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2021年 第20回早慶女子サッカー定期戦 兼 第35回関東大学女子サッカーリーグ 第4節 vs慶應義塾大学

2021年9月29日(水) 17:00キックオフ @慶應義塾大学下田グラウンド vs慶應義塾大学
早稲田 3 1 – 0
2 – 0
0 慶應義塾
(16分)白井 美羽
(83分)三谷 和華奈
(89分)黒柳 美裕
得点  
  警告・退場  
19 シュート 1
5 GK 15
12 CK 0
4 直接FK 3
1 間接FK 0
1 PK 0
スターティングメンバー
POS NO. 選手名
GK 16 石田 心菜
DF 2 船木 和夏
DF 10 加藤 希
DF 22 夏目 歩実
DF 29 田頭 花菜
MF 6 ブラフ シャーン
MF 28 白井 美羽
MF 30 築地 育
FW 9 廣澤 真穂
FW 11 高橋 雛
FW 12 黒柳 美裕
リザーブメンバー
POS NO. 選手名
GK 1 近澤 澪菜
DF 14 關 陽南子
DF 20 浦部 美月
DF 25 藤田智里
MF 18 三谷 和華奈
MF 19 笠原 綺乃
MF 26 木南 花菜
MF 27 栗田 彩令
FW 24 大森 美南
選手交代
OUT IN
52 加藤 希 木南 花菜
77 船木 和夏 浦部 美月
77 廣澤 真穂 三谷 和華奈
77 高橋 雛 笠原 綺乃
86 築地 育 關 陽南子

この試合の戦評

関カレ前期第4節慶應義塾大学戦が下田グラウンドで行われた。尚、本試合は第20回早慶女子サッカー定期戦を兼ねた伝統の一戦となる。3日前に関カレ神大戦が行われ、中2日となったが、この戦いに臙脂の誇りとプライドを持ち、全員で臨んだ。

前半は早稲田ボールでキックオフ。前節から大幅にスターティングメンバーを変更し、挑んだ。また、主将10加藤が2ヶ月ぶりの先発出場を果たし、再びピッチに立つ。6分、ファーストシュートは早稲田。10加藤のミドルレンジからのシュートでチームに勢いをつける。続いて、10分、再度シュートを放ったのは11髙橋。ペナルティエリア内でこぼれ球に反応し、右足を振り抜くも、キーパーならセーブされる。ただ上がりから果敢に攻め上がるア女。早々、相手陣地でのボール試合率が高まる試合展開になった。試合開始から15分、右サイドで30築地が相手を引きつけながら28白井に横パスを送る。トラップからキーパーの頭上を越えるふわりとしたシュートでゴーネットを揺らし1-0、先制点を奪った。その後も攻撃の手を緩めないア女。右サイドを中心にサイドを崩しては、セットプレーを獲得し、追加点を奪いにいく姿勢を見せる。しかし、28分、自陣でのスローインを相手選手に前向きで奪われて、シュートを放たれる。運良く、相手のシュートはクロスバーの上を越え、失点には至らない。この試合で1番の危険な場面となった。ベンチメンバーと含め、鼓舞する声で再度引き締めを図るア女。その後もセットプレーやこぼれ球に反応し、再三ゴールを狙いにいく。また、9廣澤、12黒柳、11髙橋のコンビネーションでの攻撃で絶好の形を作るも、スコアには繋がらなかった。相手のショートカウンターも冷静に対応し、1-0で前半を折り返す。

HTには、攻撃時のリスク管理の意識共有や、連動した動きでスペースを作り出すこと、立ち位置を変えて相手を動かしていくことを共有する。また、もう一度点を取りに行くことを意識し、後半に臨む。

後半は相手ボールでキックオフ。49分、CKを獲得。10加藤がニアで合わせるも、惜しくも相手にブロックされる。その後、55分、57分と再びCKを獲得するも得点には至らない。後半もア女が主導権を握る。60分、10加藤→26木南の交代を行う。ゴール前でブロックを引いてくる相手に対して、横に揺さぶりながらバイタルへと侵入を図るア女。しかし、なかなかシュートまで行くことができない。68分、狭い局面の中で12黒柳がキックフェイントからシュートを放つ。しかし、相手DFに阻まれる。その後も、ボールを動かし相手の隙を見つけて攻撃をしたいア女だが、相手ゴールを脅かすことができない。幾度か、カウンターを仕掛けられるも、22夏目と29田頭のCBを中心に相手攻撃の芽を摘む。76分、2船木→20浦部、9廣澤→18三谷、11髙橋→19笠原の交代を行う。83分、CKを獲得。ショートコーナーから18三谷が放ったスーパーミドルシュートは、右上ネットに突き刺さり追加点。2-0となる。85分、30築地→14関の交代を行う。88分、18三谷のアーリークロスに12黒柳がペナルティエリアで倒され、PKを獲得する。そのまま12黒柳がキッカーを務め、蹴ったボールは左上に突き刺さる。3-0となる。90分、パスミスからカウンターを受けるが、切り替えと球際で相手に前進させない。90+3分、12黒柳と19笠原のコンビネーションから最後は12黒柳がシュートを放つが、惜しくも相手GKに阻まれ、CKを獲得。しかし、得点を奪えず3-0のまま試合終了。

「今日も勝つことができた」普段ならこの言葉は私たちの成果を意味する。しかし、今日に限って、私たちはただ「勝てた」で終わらせてはならない。慶應大と争うとは、常に大学界の頂上決戦であり、準備、内容、結果、全てを勝るべく戦いであるべきではないのか。だから両校が大学スポーツ界を牽引できるのではないか。では、今の私たちはそれらに値するのか。本当に大学サッカー界の鏡なのか。伝統の一戦から得ることは、重く、厚かった。臙脂のプライドを背負う本質に触れたこの日、全員が身に沁みて感じただろう。4日後には、また試合が控えている。最善の準備をして、ア女はまだまだ想いを形に変えていく。

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