本日で最終日を迎えるこの企画のラストを飾るのは、4年菊池朋香です!
誰よりも情熱を持ち、ア女を愛しア女から愛される彼女。
“日本一になるために”
この言葉にかける彼女の想いや気配りは計り知れない。
ピッチ内外でア女のために奮闘する彼女の熱い想いを是非ご覧ください!
こんにちは。
本日、ア女日記を担当させていただきます4年菊池朋香です。
約1ヶ月にわたって投稿されたア女日記「Inside story」も今日で最後です。
それぞれの部員の想いを読み、毎日刺激を受けていました。
ア女みんな、素敵な文章をありがとう。
先にお伝えします。私の文章、非常に長いです。
今の想いをありのままに書いていたら、長くなっていました。
ですが、一生懸命言葉にしたので是非読んでいただけると嬉しいです。
毎日忙しない日々を過ごしているア女での生活もあと5ヶ月。
入部した時はオンライン上でしか見たことがなかった同期と顔を合わせるのもあと5ヶ月と思うと既に寂しいです。
「一喜一憂しない。私が1番ア女を信じる。」
先日行われた後期の目標決めの学生ミーティングでそう宣言しました。
関カレはあと9試合。関東リーグはあと5試合。
後期は前期以上に1試合1試合が厳しい戦いとなるからこそ、
試合の前夜は不安と緊張で胸が一杯になります。
だからこそ勝てた試合は試合終了のホイッスルが鳴るとホッとして目に涙が溜まるし、
負けた試合は悔しくて仕方がなくて、帰りの東急目黒線で涙が溢れます。
そんな一喜一憂しまくりの私がそう宣言しました。
よく私は選手達に、「みんななら大丈夫だよ」と声をかけます。
毎日の頑張りを誰よりも近くで見続けているから、分かるんです。
「大丈夫、乗り越えられる」って。
でもそうやってみんなに言っている割に、
試合前には不安になるし、試合の結果に一喜一憂するし。
「朋香、本当に心の底からみんなのこと信じてる?」
そう思ったので宣言しました。
「一喜一憂しない。私が1番ア女を信じる。」と。
もちろん、「みんな頼むよ、勝ってくれ」って願うだけではないです。
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉の通り、
私は私に出来ることを全てやり尽くして、その上であとはピッチで戦う11人を信じる。
あとは信じるだけ。
そう思う為にも私は私に出来る事を、私にしか出来ない事をやり続けます。
まだまだ伝えたい想いがあるのですが、
その前に少しだけ私の身に起きた事をお話ししたいと思います。
主務1年目だった2022シーズン。
何もかもが初めてで、毎日見えない何かに追われていたような気がします。
3ヶ月に1回、胃腸炎になっていたけれど、
「日本一になれればそれで良い」その一心で必死に生きていました。
そして1年間の集大成、インカレ。
今でこそ、まだまだ出来る事があったなと思うけれど、
その時は「自分に出来る全てをやった」と本気で思っていた。
結果は準々決勝敗退。
勝って東伏見に戻ってくる事が出来なかった。
帰りの新幹線、今も仲の良い当時の4年生2人と沢山泣きました。
そして年明けの1月6日のインカレ決勝。
東洋大学の選手達が泣いて喜んでいる姿を見て、涙が溢れた。
本当に悔しくて仕方がなかった。
目の前のベンチで、ア女の選手達を鼓舞しているはずだったのに、
そこに立つ事すら出来なかった。
こうして2022シーズンを終えました。
1月のオフ。
心も身体もずっと不安定だった。
選手の方が悔しい気持ちで一杯なのに、私は切り替える事が出来なかった。
同期との新シーズンに向けたミーティングも参加することが苦痛で、
みんなが遠く感じたし、「何でもう前を向けるの?」って思っていました。
1人で抱えて、追い込まれながら、
時には体調を崩しながらも頑張ることが良いと思っていた私は
「あんなにやって結果でなかったのに、これ以上頑張るって、どうすればいいの?」
「また結果がついてこなかったら、どうしよう。」
このループに陥っていた。
でも頑張らないと。主務だし、4年だし、ラストだし。
自分に言い聞かせた。気づけばラストシーズンが始まっていた。
しかし始動して3週間で私は離脱した。そして1ヶ月チームから離れた。
「全力で頑張る」がモットーだったのに、頑張り方を忘れた。踏ん張れなくなった。
休んでいた1ヶ月は本当に毎日泣いていた。
頑張れていない自分に絶望したし、今の私は存在価値ないなと毎日思っていた。
そして沢山の人に迷惑をかけました。家族には特に。本当にごめんなさい。
そんな時に史さんに電話で言われた言葉。
「今の自分を認めて、どんな自分も受け入れる」
不器用で非常に要領が悪いのに完璧主義である私は、120%出し切っていないと自分を認めることが出来なかった。
そうじゃない。10%しか頑張れないのも私だから、その自分も受け入れる。
そして10%頑張った自分に丸をつけてあげる。
そうやって一歩ずつゆっくり進んで行こうと言われた。
朝、身体を起こす。ご飯を食べる。家を出て散歩する。
こんな小さなことから始まったが、積み重ねていく内に、
今の自分を認められるようになり、自分を大切に思えるようになった。
そして2023シーズンの集合写真撮影日だった4月5日。
グラウンドに戻ることが出来た。
