本日で最終日を迎えるこの企画のラストを飾るのは、4年田頭花菜です!
常に先頭に立ち、熱く泥臭く早稲田を体現し続ける彼女。
4年生になった今だからこそ思うこと。そして、ア女のみんなに伝えたいこととは…。
ぜひご覧下さい!👀
感情的な人ってかっこよくね?
私はいつからか、感情を表に出さないようになった。
人前で感情を出さないことを美化しているのだ。
年齢を重ねるにつれ、社会全体でもそういった雰囲気を感じる。
しかし、過去の自分はそんなことはない。
サッカーを始めたての小4の頃
毎朝の自主練習に付き合ってくれる父に、基礎を投げてもらっていた。自分がミスをすると、「投げるボールが悪い」とイライラし父のお尻を蹴りながら泣き喚いていた。
試合で負けた小6の頃
悔しさのあまり、監督の目を睨みつけながら、タオルを床に叩きつけた。
中学生の頃からだろうか。感情を自制するようになったのは。見方を変えれば、自己中心的なわがままでは無くなったのかもしれない。
高校時代も沢山の悔しい経験をしたが、寮の部屋で1人になってから涙を流すことが圧倒的に多かった。
ア女に入ってからも、周囲からは「ポーカーフェイス、冷静」だと言われ、ある同期からは「心=感情がない」とまで言われた。これは言い過ぎ。
ピッチ上で熱くなって、ファウルしてまで相手を阻止する選手を見たり、強い口調で意見を交換しあう仲間を見た時、一歩下がって客観視してしまう。
弱気なプレーをする選手を見た時、腹が立っても「この人に怒りをぶつけたところでプラスの方向には働かないよな」とまた一歩下がって客観視してしまう。
私がア女を選んだ理由。
その内の1つにア女の先輩、荻原優花さんの姿がある。
ア女の練習参加をさせていただいた高校3年時。
練習後の全員が集合する場で、メンバーに対して熱く訴えかける荻さんの姿があった。
「こんなんじゃ日本一なんて獲れない。みんなならもっとやれる。やろうよ。」
真剣な眼差しで、本気で、ア女に向き合っていた。
言葉に重みがあった。練習生の私にも伝わってくる熱量で。
荻さんは怪我をしていて、ピッチには立てていなかった。
自分自身がサッカーが出来ていないにも関わらず、組織に正面から向き合う。
感情的な姿が、とても魅力的に映った。
本気でやるから感情が生まれる。
各々が本気となり、目の前の勝負に拘る。
どんな感情を表現するにも、莫大なエネルギーを必要とする。
1vs1、クロス練、ゲームで、勝った時、負けた時、
仲間の意志が見えなかった時、
仲間と意図が合わなかった時、
メンバー発表で名前が呼ばれなかった時、
試合で途中交代させられた時、
ベンチで試合を眺めることしか出来ない時、
失点した時、
得点した時、
チームは勝利しても自分自身には満足いかない時、
ア女の一員として泥臭さが足りてない時、
挑戦者として積極的ではない時、
ア女のみんなは、もっとたくさんの感情を出すべきだと、私は思う。みんなの感情がもっと見たい。知りたい。みんなの感情が、私のエネルギーになる。
冷静でいる奴はかっこわるい。一旦、頭で考える時間もいらない。
気づけば感情が爆発していた、ぐらいに。
そのままに。
「感情を表現すること」
私にも足りてないことであり、必要なことだ。
その姿で、みんなにエネルギーを与えたい。
キャラじゃないからなんて言ってられない。
ただ、闘争中であることは忘れてはならない。
相手にとってどう振る舞うのが、1番ダメージを与えられるのか。
練習では、「チームメイト」と。
試合では、ピッチに立つ11人が、ア女全体が、一体となって
仲間とでもなく、自分自身とでもなく、
「相手」と闘って勝つこと。
競争ではなく、闘争。
史さんがシーズン始動時に伝えてくれたことだ。
ホイッスルが鳴った時、ア女のみんなと喜びの感情を爆発させたい。相手の歓声はもういらない。
翔頂となるために、
今日も私は、「喜」「怒」「哀」「楽」を表現していく。
冷静な奴より、感情的な奴の方がかっこいいから。
最後に、ア式蹴球部女子に関わる方々、日頃より多大なるご支援ありがとうございます。
約1ヶ月にわたる「Inside story 」をご一読いただきありがとうございました。是非、全員の想いを読んでほしいです。様々な形の想いがあり、驚く一面もありました。
ア女日記を読み、ア女として一緒に闘えることへの誇りと、みんなが大好きだと改めて感じました。
日本一には、まだまだ足りないことだらけですが、ア女らしく挑戦者として最後まで闘い抜きます。
今後とも、ア式蹴球部女子の応援よろしくお願いします。
—————————————————————————————
以上です。
約1ヶ月間に渡りア女日記『insidestory』にお付き合いいただき誠にありがとうございました。
これからも早稲田大学ア式蹴球部女子の応援よろしくお願いいたします。
田村