本日の担当は#13栗田彩令です!
いよいよ2024シーズンの集大成が始まります。
ここまでたくさんのご支援、ご声援を送ってくださった方々、本当にありがとうございました。
私たちがア式蹴球部女子という看板を背負うことができるのも、日本一を目指すことができるのも、東伏見のグランドで毎日練習できるのも、全て多くの方々が日々支えてくださっているおかげです。
本当に本当にありがとうございます。
最後まで、全員がア式蹴球部女子の一員として
『翔頂』
を体現するために、日本一のために闘います。
引き続き、ご支援ご声援のほどよろしくお願いします。
最近よく耳にする
「もう最後だね」
「あと○日だね」
という言葉。
全てのことに「最後」というニュアンスが付き纏う時期。
大好きなみんなと過ごす時間が、一緒に切磋琢磨する時間が、減っていく。
実感すればするほど寂しくて、時間が止まればいいのにと思う。
「最後」
今、この言葉にとてつもない重みを感じる。
それはきっとこれまでの激動の日々や濃くて充実した時間があるから。
過去のア女日記でも書いたが、
中学は大怪我。
高校は日本一悔しい全国優勝。
という終わり方。
どちらも決して華々しい「最後」ではなかった。
でも、いつ振り返っても本当に幸せで尊い時間だったと心の底から思う。
それはそれぞれの3年間、死に物狂いで毎日を積み重ねたから。
順心伝統のフィジカルトレーニングはびっくりするほどキツい。
人数が多い上、個のレベルが本当に高いから自分が惨めに感じて電車を降りた後の帰り道に一人泣くなんてほぼ毎日。
オフの日は自主練して、走って、4時間以上の身体トレーニング。
とにかく本当に毎日必死だった。
だから「最後」が自分の思い描いていた理想と違っても、
この時間は意味のあるものだった、幸せな時間だったと思えた。
でも、堂々と胸を張れるものではなかった。
それはやっぱり納得できない「最後」があるから。
怪我をしたから、ピッチに立てなかったから、とかそんなんじゃない。
頑張った、必死にやった、サッカーに全てをかけたということで終わってしまったから。
絶対にもっとできることがあったはずなのに、それをやっていれば違う「最後」があったかもしれないのに、妥協したから。自分に負けたから。
自分自身が招いた
「最後」の姿。
もうこんな「最後」は嫌。絶対に嫌。
大学サッカーの
「最後」
はもう目の前。
4年間を振り返る。
試合に出られないことが本当に悔しくて、
メンバー外になって愛想笑いもできないくらい辛くて、
練習が分かれて差がつくのが、置いてかれるのが怖くて、
どうにかしなきゃって必死にもがいても上手くいかなくて苦しくて、
ア女を離れようと真剣に悩んだことも、
ストレスで体調が悪くなったことも、
いろんな感情が重なって自分でも訳わからなくなった挙句、同期から何を考えているかわからないと言われたこともある。
振り返ると嬉しい日々よりも先にこういう苦しい日々が思い返される。
それでも、負けたくない、ア女でサッカーがしたい、ア女で勝ちたい、ア女のみんなが大好き
そして、
ア女で日本一になりたい
という何よりも優先したい想いがあったからここまで踏ん張れた。
大好きな仲間に出会えて、ここまで本気で毎日サッカーができて、応援してくれる人がいて、これ以上の幸せはないと断言できるほど本当に幸せな毎日。
でも、もう今までみたいに「あー幸せだった」のままでは終わりたくない。
本当の本当にこれが
「最後」
なんとしてでもこのメンバーで日本一を獲りたい。
いや、絶対に獲る。
だから残りの期間も成長をすることをやめず、挑み闘い続ける。
どんな時も一緒に頑張ってくれる仲間、
「私は最後まで向き合い続ける、彩令と立てた目標を諦めない」と言ってくれる監督、
たくさん応援してくれる心強い家族や友達。
みんな真剣に熱く向き合い続けてくれている。
あとは自分がやるだけ。
残りの期間で別人のように上手くなることはできない、むしろできることの方が限られているのかもしれない。
でも絶対にまだまだ強くなれるし、まだまだ成長できる。
絶対に諦めない。
納得できる
『最後』
にするために。
まだまだ成長します。
熱く闘い続けます。
ア女のみんな、絶対に日本一長い冬にしようね。
高3の選手権優勝後の集合写真。
