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『全力』4年 生谷寧々

本日の担当は、4年生谷寧々です!!

どんな時でも笑顔を絶やさず、自分と向き合い続けてきた彼女。
誰よりも努力してきた彼女が大切にしてきたものとは…。
ぜひご覧下さい!👀

こんにちは。
本日のア女日記を担当させていただく、4年 生谷寧々です。

日頃より早稲田大学ア式蹴球部女子へのご支援、ご声援をしていただきありがとうございます。
今後も多くの方々に応援していただけるチームになるように精進して参りますので、温かい目で見ていただけると嬉しいです。

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歴代の先輩が書き残してくれているア女日記。
私が何らかの壁にぶつかった時、「ア女日記」と検索して過去の日記を拝見する。
そして、自分と同じような壁にぶつかっている先輩を探す。
考え方を学ばせてもらう。
自分もそのマインドをお手本にしてその壁に立ち向かおうと決意する。

私の書き残すア女日記が、誰かのちょっとした手助けになればいいな、と思いながら心の中を少しだけお見せしようと思います。

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私が大切にしてきたことがある。

それは、

「何事も全力で取り組むこと」

ありきたりでみんなもやっていることかもしれない。

だけど、私は特別にこのことを大切にしてきた。

私が思うこの言葉の解釈、この言葉を見つめ直すきっかけとなった出来事、そしてどんな逆境でもこれをやり続ける理由を、ここに書き残そうと思う。

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「何事も全力で取り組むこと」

これは特別な才能やスキルがなくてもできること。

やろうとすれば誰でもできること。

やろうという強い意志があればすぐに行動に移せること。

私はこのように解釈している。

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私はサッカーを学び始めた時が遅すぎた。
大学に入って初めてサッカーの戦術を学んだ。
頭を使って、考えてサッカーをすることを初めて知った。

高校まで
なんとなくパスを出して、
なんとなくロングボールを蹴って、
なんとなくマンツーマンマークをこなしてきた自分にとって、
新しいサッカーに適応するのにはとても時間がかかった。

だから、新しいサッカーを目の当たりにしてすぐには、全力でサッカーに取り組めなかった。

自分に足りないものが多すぎてなにから手をつければ良いのかと、絶望した時期もあった。

やっぱり自分には無理なんじゃないかと諦めそうになった時期もあった。

こんなに下手くそな自分がここにいてもいいのかと悩む時期もあった。

しかし、大変ありがたいことに、
新しいサッカーを親切に丁寧に教えてくれる
仲間や指導者に助けられてきた。

そこから少しずつ戦術を理解して、
少しずつ技術を身につけて、
少しずつ視野を広げられてきて、
ほんの少しずつ体現できるようになった。

ここまでの自分は、”なんとなく”全力で取り組むことができていた。

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しばらくして、4年生になって、

「努力しても結果が出ない」

なかなか公式戦に出場できない時期に、
不意に本音を溢してしまったことがある。

その時私が溢した言葉を聞いた人が、
このように教えてくれた。

「それを言うのはまだ早すぎる。
毎日、練習前も練習中も練習後も、家に帰ってからも、寝る前も、寝てる間も、
サッカーのために生活してサッカーのことを考えて、
練習して練習して練習して、
もうこれ以上やれることはないってところまでやってから、その言葉を言いなよ。」

身体中に衝撃が走った。

心臓に刺さる言葉だった。

自分がしてきたことは、まだまだ全然足りないと思った。

その日から心を入れ替えた。

もう4年生だから、もう残り少ないから、今更遅いから。
正直、逃げる理由は何個も浮かんだ。

でもそれよりも、
まだ半年ある、まだ時間はある、自分ならまだできる。
そう思って、
込み上げてきた想いを胸に、
その時すぐにボールを蹴りに行く選択をした。

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そんなことで悩んで行き詰まってる時間があったら、
練習して、
ボールを蹴って技術を磨いて、
サッカーの動画を見て、
サッカーの本を読んで、
上手い人に意識していることを聞きに行って、
サッカーのことを考えて、考えて、考えて、
行動すればよかった。

もっと早く、自分の努力不足に気づいていればよかったと何度も後悔した。

だけど、いくら嘆いても過去には戻れない。

その日から、
意識を変えた。
マインドを変えた。
行動を変えた。

“本気で”全力を尽くそうとした。

私にはこれしかできないから。
何の取り柄もない私ができることはこれだけだから。

全力でやるから見えることがある。
全力でやるからわかることがある。
全力でやるからわからないことに気づける。

わからなかったらわかる人に聞けば良い。
私は知識も経験も乏しいのだから。

失敗したら反省して改善すれば良い。
全力でやってみないと改善点すら見えないのだから。

口で言うのは簡単なことで、
そんな当たり前のことを言われなくても、
もうやってるよと思う人がいるかもしれない。

私も最初はそうだった。

だけど、いつしか全力でやらないと後悔する自分に出会う。
その時に思った。
全力を尽くさずに後悔するくらいならば、
勇気を出して全力でやって後悔した方が気持ちが良いし、必ず次に繋がる。

もちろん、
“本気で”全力で取り組んでいく中で、
なかなか結果が出ずに、
自分の思い通りに行かずに、
「やっぱり自分はダメだ」
と再び自分を否定する時もある。

そんな逆境に立った時、
必ず思い浮かぶものがある。

私がどんなに試合に出られなくても、
「今が踏ん張り時だから!」
と言葉をかけてくれる仲間がいるから。

私がベンチに入ることができた試合で、
「ピッチで待ってるからね。」
と私を信じて声をかけてくれる仲間がいるから。

すぐそばに居てくれて、
毎日一緒に自主練をしてくれて、
互いに高め合える仲間がいるから。

普段近くに居なくてもずっと応援してくれて、
連絡をくれて、
どんなに弱音を吐いても励ましてくれて、
頑張ろうと思わせてくれる人がいるから。

私1人じゃ気付けないことを気づかせてくれて、
自分が進む道のヒントを示してくれる人がいるから。

そんな理由がたくさん浮かぶ。

最後にもう一つ思い浮かぶ理由。

どうしてもこの大学4年間で達成したい目標があるから。

その目標を達成できるかできないかは、
今誰にもわからない。
結果は自分でコントロールできないものだと散々教えてもらったことだから。

だけど、

やり切った上での結果は受け止められるはずだから。

もしも一日でも、一瞬でも、”本気で”全力を尽くさなかったら、その結果を受け入れられないから。

そうなったからといって、もう過去に戻ることはできないから。

そんなこんなで、私は今日も”本気で”全力を尽くす。

自分にまだできることはないか、
本当にやりきったか、
考え続けて、
探し続けて、
自分に問い続ける。

そして

全力でサッカーに向き合い、自分に向き合い、チームに向き合う。

「何事も全力で取り組むこと」

私はこれからもこれを大切にして生きていく。

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以上です。
明日もお楽しみに!
田村