今シーズンをもって外池大亮監督が、退任されることをご報告いたします。
5年間、外池監督と共に早稲田大学ア式蹴球部は歩みを進めてきました。
早稲田大学ア式蹴球部は、外池監督の更なる飛躍を心より祈念いたします。
プロフィール
外池 大亮(トノイケ ダイスケ)
1975年1月29日生まれ(47歳)
早稲田大学在籍時、インカレ優勝2回、リーグ優勝1回に貢献、全日本大学選抜にも選出。卒業後1997年にJリーグベルマーレ平塚に加入し、プロ選手キャリアをスタート。同年のプロデビュー戦でプロ初ゴールを決める。11年間の現役の間、横浜FM、大宮、甲府、広島、山形、湘南に所属し、在籍各クラブで選手会長なども歴任。
引退後は、広告代理店電通で主にサッカーを中心とするスポンサー営業を担当。その後現職であるスカパーJSATグループにてスポーツ関連番組の編成、制作や広告事業などに携わる。
主なア式蹴球部での成績
2018年 関東大学リーグ1部優勝
2019年 「歴史的残留」
2020年 関東大学リーグ準優勝、アミノバイタルカップ準優勝、全日本大学選手権3位
本人コメント
早稲田大学ア式蹴球部の外池大亮です。この度、5年間務めさせていただきました監督を退くことになりました。
チームを結果に導くことができず志半ばでの退任となりますが、強い大義をもって臨んだ5年間でしたので、この場を借りて、ア式蹴球部、大学サッカー、日本サッカー、そして自分自身の未来のためのメッセージにしたいと思います。
5年前に1部昇格を果たした古賀さんから引き継いだバトンを、監督初挑戦として、小柴さん、大森さん、星さん、矢後さん、そして有田先生、まさに人生の先輩方と新体制を作り、スタートしました。
競技力向上と結果の追求はもちろん、“主体性( 責任とアイデア )を軸に、サッカーを広く深く捉え、社会にまで接続する活動を生み出し、部内部外で交歓していくこと” を掲げ、“伝統こそ革新” という気概で取り組んで参りました。
また、サッカーは社会の公器だからこそ、ガバナンスやコンプライアンスから始まり、ビジョン設計やリスク管理、そして情報発信から社会連携まで、その視座と実装を日々運営し生涯スポーツと専門性を共存させていくことが、我々の在り方への挑戦・生き抜く学びとして進んできました。
初年度は関東リーグ1部優勝、2年目は歴史的残留、3年目はコロナ禍での不屈の準優勝、4年目は混沌としたシーズンを結繋で何とか乗り切りました。
そして、この5年目。今シーズンは早稲田大学ア式蹴球部史上最多のJリーグ内定者( 4年7名、3年2名 )を輩出しました。
しかしながら、シーズンを通して抽出した課題の修正や改善を図れず、2部降格となり、チームを結果に導くことができませんでした。
責任の迷走、アイデアの枯渇。ぶつかり、そして繋がるコミュニケーションが明らかに不足してしまいました。コロナ禍3年目で醸成された様々な閉塞感に適応するための “我々としての強さの形” をピッチ内外で示すことができませんでした。
“なぜ、大学でサッカーをするのか”
我々がこれまで経験したことのない社会環境は想像以上に手強く、これまでの既成概念が通用しない中で、早稲田の早稲田たる進化は“その先を見据え、問い続けること” だと改めて感じました。
今年で、私自身と4年生のア式蹴球部での壮大な挑戦は幕を閉じますが、下級生含めこれからア式の門を叩いてくる若者たちの更なる挑戦と学ぶ姿勢を楽しみにし、私自身これからも自分らしく、存在意義と向き合いながら人生を切り拓いていきたいと思います。
多くの方々に支えられ、たくさんの応援に力をいただき、様々な人たちと交歓できた5年間でした。皆さん、5年間本当にありがとうございました。
少し早いですが、よいお年をお迎えください。
2022年11月22日 外池大亮
【問い合わせ】
早稲田大学ア式蹴球部
wmw@mvg.biglobe.ne.jp(主務・山田)