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2021年 第43回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会 1回戦 vs四国学院大学香川西高等学校

2021年11月27日(土) 14:00キックオフ @三木総合防災陸上競技場 vs四国学院大学香川西高等学校
早稲田 4 0 – 0
4 – 0
0 四国学院大学香川西高校
(50分)吉野 真央
(58分)吉野 真央
(60分)三谷 和華奈
(74分)吉野 真央
得点  
  警告・退場  
21 シュート 6
5 GK 19
7 CK 3
8 直接FK 6
1 間接FK 0
0 PK 0
スターティングメンバー
POS NO. 選手名
GK 16 石田 心菜
DF 2 船木 和夏
DF 5 後藤 若葉
DF 22 夏目 歩実
MF 6 ブラフ シャーン
MF 7 蔵田 あかり
MF 8 並木 千夏
MF 10 加藤 希
MF 18 三谷 和華奈
FW 11 高橋 雛
FW 15 吉野 真央
リザーブメンバー
POS NO. 選手名
GK 21 丸山 翔子
DF 17 井上 萌
DF 20 浦部 美月
DF 29 田頭 花菜
MF 26 木南 花菜
MF 30 築地 育
FW 12 黒柳 美裕
選手交代
OUT IN
68 蔵田 あかり 築地 育
68 三谷 和華奈 木南 花菜
75 吉野 真央 黒柳 美裕
82 ブラフ シャーン 井上 萌
82 並木 千夏 浦部 美月

この試合の戦評

皇后杯JFA第43回全日本女子サッカー選手権大会1回戦が兵庫県の三木防災公園陸上競技場で行われた。対する相手は、四国学院大学香川西高校。負ければ終わりのトーナメント戦である皇后杯初戦。東伏見に残る仲間を含め、全員で準備してきたことを体現すべく、試合に臨んだ。

前半はア女ボールでキックオフ。立ち上がり早々、チャンスが訪れる。右サイドでフリーでボールを受けた18三谷がクロスを上げるも、合わせることができない。勢いをつけるためにシンプルに相手の背後を狙い、ゴールに迫るア女。対する相手は、大きく跳ね返し、そこからの勢いで圧をかけてくる。9分、相手にFKを与えてしまう。その後11分、CKを獲得。8並木が良い位置にボールを上げるも、相手GKのパンチングで防がれる。引き続き、前進を試みるア女。ゴール前まで迫るも、シュートで終わることができない。17分、自陣左サイド中央寄りでFKを与える。直接狙ってきたボールはゴール右上に飛んでいくが、GK16石田のファインセーブでゴールを死守する。その後、ア女の猛攻が始まる。19分、左サイドを2船木、7蔵田で崩し、クロスが上がるも合わせることができない。26分には7蔵田がミドルシュートを放つも、惜しくも枠を外れる。30分、左サイド中央でボールを奪われ、そのまま放たれたシュートはゴール右上へ。16石田が再びファインセーブをし失点を免れる。得点が欲しいア女。中央の崩しやサイドからのクロスなどで相手ゴールを迫るも一点が遠退く。42分、11髙橋が自ら持ち込み最後は18三谷がシュート性のクロスを上げるも、得点には至らない。多くのチャンスを作ったア女だが、必死に守ってくる相手の壁を打ち破ることができず、0-0のまま前半終了。

HTには、慌てずに落ち着いてボールを動かし、自分たちのペースを作り出していくことや空いているスペースを共有し狙いを定めていく。また、まずは一点を取りにいくことを再確認し、後半に臨む。

後半は、相手ボールでキックオフ。49分、ゴール前での混戦から最後は7蔵田がフリーでシュートを放つも、相手DFにヘディングでファインセーブされる。しかし、良い後半の入りに持っていけたア女。50分、遂にその時が訪れる。溢れたボールに反応し11髙橋がシュートを放ち一度は跳ね返されるも、15吉野が華麗な足の裏タッチで押し込み、ゴール。1-0とア女が先制する。58分、左サイドで7蔵田が持ち味のスピードを活かし、上げたマイナスのクロスに11髙橋がダイレクトでシュートを放つも、相手GKにセーブされる。そこから再び7蔵田が反応し最後は15吉野が押し込み、追加点。60分、15吉野と11髙橋のコンビネーションで相手を翻弄し、最後は18三谷がペナルティエリア付近から放ったシュートはネットに吸い込まれる。立て続けに追加点を奪い、3-0と相手を突き放す。70分、7蔵田→30築地、18三谷→26木南の交代を行い、更に得点を奪いにいく。74分、8並木の裏に抜ける絶妙なスルーパスに反応した15吉野が冷静に流し込み、ゴール。4-0と更に相手を突き放し、15吉野はハットトリックを達成する。77分、15吉野→12黒柳の交代を行う。83分、30築地が左サイドで自らドリブルで持ち込み放ったシュートはゴール右に外れる。84分、6ブラフ→17井上、8並木→20浦部の交代を行う。87分、17井上のスーパーサイドチェンジで2船木にボールが渡る。マイナスのクロスに30築地が合わせるも、相手GKに阻まれる。その後アディショナルタイムは5分となる。試合終了間際も相手ゴールを脅かし、多くのチャンスを作ったア女だが、4-0のまま試合終了。

皇后杯サバイバルの初戦、順当に次戦への切符を得ることができたア女。昨年度は、勝てば王者・日テレベレーザと対戦というチャンスを前に惜敗し、苦渋を舐めた。脳裏に刻印されたその悔しさから、再び挑戦者として立ち上がり、この地に帰ってきた。今のア女はメンタル・フィジカル共にタフだ。平常心のなかにも闘志を燃やし、どのような相手にもチーム全員で本気で立ち向かっていきたい。下剋上を起こす準備は既に整っている。また来週に向けて、日々の練習の中で高めていくことのみだ。