12月のインカレでア女の主務として仲間と共に戦う。その日までに戻れれば良い。
そう考えていたけれど、家族や友達、ア女の部員やOBOGの方々が
「朋香なら大丈夫」と声をかけ、助けてくださったおかげで、
公式戦開幕前に戻ることが出来た。
今では当たり前のように東伏見でみんなと練習して、
臙脂を身に纏って戦うみんなをベンチから全力で鼓舞しているけれど、
この毎日があるのは、あの地獄のような日々から救ってくれた人たちのおかげです。
人を支えるのがマネージャーなはずなのに、私は人に支えられてばかりです。
いつも支えてくださる方々、本当にありがとうございます。
4月に復帰したと思えば、もう8月中旬。引退まであと5ヶ月です。
私は日本一の主務になる。大好きなみんなと日本一を獲る。
関カレは4位、関東リーグは5位。関東の中でも苦戦しています。
そして今年のチームの最大の課題。
失点した直後、立て直せず更に失点してしまう。
強くて恐いチームとは呼べないと思います。
それでも、何が何でも、私はこのチームで日本一を獲りたい。
だから私は言い続ける。
火曜日のフィジカル、ラスト1本の時、
「しんどい時こそ、全員で!」
ポゼッション中、要求の声が少なかった時、
「中で声掛けあおう!」
ゲバ前のシュート&クロス、中々決まらない時、
「1本1本、こだわろう!」
試合中、失点した時、
「切り替え!切り替え!」
「大丈夫、できるよ!自分たちでやるよ!」
そして良いプレーがあった時、得点した時には
「ナイス!」 「グッドだよ!」と大きな声で伝え続ける。
サッカー未経験でピッチに立たないマネージャーが言う言葉ではないかもしれませんが、
この声かけをし続けることが日本一になる為に必要だと思うから、私は声を出し続けます。
そして、最高のサポートをして、みんなをピッチに送り出す。
サポートというのは試合当日だけじゃない。
練習はもちろん、試合に向けた準備も万全に行う。
準備をしても想定外は起こるし、上手くいかない事もある。
去年1年間で十二分に理解したつもりです。
だからこそ、リスクを予測して、対策する。
選手達と同じ。戦う舞台が私はピッチ外ってだけ。
ベターな選択ではなく、常に何がベストかを考えて、
「本当にそれで日本一を獲れるのか」自分に問い続けて行動する。
そして最高のサポートをして、みんなをピッチに送り出します。
でも日本一のチームには私の力だけではなれない。
私はみんなで日本一を獲りたい。
だからこそ、みんなに伝えたいことがあります。
本当に今日の練習で自分の120%を出し切れたか。
ノーミスで練習をするという事ではなくて、
パスもシュートも声かけも、1つ1つをこだわることが出来たか。
何よりも今日の自分に誇りを持てるか。
毎日自分に、そして仲間に問い続けてほしい。
ア女の良いところは学年関係なく仲が良いところ。
だったらそれを活かそう。
思ったことがあるなら、その場で伝える。
相手を罵倒するのは良くないけれど、
思った事をピッチ上で言い合う事は全く悪い事じゃないし、
1年生が4年生にこうしてよ!って要求したって良い。
ピッチ内だけじゃなくて、ピッチ外においても同じ。
私に不満を感じたり、疑問を感じる事があったら、迷わずぶつけてほしい。
そんな事で仲が悪くなるようなチームじゃない。
だからこそ、思った事があったらその場で伝えてあげよう。
その積み重ねがチームにとって凄く大切な事だと思う。
要求だけじゃなくて、声出し1つもそう。
私が「さあ全員で頑張ろう」と叫ぶと、みんなが続いて声を出してくれる。
(いつもありがとう。)
もちろん、それは良い事。
だけどその1発目の声を全員が出せるようになったらなって。
学年も立場も関係なく。
里咲が「さあ行こうね!」って言った時には
間違いなく、全員が乗っかって「さあ行こう!」って返してくれると思う。
(里咲、名前出してごめんね笑)
そうやって全員が、ピッチ内もピッチ外も要求し合うようになって、
全員が主体的に仲間への声かけを出来るようになったら、
ア女はもっともっと強くなれる。勝てるチームになれる。
100%日本一になる未来を作る事は誰にも出来ないけれど、
日本一になる確率を上げる事は出来るから。
後悔しない為にも、今出来ることをやり続けていこう。
そして絶対に日本一獲ろう。
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ア女のみんなへ
2023シーズン開幕戦前に渡したメッセージカードに書いた言葉を改めてみんなに伝えます。
上手くいかない事も辛くて辛い事も、きっと沢山待っているはず。
でもア女のみんななら大丈夫、必ず乗り越えられる。
これまで積み上げてきた自分を信じて、最高の仲間を信じて、
楽しむ事を忘れずに、誇りを持って闘い続けよう。
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2024年1月6日14時50分。
インカレ決勝、試合終了を告げるホイッスルが鳴った時、
西が丘で笑っているのはア女だ。
以上です。
約1ヶ月間に渡りア女日記『insidestory』にお付き合いいただき誠にありがとうございました。
これからも早稲田大学ア式蹴球部女子の応援よろしくお願いいたします。
澤田