JR東日本カップ2013 第87回関東大学サッカーリーグ戦 1部 第5節 vs流通経済大学

この試合の戦評

関東制覇のためには絶対に落とすことが出来ないと挑んだ今節。ここまでスタメンに名を連ねてきた片山が負傷のため、上形が初先発となり試合に臨んだ。
相手はチームとしての強さが増し、ピッチ内外関わらず、一丸となって闘う集団となった流通経済大学。昨年までとは一味違う相手に、厳しい試合を覚悟して試合に臨んだ。

立ち上がりからお互い緊張感のある攻防が続く。守備を徹底し簡単にはバイタルエリアを空けてくれない流経に対し早稲田はなかなかチャンスを作ることができない。
その中でも、今季初先発の上形、2試合連続ゴール中の榎本を中心に相手の背後へのアクションを繰り返し、徐々に相手の陣容を崩していく。相手になんどかサイドを突破され、クロスをあげられるも奥山、金澤中心に弾き返し、簡単にチャンスを与えない。
前半40分待望の先制点が生まれる。三竿からのロングボールを近藤洋が身体を張って死守し、コーナーキックを得る。近藤洋の鋭い軌道のボールに対し、金澤が得意の打点の高いヘディングでゴールに押し込んだ。
その後も粘り強い守備からチャンスを作らせず、被シュートを0に抑え、そのまま1-0で前半を終える。

後半開始は流通経済大学の強いフィジカルを生かした攻守に苦しむ時間が続く。しかし体格負けする相手にも気持ちを前面に出して闘い、高い位置からプレッシャーをかけ続け、決定的なパス、シュートを与えさせない粘り強い守備を続けた。
14分、カウンターから2点目を奪う。相手のコーナーキックを大きくクリアすると、そのクリアボールを榎本が相手に競り勝つ。相手の背後に抜けたボールに対しいち早く反応した小松はハーフライン過ぎから独走。相手ゴールキーパーとの1対1を落ち着いてゴールに沈め追加点を奪った。
更に31分、左サイドから榎本がドリブルで中に侵入していく。相手をひきつけた所で上形にパスを出し、右サイドに流れながらも正確なタッチで相手をかわし、ゴールに流し込んだ。3-0となる。
44分には、主将中田が出場しチームに落ち着きを加える。試合終了間際の後半ロスタイム、相手に決定的な場面を作られシュートを打たれるも松澤がスーパーセーブ。
そのまま試合終了し、3-0で勝利した。

得点をあげた3選手すべてが関東リーグ初ゴールなど、チーム全員で掴んだ勝利と言える試合であった。
関東リーグ制覇へ、大きな勝ち点3を手にした。

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