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4年生の想い 『4年間で見つけたもの』 白井美羽

本日の担当は#8白井美羽です!11月終わりから毎日のように綺麗な東伏見の空を撮り、この東伏見の綺麗な空を観れるのも残り少しかと思うと感慨深く、なんだか寂しい気持ちになっています。
気づいたら携帯のロック画面を東伏見の空と同期との集合写真にしていました。

過去は、4年生の想いを読むのを楽しみにしつつも、少し書いて欲しくないような寂しい思いもありました。
それは4年生が卒業してしまう、いなくなってしまうのを実感するからです。

今回、この4年生の想いで最後に何を書き残そう。いろんな思いが混じり中々書き出せません。
そんなことを寧々に相談したら、だったらその想いも全部書き残そう。そうアドバイスをもらい、書き残すことにしました。
考えていることをそのまま書いたのでまとまりがなく、とっても長い文章です。
でも最後の想いをここに綴ったので、読んでいただけたら嬉しいです。

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「覚悟と責任」

「日本一」
これは私の12年間のサッカー人生の目標。

この夢を追い求めて早稲田大学を選んだ。
日本一に1番近い場所がア女だと思ったから入部した。

高校3年生の11月13日早稲田大学の自己推薦入試合格発表の日。

結果は「合格」だった

とっても嬉しかった。
その一方で、その時点でア女に入部することを決めきれない自分もいた。

すごく矛盾している。

私はア女に入るために早稲田を受験したのに、
あれだけ、ア女に入ることを夢見て努力したのに。

ア女で4年間活動する勇気がなかった。

どうしよう。そんなこんな考えているうちに、
ア女新入生のLINEグループができた。

「合格おめでとうございます。いつから参加できますか?」

そんな通知が来た。

茨の道から逃げようとしていた私に、
もう一度向き合うチャンスをくれた。
それは半強制と捉えられるかもしれないが、判断の後押ししてくれたんだ。
私はそう受け取った。

実は、こんな感じで入部することに決めた。

ただ早稲田を受験して、
合格に向けて必死で頑張れたのは、

1番自分のやりたいサッカーがア女にはあって、「日本一」という目標に近いと思ったから。
私の夢を叶えられると思ったから。
ここだけはぶれていない。

入部するからには厳しい世界であることも理解はしていたし、自分よりレベルの高い人がたくさんいることもわかっていた。

その時ア女で4年間を過ごすことに「覚悟」を持った。

新入生の中でも私は1番最初から合流した。
そこにいたのは花菜(木南)・花菜(田頭)。

当時、合流する前にどっちの花菜とLINEしているかわからなくなりながら、2月15日の初日に3人で合流した。

何もかもが新鮮で、毎日緊張し、毎日すごく疲弊していたのを覚えている。

そんな中、今でも鮮明に覚えている出来事がある。

1年生の4月、高校生とのTRM。
まだア女に入って数試合目。
結果は負けた。

その時の主将だったのんさんに

「臙脂の誇りを持って闘え。もう早稲田の一員なんだ。」

試合後そう言われた。

その時はわからなかった。
「臙脂の誇り」ってなんだ。

しかし今ならわかる。
“熱く、泥臭く、闘う”こと。

ただ熱く、泥臭く、闘うだけじゃない。
熱く闘うための準備、
泥臭く闘うための粘り強さ、
相手と闘うための仲間とのコミュニケーション、、、
これはほんの一部分で
たくさんの事がこの言葉に集約されている。

私はこれを4年間で1番身に染みて感じてきた。
いや、4年生になってより感じたかもしれない。

“必死で熱く泥臭く闘うこと”

これをチームのためにやり続けたいと思った。

それをいつもできることがチームにプラスになると感じた。

4年生になって、これが私の「覚悟と責任」であると気づいた。

覚悟を持ってア女に入部したはずだったが、
うわべでしかない覚悟だったと気づかされた。

今までサッカーをしてきた中で、覚悟を持ってプレーしていたし、責任を持って闘っていたはず。

でも、ア女で学んだ、感じた「覚悟と責任」はそんなもんじゃなかった。

「覚悟と責任」の重さにア女で気づけた。

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「自信」

過去のサッカー人生を振り返った時に、「自信」については避けて通れない。

過去のア女日記でも書いたが、私は自信がない。自信を持ちたいとは思っている。
それでも、持てないし持ち方もわからない。

12月に貰えるメッセージカードは毎年恒例でインカレ前に匿名で部員同士思いを伝え合い、全員からメッセージをもらえる。
その中で3年間でよく目にする言葉がある。

「美羽は自信を持って」

この自信には、サッカー人生で悩まされた。

もうすぐ

“インカレ”がある
集大成の1番大きな大会がある

自信のない私には、インカレは楽しみな大きな舞台ではない。

「怖くて、不安で仕方がない大舞台」

こんなことを書いている今、自分は弱いなぁって思ったりもする。
しかし、この大舞台がとにかく苦手で、怖い理由は過去にある

中学
キャプテンとして全国大会に出場し、プレッシャーと重圧に負けて何もできなかった。
力が出せなかった。
大事な試合で、前半で途中交代。

昨年
スタートから出させてもらえることがほとんどだったリーグ戦。
しかし、インカレでスタートから出たのは初戦だけ。
初戦、自分に自信がなくて、プレッシャーにも重圧にも負けて、何もできなかった。
「またこれか。」
2回戦のミーティング前、スタジアムの監督室で泣き崩れた。

