本日からインカレカウントダウン 〜4年生の想い〜 を更新していきます。
本日の担当は#6浦部美月です!
早稲田大学ア式蹴球部女子4年の浦部美月です。
そう語れるのもあと少しになりました。
早いものでコロナが流行した年に入学した自分たちがもう4年生を迎えていて、
ア女生活が残り僅かなことを象徴するこの日記を書いていることに、驚きと寂しさ、感慨深さを感じます。
自分自身の感じたこと、愛しいア女への愛を語ったとても身内な文章ですが、「浦部美月の想い」最後までお読みいただけると嬉しいです。
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1年目
自分の前にはたくさんの人たちがいて、
道を切り開き進むべき方角を照らしてくれて
自分たちを守ってくれた。
おかげで難しく考えずに、自分のやりたいように過ごすことができた。
2年目
一つ前へ進んだ。
後ろには守るべきものができた。
けれど自身の立場に戸惑い、悩むことが多くなった。
それでも、先頭に立って率い続けてくれる人たちのために
自分が今できることに全てを尽くそう
そう思って踏ん張れた。
3年目
もう一つ前へ進んだ。
後ろにはさらに守るべきものと、
前には支えたい、と同時に一緒にチームを創っていきたいと思える人たちがいた。
対照的だったからこそ衝突もあったけど、
互いがチームのことを考えての結果だったから、
悪い気はしなかった。
最後の最後までついていきたい、心からそう思えた。
そして4年目
気づいたら前にはもう誰もいなくなっていて、
いつのまにか自分たちが一番前に立っていた。
後ろにはたくさんの守るべきものが
いや、守りたいと思えるものができた。
だからみんなを守るために、
前後左右いろんな角度に予防線を張って、完璧を求めた。
完璧なんてないのに、正解なんてあるはずがないのに。
でもそんな完璧は、すぐにメッキが剥がれて自分たちの弱さを露呈させた。
“守りたい” を履き違えて、
自分たちが大事にしていることをただ大事にしたいだけなのに、
そんなものは甘さでしかなかったと突きつけられる現実に、逃げ出したくなる時もあった。
それでも日々は決して待ってくれないから
4年がブレててはいけない
伝え続ける、やり続けるしかない
そう自分に言い聞かせることで踏ん張れた。
正直、ここまでを振り返っても納得のいくシーズンだったとは言えない。
だから自分の言動を後悔したくなるし、あれで良かったのかと過去の自分を疑いたくもなる。
でも、一つだけ、ずっと自分の中でブレないものがあった。
どれだけ連敗が続いていても、
どれだけチームの現状を否定されても、
どれだけ未熟で弱い自分に嫌気がさしたとしても、
ブレない“それは”自分の真ん中にずっと在り続けた。
“ア女にいる一人一人を想う気持ち”
これだけはどんなことが起ころうとも変わることはなかった。
多分自分で感じてる以上にみんなのことが大好きで堪らなくて、
誰一人として欠けることなく1年間という長いようで短い時間を、全員で突き進んでいきたかった。
ア女を離れた弥々子にも、祥華にも、絵子にも、勇剛にも、里咲にも辞めてほしくなくて本当は最後まで一緒に闘いたかった。(名前出してごめんなさい)
自分は単純なやつだから、どんなに辛いことがあってもア女に来てみんなの笑った顔を見ちゃえばそれだけで元気になれたし、「頑張ろう」って何度も思えた。
本当はみんなのこと守りたいだなんて烏滸がましくて、
いつだってみんなの
直向きに頑張る姿に、
挑戦し続ける姿に、
仲間を鼓舞する姿に、
どうでもいい絡みや笑顔に
守られて救われていたのは他の誰でもない自分自身だった。
誇闘を掲げて1年間みんなと過ごしてきたけど、
自分はア女にいてみんなと闘えたことが
何にも変え難い誇りで財産です。
由真、愛笑、美羽、はる、あさみ、りり、りこ、みゆき、めぐ、ちか、なーさ、たまき、そうちゃん、舞美、寧々、みう、いっくん、ここな、花菜、さら、さーみ、しょーこ、たが、あいか、エロー、史さん、遼さん、レナさん、勇斗くん、れんちゃん、内田さん、ベーさん、はるさん、塙さん、御所園さん
どんな立場、状況であっても最後の最後まで力を貸してください。
誰か一人欠けてもいいなんてことは絶対に、絶対になくて、
一人一人の存在が自分に最大限のパワーをくれます。
それが原動力となって自分自身を突き動かしてくれます。
そして、
綺乃、若葉、璃子、朋香、舞水、歩実、智里、和華奈、美南
文字打ったら一発でその人の漢字の変換になっちゃうくらい、
濃い時間を過ごしてきたから最後という言葉が寂しくてたまらないです。
自分の弱さや失敗と向き合って強くなろうともがく朋香と
強い軸があって転んでも何度でも立ち上がる勇気を持つ璃子と
不器用だけど忍耐強くてどんな時でも絶対に逃げ出さなかった舞水と
ア女での良いことも悪いことも全てを糧にしてチームを引っ張り続ける若葉と
一喜一憂せず、妥協せず、誰よりも自分自身と向き合い続ける綺乃と
先の見えない道の中でも一歩一歩確実に進んで、歩みを止めない美南と
一人一人のことをちゃんと見ていてくれて、いつも背中押す言葉をくれる歩実と
進む道を見失いそうになってもプレーや言葉で示してくれる和華奈と
今の自分にできることを。どんな時でもそれを一番に体現してくれる智里と
4年間で経験した全てが1月6日に笑ってア女を去るために必要だったと証明したい。
乗り越えてきた壁の数々が、今度は自分たちの最大の盾となって後押ししてくれるはずだから。
称賛や栄光はいらない。
ただただ、日本一を獲りたい。
大好きなみんなのために。
大好きなみんなと一緒に。
そのために残りの試合、自分の全てを懸けて闘い続ける。
大好きなア女のみんな 獲るぞ、日本一!
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時が流れるにつれ
「守りたいもの」が増えていき
その大きさに押しつぶされそうになった
しかし
“ア女のみんなとなら乗り越えていける”
そう信じて
「ア女にいる一人一人を想い続けた」
そんな彼女が与えてくれた愛は
私たちに大きな力をもたらす
最後のホイッスルが鳴った時
彼女の目には
どんな景色が映るだろうか
彼女に最高の笑顔を
彼女の最高の笑顔を
西が丘のピッチで
木南