この悔しさを一生忘れることはないし、これを見ると4年経った今でも泣きそうになる。
だからあえてこの写真を携帯のロック画面にした。
2025年1月6日
このロック画面を
西が丘で ”Champion” の看板を前にア女のみんなとトロフィーを掲げている写真に変えます。
ここからはお世話になった方々へ。
1.2.3年生へ
1年間一緒に頑張ってくれてありがとう。
いつもニコニコしながら話しかけてきてくれる子、体を投げ出してチームの勝利のために闘ってくれる子、「さらさん今日も頑張ろうねー」って言ってくれる子、一緒に練後たくさんシュート練をした子、どんな立場でも直向きに頑張り続けてる子、多分先輩だと思ってない子。
とてつもなく可愛くて愛おしいみんなに本当に毎日癒されてるし、
学年なんて関係なく、ア女の一員としてピッチ内外で奮闘するみんなの姿にいつも励まされてるよ。
頼りないと思わせてしまうこともたくさん合ったと思うけど、それでも最後までついてきてくれて「4年生と日本一になりたい」って言ってくれて、一緒に闘ってくれてありがとう。
みんなの笑顔が本当に大好きだから最後はみんなで笑って終われるように。
最後まで一緒に駆け抜けようね。
ア女のスタッフの方々へ
お忙しい中、いつも熱く私たちと向き合って下さるスタッフの方々。
一緒に日本一を目指し続けてくださって、悩んでいたら相談に乗ってくださって、120%でプレーできるように支えてくださって、本当に本当にたくさん助けていただき、ありがとうございました。
些細なことでも親身に話を聞いてくれて、アドバイスをしてくれて、自主練も付き合ってくれる遼さん。心が折れそうになることが何回もあったけど遼さんが見ていてくれること、いつも寄り添ってくれていることに本当に救われていました。本当にありがとうございました。
早慶戦に出た時、すごく喜んでくださり、嬉しい言葉をたくさんかけてくださった杉澤会長。新しい挑戦をする時も背中を押してくださり、本当に心強かったし、何度もパワーをいただきました。本当にありがとうございました。
そして、史さん
1年生の頃に色々あって不貞腐れてた日の練後、「さらのその負けたくないって気持ちはすごく大事」って言ってくれた史さん。こうやって史さんが4年間ずっと言い続けてくれたから、納得できない時でも「あーもう!!絶対見返してやろっ!!」って諦めずに踏ん張れました。
涙ぐみながら「このチームで日本一になる」って言い続けてくれて熱く向き合ってくれるのがすごく嬉しいし、絶対日本一の監督にしたいって思ってます。自分は普段、積極的に話しかけにいけるタイプではないけど、史さんと話す度に頑張ろうって思えてました。
見捨てずにずっと向き合い続けてくれて本当にありがとうございました。
優しくて心強いスタッフの方々にたくさん助けていただきました。
いつも熱く、私たちと向き合ってくださり本当にありがとうございました。
まだまだ、よろしくお願いします!
順心のみんなへ
会うとなんでもできるんじゃないかって思うくらい元気が出て、
どんな時も前を向いて頑張り続ける姿に何度も励まされて、
プロの舞台で活躍しているのを見て感動して、
オフの日を一緒に過ごすとすごく癒されて、
県外から誕生日のお祝いをしにきてくれる温かさに泣きそうになって、
何気ないことで笑い合える時間が愛おしくて…
卒業しても、変わらずそれぞれの場所で頑張り続けるみんなに何度も奮い立たされてるし、みんなの優しさに何度も助けられてた。たくさんのパワーをくれて本当にありがとう。
みんなと過ごした高校3年間があったから今があるし、みんなのおかげで頑張れてます。離れていてもいつまでも大好きで大切な仲間だよ。これからもずっとよろしくね。
そして、ア女の同期へ。
可愛いのに行動が惜しい、頑張り屋で真っ直ぐな木南の花菜。動画見返すとやっぱり変人、優しくてみんなに寄り添ってくれるまる。誰も予想できない行動が9割、勇気があってチームの道標になってくれる育。サンフレ話はストップが利かない、責任感が強くて頼りになりすぎる愛叶。バスで首が折れそうな角度で寝る、努力家で全てをパワーに変える寧々。手の角度とかいろんな面でクセ強、どんな時も直向きにがんばるさーみ。話が散らばりすぎてる、正義感が強くて思いやりのある美羽。集団行動の斜め上を行く、芯があり素直で気づきを与えてくれる心菜。関西弁なら許される的な雰囲気、仲間思いで誰よりも熱いア女の主軸田頭の花菜。
