本日の担当は#6 ブラフシャーンです!
「起こることすべては成長に繋がる」
私は、事あるごとにこう考えるようにしている。
早稲田で過ごしてきた4年間、本当にいろいろな経験をさせてもらった。
楽しさ、苦しさ、悔しさ。ここで起こったこと、味わった全ての感情は、確実に自分を成長させてくれたと感じる。
2019シーズン
シーズン当初から試合に出させてもらう事が多く、1年生として伸び伸びと楽しくサッカーができた。周りからも「1年生から早稲田で試合に出ていてすごいね」ってたくさん言われた。もちろん上手くいかないこともシーズン通して多かったが、ある程度の自信を持って毎日がむしゃらに過ごしていた。そんな中、インカレ直前に前十字靭帯断裂した。西が丘でスタンドから声を出すことすら苦しくて、点が決まっても、作り笑顔をすることが当時の自分にとっては精一杯だった。
2020シーズン
ピッチから離れてリハビリで過ごす時間が大半だった。新しい監督のもとでどんどん上手くなっていくチームメイトの姿をピッチの外からただ眺めることしかできない日々。その状況が耐えられなくて練習終わるギリギリまでトレ室にこもっていた時もあった。リハビリが思うように進まず、人に話しかけられたら泣くと思ったから誰とも話さないで帰る日もあった。そして想定していたより復帰には時間がかかったが、それでもやっと復帰できた。1年近くのリハビリとトレーニングの成果が出て、フィジカルを活かしたプレーが自分の武器となれるぐらいまで身体が大きく、強くなった。そして何より大好きなサッカーができる喜びを身に染みて感じた。
2021シーズン
主力として、初めてピッチに立ち続けることができた一年。試合を重ねるごとに自信もつき、成長し続けた一年。何より、確実に進化し続ける自分のサッカーが、楽しくてたまらなかった。そして、初めての日本一を獲ることができた。目標としていた日本一の瞬間をピッチの上で味わうことができて最高だった。と同時に、まだまだ上手くなれる可能性のある自分自身に期待しかなかった。
2022シーズン
そして迎えたラストシーズン。想像していたより、はるかに悩むことが多かった。
これまでの3年間、ただ自分が上手くなるためにだけを考え過ごしてきた分、チームのことを第一に考えなければならない4年生という立場で自分自身がどう振る舞えばいいのか分からず、たくさん悩んだ。
なかなか勝つことが出来ない時期が続き、「今年の早稲田どうした、やばくない?」って周りからたくさん言われ、辛かった。そして4年生として、ピッチに立つ選手として、状況を変えることが出来ないことが情けなく、自分に腹が立った。
そして、そういう状況下で怪我をし、離脱することになった。
チームの雰囲気も状況もよくなって勝てる試合が多くなり、シーズン当初から積み上げてきたものが形になってきたのが嬉しかった。でも、その中心に自分がいれないという悔しさともどかしさが苦しく、そんな自分に腹が立った。
皇后杯とインカレという最も大切な大会を前にして、「何でこのタイミングで自分が」って思った。
「なるようにしかならない。
自分にとってベストのことしか起こらない。
だから、恐れずに今できる最大限のことを全力で尽くせ。」
これは、自分がサッカーノートで何度も書いてきた言葉。
つい先日も、自分の心の中を交錯するいろいろな感情をひたすらノートに書き続けた結果、結局はこの言葉に行き着いた。
これまでの4年間、本当にいろいろな経験をし、いろいろな感情に出会った。もちろん辛いと思うこともたくさんあったし、これからのサッカー人生も、大変なことは続くと思う。
でも、起こること全てには意味があって、自分が強くなるために起こっていることなのだと思う。
だから、自分はそれを信じて、今置かれた状況で自分にできる最大限のことを全力で尽くす。あとは、なるようになる。
ア女での残り少ない時間を、自分のために、チームのために、そして仲間のために、自分なりの全力を出し切って闘う。
自分は数え切れないほど多くの人たちに支えられて、与えられてきた試練を乗り越えて成長することができている。
家に帰ると、自分の様子をすぐさま察知して、前向きにさせてくれる両親。
自分と真摯に向き合ってくれ、たくさんのことを教えてくれる監督、コーチ。
言葉は多くないがいつも見守ってくれ、一緒に闘ってくれる同期。
元気いっぱいな姿で自分を励まし、明るくしてくれる後輩たち。
考えれば考えるほど、自分はいろんな人に助けられてばかりだということに気づく。
つい先日も、自分の様子を気遣って話しを聞いてくれた後輩がいた。本当にありがとう。
支えてくれる多くの人たちへの感謝を胸に、
「起こること全てが成長につながる」
これを信じ、最後の瞬間までひたすら全力で駆け抜ける。
そしてこの仲間とともに、最高の景色を見る。
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大学生レベルを超えた圧倒的なフィジカル
正確なロングフィード
全て彼女の努力の賜物だ
同期の中でもリハビリの期間が長かった
サッカーができない日々が続いても
どれだけ辛いときでも
もちろん、主力として戦う日々も
「成長するために」
毎日を全力で過ごし
決して努力を惜しまなかった
あるとき彼女は言った
「サッカーは掛け算だ」
誰一人として欠けてはいけない
1人でも0の人がいるとチームは0になる
一人一人の成長が互いを刺激し合い
組織として強くなっていく
そしてそのことを
どんな状況であっても
彼女自身が成長し続けることで
示してきた
彼女のその姿勢が
西が丘で
ア女の優勝を告げるホイッスルがなる
その瞬間まで
さらに最強の、最恐のア女を
創り上げていく
大庭、黒澤