大きい大会になればなるほど、自信がなくて、メンタルが弱くて、緊張して力が出せない。

「今年もそうなるのかな。」
そう思うと怖くて。
だから不安で。

でも、昨年の自分とは違うことがある。

“覚悟と責任”
先ほども述べたように、
今年はこの本質を理解している。

今までは、覚悟と責任が持っていたようでで持ててなかったのかもしれない。

理解した自分は、どこだか少しだけ、今までの自分と違う気もする。

4年間で見つけた
「覚悟と責任」を持って
4年生として迎えるラストのインカレ。
サッカー人生の集大成。

経験して積み重ねてきたからわかるもの。
「覚悟と責任」だけは体現できる「自信」が今、私にはある。

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「信念」

みんなでサッカーをしてるんだから、仲間とサッカーしてるんだから、みんなで愉しいサッカーをしたい。

全員が力を出しきって。

全員が思っていることを伝えあえて。

擦り合わせたら次に成功できて。

それが楽しくて。

それがチームの力になって。

全員が翔くことができる環境を作りたくて。

それがチームの総力になって。

全員が頂に向かって翔くことが日本一につながる。

私にはこんな思いがある。
もちろん、これだけではチームは強くなれない。
それも理解している。

でも私はここは譲れない。
ここだけは貫く。
そのための行動を私はする。

そう思って、特に4年生は過ごしてきた。
今までア女の4年間を通して、自分の中で大切にしたいと思ったことだから。
4年生になった時の自分の中での約束事だった。

この自分との約束を原動力に行動し、チームと向き合ってきた。

史さんと話している時に
絶対にこれだけは譲れないもの。
貫き通すもの。
ずっとやり続けられるもの。

そんな“信念”はあるのか。

話の中で出てきた言葉だ。

その時に腑に落ちた。
今までの自分の中での約束事は、私なりの信念だったんだ。
私の中での約束事は“信念”に変わった。

私だけの信念を見つけた。
信念があったから行動できた。
信念だったから原動力になっていた。
これは私の“信念”だ。

そんな私の信念を持ってみんなに伝えたい。
みんなとたくさん話して。
みんなで繋がって。
みんなで闘いたい。

だから、
自信を持って自分の良さを出し切ろう。
全員が力を出して、全員で大舞台を楽しもう。
みんなで最高の景色を見よう。

みんなの最高の笑顔が見たいな。

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私のサッカー人生はこの冬で終止符を打つ。

振り返ると、特にこの大学4年間は濃かった。
今まではクラブチームの環境でサッカーをしてきたからこそ、学校も一緒でサッカーもずっと一緒で。ずっと苦楽を共にできる環境や仲間が初めてで新鮮だった。

だからこそ、ぶつかった壁も多く、決して楽しいことばかりではなかった。

でも、どんな時も本音でぶつかり合い、
高い壁に向き合い、
乗り超えてきた仲間と一緒に最後まで闘えることは何よりも心強い。
どんな時も一緒に乗り越えられる。

そう思う。

同期とは、夏合宿で全員大泣きになりながらぶつかり合い、それだけの関係を築き、本当にたくさんの壁を一緒に乗り越えてきた。
そう言い切れるほど向かい合ってきた。
最後まで一緒に走り抜こう。
最後まで一緒に熱く、泥臭く、闘い続けよう。

可愛くて可愛くて仕方がない、1.2.3年生のみんな。とにかく自分のことを考えて、持っている全部の力を出し切ってほしい。
それを支えるのが私の信念でもあるから。
のびのび思いっきりプレーすることが絶対チームの力になるから。
頼りにしてるよ。

もう1つこの場で。
このサッカー人生の中で多くの時間を共有し、ずっと支えてきてくれた父と母。
いつも恥ずかしくて直接伝えられないから、この場を借りて。見ないかもしれないけど。
サッカーを続けさせてくれてありがとう。
ずっと支えてくれてありがとう。
あと少し頑張ります。
自分にできることをとにかく全力で。

早稲田大学ア式蹴球部女子だったからこそ、たくさんのことを学び、気付き、成長できた。

この恵まれた環境で、大学の4年間を過ごせたことに感謝しかありません。

最後に決意表明をさせてください。

サッカー人生の12年間、大学の4年間で積み重ねてきたもの。
インカレという最後の大舞台で、
熱く、泥臭く、信念を持って闘い抜きます。

綺麗な東伏見の空の写真を撮れるのもあと少し。
寂しい気持ちになってる暇もなく、インカレが迫ってくる。

みんなで「翔頂」となろう。
1人1人が、全員が、頂に向かって翔こう。

 

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12年かけて夢を追い続けた彼女。

入部してから不安が続き、
時にはプレッシャーに負け、
それでも自信をもってプレーするために
苦しい時こそ立ち上がってきた

「臙脂の誇りを持って闘う」
その言葉の意味を
自分なりに考え続け
それを体現してきた

フワフワな笑顔で
ア女の癒しとなってくれた彼女
ピッチ上では
熱く泥臭く戦う姿勢を示し
チームを勝利へ導いてくれた

そんな彼女のために
頂に目を向け
「日本一」へ
翔こう。

ワース