本日は二人目、
3年学生トレーナーの金城実希です。
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はいたい!
ぐすーよー、ちゅー、うがなびら。
わんねー、うちなんちゅぬ、金城実希やいびん。
ゆたしくうにげーさびら!
皆さんこんにちは。
3年・学生トレーナーの金城実希です。
はるか南の島の暖かい気候でのんびり暮らしていたため寒いのが大の苦手です。
川に面する真冬の東伏見のグラウンドなんて寒すぎて身体中にカイロを貼り、ベンチコートを2枚重ねての戦闘態勢です。
私が上京してから2年連続で暖冬だったらしいですが、私たち沖縄県民の辞書には“暖冬”なんてありません。
冬は寒いです。
ですが、雪が降ると狂ったかのようにテンションが高くなります。
沖縄県民の特徴はこのへんにしておきます。
役職柄、普段はほとんど表に出ることがない私ですが、ひょんなことからこのような形でア女日記にて文章を書かせていただくことになりました。(トップバッターの鈴木佐和子キャプテンの次という何とも言えないプレッシャーを勝手に感じております。)
需要があるかはさておき、、、。
文章を書くのもクサいことを言うのもあまり得意ではありませんが、これをいい機会に私のア女での2年間を振り返りつつ、学生トレーナーとしての活動や私のチームに対する等身大の想いを皆さんとシェアできればと思っています。
ゆたしくうにげーさびら!
時が過ぎるのは早いもので、トレーナーを志してこの大学に入学した春がもう2年前になります。
早稲田大学に入学しただけで、ずっとなりたかったトレーナーに近づけたような気がして毎日ワクワクしていたのを今でもはっきりと覚えています。
とは言え、トレーナーなんてただの憧れでなれるものでもなければ、強く願ったからと言ってなれるものでもありません。このことは2年間学生トレーナーとして活動させてもらっている今、私自身、痛いほど痛感しています。(もしもタイムマシーンたるものがこの世に存在するのであれば1年生の頃の自分に言いたいです。笑)
ア女にいると、正直、楽しいことばかりではありません。
グラウンドに出れば“金城実希”としての感情を押し殺し、学生トレーナーという立場上、主に接する選手からは彼女らが愛するサッカーボールを取り上げなければいけません。
これまでの人生で幾度となく日本一を経験してきたチームメイトたちには、 “頑張ろう!”の一言だけでは通じないときの方が多いです。
恵まれた環境が整っているア女には社会人トレーナーもフィジカルコーチもいるため、正直、学生トレーナーの私がいなくてもチームが成り立つのも事実です。
周りからは常に結果を求められる中、私がどんなに目の前の試合に勝ちたいと思っていても、学生スタッフである私には試合を決めるような決定的なシュートを決めることができるわけでも、試合を左右するようなセービングができるわけでもありません。
それでも私は毎日グラウンドに行きます。
ケア部屋を開ければ、グラウンドに出れば、
「ア女にいる私」を本気にしてくれるチームメイトがいるからです。
サッカーボールを取り上げた選手が基礎をできるようになった時のあの何とも言えない表情。
ACL断裂の診断直後からその足で深夜までリハビリに励む姿。
試合前に「3点決めてくる―!」と宣言し、有言実行して自慢げにニヤニヤしてピッチからひきあげてくるあのとき。
勝ち越しゴールを決めた選手が試合後に満面の笑みを浮かべながら早スポさんのインタビューを受けているのを見るとき。
泣きながらリハビリしていた選手が公式戦に復帰してジャンピングセーブを決めたとき。
私はそんな姿や瞬間を見るのが大好きです。
トレーナーは、現場では感情を持つなと教わることもあり、
私自身、嬉しいことはあまり顔に出しません(出していません。出していないと自分では思っています。)が、そんな瞬間を見てるとき内面はかなりニヤニヤしています。
そんな何気ないグラウンドでの日々の小さな出来事が私にとっては大きな原動力です。
なんとも形容しがたいですが、ア女には全身全霊をかけてでも守りたいそんな姿や瞬間が多々あります。
そして、グラウンドにはその瞬間を見るために私を本気にしてくれるチームメイトがいます。
おかげさまで私は1年生の時からずっと周りに恵まれています。
どんな日でも、部室に行けばあーでもないこーでもないとわいわいしているチームメイトがいます。
先輩は人間としても頼れる人ばかりで、後輩たちは私を笑わせる天才が揃っています。
ケア部屋に行けば大好きな同期が歌って踊っています。
昨シーズンは特に、私にとって同期の存在はとても大きかったです。
最近は思考までもシンクロし始めた学生スタッフ仲間は私の大切な戦友です。
いつもありがとう。そしてこれからもよろしくお願いします。
最後に、最近私が考えさせられる言葉についてシェアしようと思います。
「一流の選手を相手にするには自分も一流にならないといけない。」
昨シーズンの途中、塙さんの紹介で、小さい頃から応援している地元のクラブにトレーナーとして練習参加させていただく機会があり、その際にお世話になったトレーナーの方がおっしゃっていた言葉です。
ずっとなりたかったトレーナーとして活動しているという事実に満足しているだけだった当時の私にはガツンときました。
それ以来、私の軸にはこの言葉があります。
今シーズン、福さんとりょうさんに出会ってからはより一層この言葉を意識するようになりました。
この言葉のように、ア女に所属する一流選手たちと接するに見合うような学生トレーナーになることは私の今シーズンの目標の一つでもあります。
ありがたいことに、東伏見のグラウンドにはそれを極めるだけの環境が整っています。
これを当たり前だと思わず、現状に満足することなく常に向上心を持ち続けようと思います。
あの2日間は私にとってここ最近で間違いなく一番のターニングポイントでした。
塙さん、ありがとうございました。
これを読んでいるかはわかりませんが、地元沖縄を背負って大舞台でスーパーゴールを量産するタメの姿にもインスパイアされました。
いっぺーにふぇーでーびる。そして、ちばりよー。
(このターニングポイントについては機会があれば次回以降のネタにしようと思います。笑)
トレーナーを名乗るだけの知識も経験も自信もない私ですが、
本気にさせてくれる仲間とともに西が丘でのまだ見ぬ景色を追い求め、
今後も自分にできることを全力で、自分にしかできないことを丁寧に
毎日を積み上げていこうと思います。
何のメッセージ性もないただの回顧録兼決意表明になってしまいましたが、
長く拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後ともア式蹴球部女子部をよろしくお願いします。
次回は、ハイスペックな私のサンスクリーンバディーこと、ブラフシャーンです。
(彼女の紹介はなぜかカタカナが多くなります)
アツく語ることが好きなシャーンとは、井の頭公園でタピオカを飲みながら何についてだったかは思い出せませんがアツく語った覚えがあります。
そんな彼女に全うご期待!
先の見えない不安な日々が続きますが、みんなで乗り越えましょう!
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以上です。
次回もお楽しみに!