「アミノバイタル」カップ2013 第2回関東大学サッカートーナメント大会 3回戦 vs流通経済大学

この試合の戦評

勝利すれば総理大臣杯出場が決定する、アミノバイタル杯第3戦vs流通経済大学。
序盤は早稲田の強みである、ボールを奪ったあとの素早い攻撃で多くのチャンスを作り出し、立ち上がりをいい形で入ることができた。
しかし、そのチャンスをうまくつかむことが出来ない。

チャンスを作り出すも決めきれない、この苦しい状況を打開したのはエースだった。
前半35分、三竿からのアーリークロスを榎本が胸でトラップ。相手DFの隙を逃さず、その場で反転すると鋭いミドルシュートをゴール左へ突き刺した。
このリードのまま前半終了かと思われたが、前半45分。
流経20が左から中央へのドリブルからグラウンダーのシュート。これを松澤が手で触るもゴールの中へ。悔しい同点弾となり、前半が終了。

後半も早稲田の勢いは止まらず、果敢に前線からプレスをかけ続けた。
しかし、後半14分、相手左サイドのスローインから素早くクロスをあげられ中に飛び込んでいた流経20に逆転ゴールを決められてしまう。

すると、後半21分、最終ラインでボールを奪われ追加点を与える。
2点ビハインドとなり、苦しい時間が続いた。
だが後半36分、近藤貴がダイアゴナルの動きで裏のスペースへ飛び出す。
それを見逃さなかった近藤洋がすかさずフライのパス。これを近藤貴が頭でそらし、相手GKの頭上を越えるスーパーゴール。
相手との点差を1とした。

残り時間もわずかとなり、まずは同点に追いつくべく、早稲田の猛攻が続いた。ロングフィード、クロスから勢いある攻撃を繰り返す。
すると遂に後半43分、途中出場の宮本が大仕事をやってのける。

左サイドをワンツーで崩した三竿のクロスをゴールに背中を向けた状態でトラップ。そこから体を反転させながらのシュートをゴール左に突き刺した。
劇的同点弾。
しかし、追加点は奪えず後半が終了し、延長戦へ突入。

同点弾の勢いそのままに畳み掛けたかった早稲田であったが、延長前半開始直後、相手クロスのクリアボールを相手に拾われゴールを許してしまう。
出鼻をくじかれる形での延長前半立ち上がりとなってしまった。
その後は、お互いに大きな決定機を作ることが出来ず、そのまま延長前半が終了。

延長後半、最後の力を振り絞り1点を目指す早稲田。
ロングフィードやクロスなどシンプルな攻撃を繰り返しチャンスを伺う。
すると、延長後半ロスタイム、ペナルティエリア外、中央でボールを拾った14田中太がエリア右の7近藤貴へパス。
それをゴール前の15秋岡につなぎ、またしても試合終了間際の劇的同点弾。
このまま延長後半が終了し、試合はPK戦へ。

早稲田は1人目がしっかり決めたものの、2人目、3人目がキーパーに弾かれてしまう。
一方の流経は全員が決め、結果PK2-4での敗戦となった。
何度もリードを奪われながらも最後まで粘り強く闘ったものの、勝利を手にすることはできなかった。

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