカウンターを受ける。シュートは放たれるが、失点には至らない。攻め込む時間に対し守備のリスク管理を求められるア女。26分、ビルドアップから9廣澤にボールが渡り、個人技で相手DF2枚を置き去りにする。シュートを打つが、惜しくもキーパーに阻まれる。38分、右サイドから7蔵田がカットインし、シュートを打つ。こぼれ球を11髙橋が即座に反応し再度シュートを打つが惜しくもクロスバーを超える。スコアレスのまま試合は続く。ボールを保持する時間が長い中、1近澤、5後藤、22夏目の集中したリスクマネジメントにより、自陣での被シュートを阻止する。45分、8並木から2船木へサイドチェンジ、2船木から早めのクロスが上がり、15吉野が頭で合わせ1-0。待望の先制点を奪った。そのまま前半終了。
ハーフタイムでは、相手のゴールキックに対する守備の仕方、後半は得点を狙いに来る相手に対して、リスクを背負いすぎないこと、この試合に勝つための確認をし、後半に臨む。
後半はア女ボールでキックオフ。立ち上がりから相手ゴールを脅かし続ける。50分、10加藤から7蔵田へボールが繋がる。7蔵田のクロスに15吉野が反応するも、枠を捉えることができない。その5分後、8並木、7蔵田、10加藤の4年生コンビで相手を崩し、11髙橋がシュートを放つも、ゴール上に外れる。58分、7蔵田→18三谷の交代を行う。18三谷のスピードでア女の攻撃に拍車をかける。63分、カウンターを受ける。ゴール中央で混戦を招き、再三シュートを打たれるが、5後藤、22夏目、6ブラフの身体を張った守備でゴールを死守する。一瞬の隙も見せないア女。1つのミスでたくさんの涙を流してきた経験を11人は体現し続ける。71分、相手にCKを与えるが、1近澤のパンチングと全員の守備で事なきを得る。73分、8並木→30築地の交代を行う。74分、15吉野のキープに対して18三谷がオーバーラップを仕掛ける。18三谷がシュートを放つが惜しくもポストに阻まれる。さらに7分後、6ブラフから2船木にボールが渡り、クロスをあげ、18三谷がシュートを放つもクロスバーに当たり、得点にはならない。78分、15吉野→12黒柳の交代を行う。80分、相手のロングスローからペナルティエリア内に侵入され、最後は豪快にシュートを打たれるが、枠を外れる。最後まで集中し続け、1-0で試合終了。本大会をクリーンシートにし、決勝まで駒を進めた。
2年ぶりの決勝戦へ還ってきたア女。2021シーズン、何度も苦しんだ。思うように結果が出ず、悩みもがいた。選手、スタッフが頭を抱えることもあっただろう。それでもア女は歩みを止めなかった。インカレ「優勝」を誰一人諦めなかった。明日、その舞台に「挑戦」できる。私たちは女王として咲き返るために、90分間を愉しみ続け、越えていく。最後に笑うのはア女だ。