大学生活で一番長い時間一緒にいた9人。
最初は平和に行くんじゃないかなあって思っていたけど、蓋を開けてみたらうまくいかないことの方が多い4年目。
何度も何度もぶつかって、泣きながら数えきれないくらいたくさんMTGして、それでもうまくいかなくて、たくさん悩んで。
『日本一になる』って強い想いを全員が持っているからこそ妥協できない、しちゃいけないものがそれぞれにあって。
色んな立場で複雑な想いがあるはずなのに、チームの為に、4年生としてそれぞれの役割を全うしようと必死に闘っていて。
みんなが一緒に頑張ってくれたから、何度も助けてくれたから、
「もう一踏ん張り」「まだまだやれる」
って思えてた。
ア女のこと、みんなのこと本当に本当に大好きだし、みんなと同期で良かったって本気で思ってるよ。
正解なんて誰も分からない中で、自分たちで答えを探して、必死にもがいたこの4年間は本当にかけがえのない時間だったし、みんなが同期だったから、このメンバーだったから乗り越えられたって思ってる。
ここからが本番。
絶対みんなで笑いたいし、まだまだみんなとサッカーしたい。
だから最後まで泥臭く自分たちらしく駆け抜けようね。
本当に大好きで大切な同期、ありがとう。
そして、まだまだやるよ、
「翔頂」
になろう。
最後に家族へ。
大好きなサッカーを思う存分やらせてくれてありがとう。
いつも「愉しんでね」って言ってくれるお父さん。愉しむだけなら簡単だと思っていたけど、これが一番難しいってことに気づきました。ただ笑っていることだけが愉しいわけじゃなくて、一つのプレーや試合に全てをかけて闘ってプレーするから愉しい、上手くなるから愉しい、チームメイトと一つになるから愉しい。色々な努力や苦労を乗り越えた先に最高の「愉しい」があるんだとお父さんのおかげで気づくことができたよ。お父さんの言葉や優しさ、頑張る姿は自分にとってのパワーの源です。そして、どんなことにも挑戦させてくれたおかげで本当にかけがえのない仲間に出会えたし、たくさんの貴重な経験ができました。本当にありがとう。
嬉しい時は一緒に喜んでくれて、苦しい時は一緒に悩んでくれて、どんな時も味方でいてくれて、優しく見守ってくれるまま。電話の声だけで「なんかあった?」と気づくところやっぱりすごい。わざわざ試合を観に来てくれているのに不甲斐ない姿ばかり見せちゃって、「ごめんね」と言っても「何も謝ることない」って言いながらたくさん励ましてくれて、美味しいご飯を食べさせてくれて、元気をくれて。途中で諦めていたら絶対後悔してたけど、どんなに落ち込んでても奮い立たせてくれるままのおかげでここまで来れた。たくさん気を遣わせちゃったと思うけど、いつも寄り添ってくれるままの優しさや言葉に本当に本当に救われてます。本当にありがとう。
お兄ちゃんに憧れて始めたサッカーがいつの間にか自分の中心で宝物になってた。本当にサッカーに出会えて良かったし、サッカーのおかげで幸せな毎日を送れてる。これは間違いなく、お兄ちゃんが常に目標の存在でいてくれてかっこいい姿を見せてくれていたからです。常にお兄ちゃんの背中を追い続けてたし、今もずっと一番の目標です。言い方はぶっきらぼうだけど優しくて、その時の自分に一番必要な言葉が詰まったお兄ちゃんからのLINEに何度救われたことか。常に憧れの存在でいてくれて、サッカーに出会わせてくれてありがとう。いつか追い抜くから覚悟しててね。
支えてくださったたくさんの方々に恩返しができるように、
最後まで全力で闘います。
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彼女が
サッカーを通して流した涙は
どのくらいあったのだろうか。
多くの困難に直面し
何度も逃げ出したくなった。
それでも
「ア女愛」
に溢れた彼女は
常にチームを優先する
優しさに溢れていて
困った時は
そっと手を差し伸べてくれる
そんな温かさに
助けられた人も多いだろう
そんな彼女が示してくれた
「翔頂」を胸にし
最後には
「ア女全員」で
嬉し涙を流し
納得のいく
「最後」で終わろう
ワース