早稲田 | 3 | 1 – 0 2 – 0 |
0 | 慶應義塾 |
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(16分)白井 美羽 (83分)三谷 和華奈 (89分)黒柳 美裕 |
得点 | |||
警告・退場 | ||||
19 | シュート | 1 | ||
5 | GK | 15 | ||
12 | CK | 0 | ||
4 | 直接FK | 3 | ||
1 | 間接FK | 0 | ||
1 | PK | 0 |
POS | NO. | 選手名 |
---|---|---|
GK | 16 | 石田 心菜 |
DF | 2 | 船木 和夏 |
DF | 10 | 加藤 希 |
DF | 22 | 夏目 歩実 |
DF | 29 | 田頭 花菜 |
MF | 6 | ブラフ シャーン |
MF | 28 | 白井 美羽 |
MF | 30 | 築地 育 |
FW | 9 | 廣澤 真穂 |
FW | 11 | 高橋 雛 |
FW | 12 | 黒柳 美裕 |
POS | NO. | 選手名 |
---|---|---|
GK | 1 | 近澤 澪菜 |
DF | 14 | 關 陽南子 |
DF | 20 | 浦部 美月 |
DF | 25 | 藤田智里 |
MF | 18 | 三谷 和華奈 |
MF | 19 | 笠原 綺乃 |
MF | 26 | 木南 花菜 |
MF | 27 | 栗田 彩令 |
FW | 24 | 大森 美南 |
分 | OUT | IN |
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52 | 加藤 希 | 木南 花菜 |
77 | 船木 和夏 | 浦部 美月 |
77 | 廣澤 真穂 | 三谷 和華奈 |
77 | 高橋 雛 | 笠原 綺乃 |
86 | 築地 育 | 關 陽南子 |
この試合の戦評
関カレ前期第4節慶應義塾大学戦が下田グラウンドで行われた。尚、本試合は第20回早慶女子サッカー定期戦を兼ねた伝統の一戦となる。3日前に関カレ神大戦が行われ、中2日となったが、この戦いに臙脂の誇りとプライドを持ち、全員で臨んだ。
前半は早稲田ボールでキックオフ。前節から大幅にスターティングメンバーを変更し、挑んだ。また、主将10加藤が2ヶ月ぶりの先発出場を果たし、再びピッチに立つ。6分、ファーストシュートは早稲田。10加藤のミドルレンジからのシュートでチームに勢いをつける。続いて、10分、再度シュートを放ったのは11髙橋。ペナルティエリア内でこぼれ球に反応し、右足を振り抜くも、キーパーならセーブされる。ただ上がりから果敢に攻め上がるア女。早々、相手陣地でのボール試合率が高まる試合展開になった。試合開始から15分、右サイドで30築地が相手を引きつけながら28白井に横パスを送る。トラップからキーパーの頭上を越えるふわりとしたシュートでゴーネットを揺らし1-0、先制点を奪った。その後も攻撃の手を緩めないア女。右サイドを中心にサイドを崩しては、セットプレーを獲得し、追加点を奪いにいく姿勢を見せる。しかし、28分、自陣でのスローインを相手選手に前向きで奪われて、シュートを放たれる。運良く、相手のシュートはクロスバーの上を越え、失点には至らない。この試合で1番の危険な場面となった。ベンチメンバーと含め、鼓舞する声で再度引き締めを図るア女。その後もセットプレーやこぼれ球に反応し、再三ゴールを狙いにいく。また、9廣澤、12黒柳、11髙橋のコンビネーションでの攻撃で絶好の形を作るも、スコアには繋がらなかった。相手のショートカウンターも冷静に対応し、1-0で前半を折り返す。
HTには、攻撃時のリスク管理の意識共有や、連動した動きでスペースを作り出すこと、立ち位置を変えて相手を動かしていくことを共有する。また、もう一度点を取りに行くことを意識し、後半に臨む。
後半は相手ボールでキックオフ。49分、CKを獲得。10加藤がニアで合わせるも、惜しくも相手にブロックされる。その後、55分、57分と再びCKを獲得するも得点には至らない。後半もア女が主導権を握る。60分、10加藤→26木南の交代を行う。ゴール前でブロックを引いてくる相手に対して、横に揺さぶりながらバイタルへと侵入を図るア女。しかし、なかなかシュートまで行くことができない。68分、狭い局面の中で12黒柳がキックフェイントからシュートを放つ。しかし、相手DFに阻まれる。その後も、ボールを動かし相手の隙を見つけて攻撃をしたいア女だが、相手ゴールを脅かすことができない。幾度か、カウンターを仕掛けられるも、22夏目と29田頭のCBを中心に相手攻撃の芽を摘む。76分、2船木→20浦部、9廣澤→18三谷、11髙橋→19笠原の交代を行う。83分、CKを獲得。ショートコーナーから18三谷が放ったスーパーミドルシュートは、右上ネットに突き刺さり追加点。2-0となる。85分、30築地→14関の交代を行う。88分、18三谷のアーリークロスに12黒柳がペナルティエリアで倒され、PKを獲得する。そのまま12黒柳がキッカーを務め、蹴ったボールは左上に突き刺さる。3-0となる。90分、パスミスからカウンターを受けるが、切り替えと球際で相手に前進させない。90+3分、12黒柳と19笠原のコンビネーションから最後は12黒柳がシュートを放つが、惜しくも相手GKに阻まれ、CKを獲得。しかし、得点を奪えず3-0のまま試合終了。
「今日も勝つことができた」普段ならこの言葉は私たちの成果を意味する。しかし、今日に限って、私たちはただ「勝てた」で終わらせてはならない。慶應大と争うとは、常に大学界の頂上決戦であり、準備、内容、結果、全てを勝るべく戦いであるべきではないのか。だから両校が大学スポーツ界を牽引できるのではないか。では、今の私たちはそれらに値するのか。本当に大学サッカー界の鏡なのか。伝統の一戦から得ることは、重く、厚かった。臙脂のプライドを背負う本質に触れたこの日、全員が身に沁みて感じただろう。4日後には、また試合が控えている。最善の準備をして、ア女はまだまだ想いを形に変えていく。