第21回早慶女子サッカー定期戦
11/5 vs 慶應義塾大学
16:00 kick off
早稲田 2(0-0,2-0) 0 慶應義塾大学
【メンバー】
–前半–
近澤、浦部、田頭、堀内、夏目、井上、船木、笠原、築地、吉野、髙橋
–後半–
近澤、浦部(→白井)、田頭、堀内、夏目、井上、船木、笠原、築地、吉野、髙橋(→生田)
【得点】
–後半–
68分 吉野真央
84分 築地育
以下、戦評です。
第21回早慶女子サッカー定期戦-早慶女子クラシコ2022-が、AGFフィールドにて行われた。
まず開催に向けて、たくさんのOG・OBの方々にご尽力・ご協力を賜り、3年ぶりの有観客試合に漕ぎ着けたこと、そしてLIVE配信としても発信し、観戦できる場を広げて下さったことに感謝申し上げたい。
また、慶應義塾体育会ソッカー部より大会の運営に応援をいただき、そのご好意に御礼申し上げたい。
今年度のコンセプトは「魅せろ。」
両校それぞれ違うリーグ所属で、戦っている場所は違えど、この早慶の伝統の一戦だけは別モノだ。その20年の歴史が、お互いをリスペクトしながらも譲れない間柄にさせている。そしてそこには唯一無二のマインドがある。
「魅せろ。」心の奥底に宿る熱いプライドを！
「魅せろ。」それぞれの紡がれてきた闘う勇姿を！
「魅せろ。」この一戦のために高めてきた技を！
いざ、目に焼き付けよう、年に一度のひと時！
伝統の一戦の笛が、約束の時2022年11月5日16時、いよいよピッチに響き渡った。
前半は早稲田ボールでキックオフ。試合開始から主導権を握り、後ろからのビルドアップで攻撃を試みる早稲田。しかし4分、パスミスからカウンターを受け、相手にCKを与えるも1近澤が冷静にキャッチし、失点を免れる。その後も、慶應の掛け方を剥がしながらゴールを目指す。11分、CKを獲得するも得点には至らない。14分、19築地がサイドへ抜け出し、クロスをあげる。このボールの折り返しに14笠原がヘディングで合わせるも、惜しくもゴール左に外れる。飲水後もチャンスを作る。左サイドを突破した10髙橋からのマイナスのクロスに反応した5船木がシュートを放つも、惜しくもバーに直撃。30分、自陣パスミスからそのままシュートを放たれるも、枠外となり事なきを得る。31分、8井上の背後へのボールに抜け出した10髙橋がそのままシュートを放つも、相手GKのファインセーブにあい、チャンスを掴むことができない。その後も、こぼれ球に反応した4堀内が、積極的なミドルシュートを放つも、再び相手GKに阻まれる。38分、自陣パスミスからカウンターを受け、シュートを打たれそうになるも、素早い切り替えと球際でブロック。40分、2夏目のふわりと浮かした背後へのボールに、10髙橋がダイレクトで合わせるも、ゴール右へ外れる。多くのチャンスの中で先制点が欲しいア女だが、0-0のまま前半終了。
HTには、一つ一つのプレーの質に拘ること、また、良い形から何度もチャンスを作れているが、フィニッシュまで拘ること。そして、まずは一点を仕留めようと共有する。
後半は慶應ボールでキックオフ。48分、パスミスから勢いに乗られた慶應にゴール前まで前進させてしまう。最後はクロスを上げられるも、失点には至らない。50分、中央でボールを失い、カウンターを仕掛けられるも、15田頭の対応でゴールまで行かせない。その後、安定したビルドアップで徐々に立て直す早稲田。そして、幾度かサイドからの崩しで相手ゴールを脅かすも、慶應のゴール前での粘り強い守備で簡単にはシュートを打たせてくれない。59分、パスミスからピンチになるも、DFラインの粘り強い守備でシュートを打たせない。66分、13浦部→18白井の交代を行う。68分、5船木のクロスから11吉野が足で合わせゴール。待望の先制点を得ることができ、1-0となる。勢いがついた早稲田は74分、ペナルティエリア外に溢れたボールに反応した2夏目がそのままミドルシュートを放つも、惜しくもゴール右に外れる。75分、ペナルティエリア内での切り替えから10髙橋がそのままシュートを放つも、相手GKにパンチングされ追加点には至らない。得点後も、主導権を握りチャンスを作り出す。84分、中央でボールを受けた19築地が、シザースからの弾丸シュートという完璧な一連を魅せ、ゴールネットを揺らす。追加点を奪い、2-0となる。85分、10髙橋→27生田の交代を行う。90+1分、19築地のゴール前へのロングボールに反応した14笠原がシュートに流し込もうとするも、相手GKに阻まれる。その後CKを獲得。ラストプレーで1近澤も競りに入り、8井上のボールから良いボールが上がるも、惜しくも合わせられず、2-0で試合終了。
今年の早慶女子クラシコは、我ら臙脂のア式蹴球部女子の戦士達が躍動し、2004年無敗のアーセナルのごとく、21試合負け無しの『The INVINCIBLES』の称号を継承することが出来た。本日の結果により、ア式蹴球部女子の17勝4分0敗となった。
ピッチ、ベンチ、運営とそれぞれの立場で全員が「魅せろ。」を体現できた大会となったのではないだろうか。
ライバルを意識し合い、勝ちに拘り続けた絶頂の90分間が過ぎれば、健闘を讃えあえる瞬間が訪れる。スポーツの美しさが、その場所にもあった。試合前は、お互い仲間・同志として創り上げてきた大会でもあり、両校の努力の結晶がそこにはあるからだ。
一方、凱歌「紺碧の空」が、選手とスタンドが一体となってこだまし、覇者としての早稲田を誇った。
年に一度のビックイベントが終われば、それぞれの戦場に戻っていく。ア女は残り僅かなリーグ戦、来る皇后杯本戦へと闘いの場を移し、チャレンジャーとしての準備を万全に進めていく。秋も深まり、シーズンも佳境を迎える。2022ア女の運命や如何に！
戦評担当:髙橋
【次戦情報】
第36回関東大学女子サッカーリーグ
後期第4節vs 東洋大学
日時:2022年11月10日 19:00 kick off
場所:早稲田大学東伏見グラウンド（有観客試合)
Twitter速報あり
Live配信あり
グッズ販売あり
それでは失礼します。
吉野