2016年 第15回早慶女子サッカー定期戦

この試合の戦評

今年で15回を数える早慶女子サッカー定期戦が行われた。相手は宿敵慶應。2016シーズンに入り関東女子サッカーリーグで既に2度対戦している。結果は1-0、5-0とどちらも完封勝利を収めており、未だ負けたことがない相手だが、定期戦では昨年、一昨年と引き分けに終わっているため、早慶サッカー定期戦ならではの独特の雰囲気の中、決して楽に勝たせてもらえるような相手ではないことは確かである。3年ぶりの勝利に向けてチーム全員が一層の気迫を持って臨んだ試合となった。

通常のリーグとは異なる40分ハーフの試合はア女のキックオフで始まり、序盤からプレスをかけに来る相手に対し、落ち着いたプレーで主導権を握る。すると前半10分、ペナルティエリア外で獲得したフリーキックを10中村が蹴り、相手GKのキャッチミスを突いた7河野が押し込み1-0。欲しかった早い時間帯での先制点を奪うことに成功する。その後も歓声の中落ち着いたプレーでゲームを支配し続け、前半23分にも9平國のスルーパスに抜け出した10中村がGKとの1対1を冷静にゴールに流し込み2-0。このままペースはア女のものかと思えたが、前半33分にピンチが訪れる。ラインを高く保っていたア女ディフェンスの裏に相手FWが抜け出し、GKと1対1。これをキャプテン1山田がスーパーセーブ。失点を防ぎ、前半を2-0と折り返す。

ハーフタイムにはもっと大きな試合展開をすること、また追加点を狙いに行くことを再度確認し、気持ちを新たに後半に臨んだ。

後半に入ってもア女は手を緩めることなく主導権を握り、果敢にゴールを狙う。また、ディフェンス陣も集中を切らさず相手に何もさせない。さらに流れを変え追加点を狙うア女は後半11分に9平國→20熊谷楓、32中田→15杉森の交代、後半17分に26大井→6柳澤の交代を行う。すると、後半25分右サイドを駆け上がった15杉森のクロスが相手ディフェンスに当たりオウンゴール。3-0と相手を突き放す。しかし、このまま試合終了かと思われた後半30分、ペナルティエリア外から放たれた相手のミドルシュートが入り失点。1点を返され3-1となる。試合終盤には相手に押し込まれる場面が増え、苦しい時間が続いたものの、これ以上の失点は許さないと3奥川中心としたディフェンス陣が最後まで体を張ったプレーでゴールを守きりそのまま試合終了。3年ぶりの勝利を収めることができた。4日後には関東女子サッカーリーグ関東学園戦が控えている。こちらの試合に向けて今日から切り替えて調整していきたい。

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