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『最高の瞬間のために』3年 生田七彩

本日の担当は、3年生田七彩です!

大きな怪我から復帰をし、冷静なシュートと俊足を武器にア女へ勝利をもたらす彼女。
過去の経験を糧に日々闘い続ける彼女が何を語るのか…

是非ご覧ください!

本日ア女日記を担当させて頂きます、3年の生田七彩です。
拙い文章ではありますが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。

4月13日 関カレ開幕戦vs 国際武道大学

去年復帰してから、開幕前までコンディション不良が続き、目の前の事に必死になって何度も空回りして、サッカーを楽しむ余裕なんて少しもなかった。

そんな中で迎えた開幕戦、自信なんて1つもないまま後半途中から出場。
交代前に同点に追いつかれ試合状況は1-1。
チームは何としてでもここで点が欲しい場面。とりあえず怪我だけはしないように、と自分に言い聞かせピッチに入る。

すぐに試合は動く。
相手と駆け引きをして得意の形で抜け出す。
触るだけのロングボールがスペースに落ちる。キーパーが出てくるのが見える。
コースが見えた瞬間ボールを右足でつつく。
ボールはいつの間にかゴールに入っていた。

ゴールを決めた瞬間、全身の力がすっと抜け、気づけば涙がこぼれていた。14年間サッカーをしてきてゴールを決めて涙を流すのは初めてだった。
いろいろな思いが込み上げてきて嬉しさや感動ではない、初めての特別な感覚になった。

点を決めてみんなが笑顔で駆け寄ってくれる瞬間やベンチ、サポートメンバーから聞こえる「なーさ、ナイス!」、ビデオを撮ってるのに思わず声を出して喜んでくれる仲間。
私はこの瞬間が大好きだし、この瞬間のために今までやってきたんだと思った。

「なるようになる」

これは流れに身を任せることではない。
前向きにやるべきことをやり続けて、自ら成功を掴みにいくことだと思う。

これまでは壁に直面した時、悲観的に物事を捉え、頑張り方を間違え、空回りして負のサイクルに陥ることが多かった。

しかし、現在は壁に当たった時「まぁ、今はこういう時期なのか」、「ここ乗り越えたらもっと強くなれるんだろうな」と楽観的に前向きに捉えることが出来る。それと同時に苦しい期間何かを得ようとしている自分がいる。

なぜ私がこう思えるようになったのか。
それは過去の乗り越えてきたことが自信になっているから。そして、過去の苦しかったことも今では笑い話になっているから。

関カレ後期第3節vs十文字大学戦
自分が何度もあったチャンスを決めきれず、負けた。

皇后杯関東予選一回戦vs東京国際大学戦
皇后杯本戦が懸かった大事な一戦。
今年の目標だった皇后杯ベスト16にも挑戦できないまま終わった。

自分の無力さを痛感した試合やチームに結果がついてこない時。挙げ出したらキリが無いくらい今年は悔しい試合が多かった気がする。

その度に一度は感情的になって落ち込むけど、現実を受け止めて、今出来る最善を尽くさなければならない。

インカレまで約4ヶ月を切っている。

あの経験があったから日本一を獲れた。
1人1人が持つ悔しかった、苦しかった経験も、笑い話にしながらみんなで優勝トロフィーを掲げたい。

最高の瞬間を味わう為に、今と全力で向き合い闘い続けたい。

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以上です。
明日もお楽しみに!
木南