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『臙脂の誇り』4年 築地育

本日の担当は、4年築地育です!!

「ぐんぐん育つ」の文字通り、日々自分自身とそしてチームと厳しく向き合い成長することをやめない彼女。
臙脂の誇りを胸に闘い続ける彼女が語る”ア女への想い”とは…
是非ご覧ください!!

みなさんこんにちは、「ぐんぐん育つ」築地育です!日頃よりア式蹴球部へのご支援、ご声援ありがとうございます。「日本一」という大きな目標を掲げ、日々サッカーに打ち込み、仲間と共に挑み闘うことができるのは、ア女に関わってくださる多くの方々の存在あってのものだと感じる毎日です。

ア女での生活も4年目を迎えました。毎年4年生は口を揃えて「4年間はあっという間だよ」と言っていましたが、本当にその通りだと痛感しています。大学サッカーに終止符を打つ日までのカウントダウンを毎日意識するようになりました。
必死に喰らい付いた1年生
猪突猛進2年生
“チーム”を見つめた3年生
そして今、4年生になった自分を表す言葉を考える…

「臙脂の誇り」

これまでのア女日記では、「自分自身」のことをたくさん書いてきましたが、今回はア女で過ごしたこれまでの日々の中で育まれた「ア女への想い」も綴っていこうと思います。

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2021年3月19日
【スタート】

私のア女生活1日目。
すでに新チームは始動しており、入学前から入部を決めていた一年生の中では1番遅い合流となっていた。部のLINEグループに入ってはいたが、チーム連絡の通知が来るたびに自分だけ置いてかれているようで、不安だった。山を走り、海へ走り、河川敷でボールを蹴り、恩師のサッカースクールへ通い、その不安を少しでも和らげようと必死だった。

入寮日に合わせて父と母と東京へ向かった。次の日にあった練習試合にどうしても出たくて、無理を言って朝8時からの練習に間に合うように、早朝4時に静岡を出発した。しかし、ナビの目的地を間違えて、東伏見への到着がギリギリになったことへの怒りを父へぶつけたのを今でも覚えている。ごめんなさい。

3月20日
練習試合には無事に出場することができ、合流2日目の一年生にしては、しっかりアピールできたと思った。150点と高めの自己評価。
しかし、練習試合が終わった後1、2年生が当時のキャプテンのんさん(22卒・加藤希さん)に集められた。
「エンジの誇り持ってるの?」
のんさんの顔に笑顔はなく、ただ伝統ある組織の先頭に立ち『頂』を見据えるまっすぐな眼差しがあった。
私は、選手としてガッツや負けん気を武器にやってきたので、手を抜かなかったり、泥臭さく闘ったり、そういう面には自信があったが、その目で見つめられた時、心臓がキュッと縮んだ。
しかしその日の夜、のんさんの言葉を思い出しながら「エンジの誇りってなんだよ。」「しっかりプレーはしていたし、来て2日でそんなこと言われても…」と思い直した。
合流して間もない私は、のんさんが日本一を本気で目指す組織の厳しさを、ア女の選手であることがどういうことかを伝えてくれていることに気づけなかった。

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2020年1月19日〜2024年1月6日
【私が感じてきた臙脂の誇りとは…】

高校2年生の時、西が丘での日体大とのインカレ決勝を観たときから昨シーズンまで、先輩方が築きあげてきた「ア女」は、私が憧れた組織そのものだった。
練習、ア女日記、選手のコメント、立ち居振る舞い、チームの雰囲気、考え方、その全てから「大学の部活動」という言葉では収まらない、溢れ出る品位のようなものを全身で感じた。

チームの一員として、学年、立場関係なく対等に求め合う。
人として、選手として1番であるために追求し続ける。
練習前の準備、体幹のフォーム、パス1つ、トラップ1つ、コーチング、メニューとメニューの間の時間、ミーティング、片付け、オフの過ごし方、口にするもの、身につけるもの…
毎日の至る所に「ア女の一員であること」「日本一のため」を意識してこだわれることがある。
それをいかに突き詰められるか、継続できるか、そういった「個」が集まり、高め合い個人を、組織を強くしていくのがア女なのだと体感していった。

そんなア女での生活は、楽しいときも苦しいときも刺激的な毎日だった。

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2024年新チーム始動〜
【ア女への想い】

『エンジの誇りを持っているか』
自分に問う。

いよいよ4年生となり、私たちが「ア女」のバトンを受け渡しで行く年。
これまでの日々で「臙脂の誇り」を肌で感じてきた。今度は、私がそれを伝えていく番だ。

そう思い、最後の一年のスタートを切った。
その熱量とは裏腹に、始動から練習で力不足を感じる日々、関カレは前半の結果こそ良かったものの、失点も多かった。日大戦での初黒星からチームは伸び悩み、そこから前期最終節の敗戦まで3試合白星は付かなかった。そして、後期2連勝がかかった十文字戦も敗戦。関東リーグも早々に勝ち点27という目標に届かない状況に。さらには、皇后杯関東予選1回戦敗退。大事なところでの勝利が遠かった。

4年生として、チームを変えなければという焦り、不安、苛立ちを毎日抱えていた。
「自分がア女の伝統を途絶えさせているのではないか、強いア女を終わらせてしまうのではないか…」

しかし、私が先輩方に伝え続けてもらったように、示し続けてもらったように、この誇りを繋ぎたい。臙脂の誇りを持った私は、弱音なんか吐いていられない。
後輩たちは私がそうだったように、「ア式蹴球部の人間であること」への自覚と責任を急に求められてもピンとこないかもしれない。毎日のピッチ内外での追求に嫌気がさすかもしれない。
それでもこの組織にいることへの価値を見出し、個人の、組織の成長に繋げてほしい。
チームのために考え、競い合える選手になってほしい。
「日本一」の基準を高め続けてほしい、

「ア女」は私たちに成長のための種をたくさんくれる。その種はもちろんサッカーに限らない。
ここにいる仲間はその種に気づかせ、向き合わせてくれる。
しかし、その種の花を咲かせるかは自分次第。
ア女でたくさんの花を咲かせたOB、OGの方々の目は輝いている。
そしてその環境を私たちに繋いでくれた。
ここで、みんなで、たくさんの花を咲かせたい。

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2024年現在

この4年間、早稲田大学ア式蹴球部の名前を背負ってピッチ内外で闘う先輩方の背中を見て、仲間と共にチームのことを考え、話し合い、ぶつかって、日本一を目指してきた。さらには、この組織を創り上げ、伝統を紡いできたOB、OGの方々の話を聞き、私の話もたくさん聞いてもらった。
「ア女」という組織は、臙脂の誇りを持つ人々によって成長し、創られているのだと感じる。そうして紡がれてきた「ア女」で1日1日を積み重ねるたびに、この組織の一員であることを誇らしく思うようになった。
そしてここでたくさんの花を育ててきた。

私の魂はすっかり臙脂に染まった。
そんな私は、仲間たちに問う。

『臙脂の誇りは持っているか。』

もう一度自分自身に問う。

『臙脂の誇りは持っているか。』

まだまだ未完成な誇りを大きく大きく育てていく。
その誇りを胸に今度は私たちが『翔頂』となる。

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長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
残り少ない大学サッカー生活ですが、臙脂の誇りを胸に、ア女を応援してくださる方々にワクワクドキドキを届けられるよう闘います。
ピカッと輝くマウスピースを出しながら仲間とア女に携わってくださる皆さんとたくさんの笑顔で試合を飾れると嬉しいです😊

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以上です。
明日もお楽しみに!
澤田