【山本摩也(やまもとまや) 2016年卒】
1993年2月5日生まれ。2016年スポーツ科学部卒業。7歳からサッカーを始め小学校は木下川SCに所属し、中学校はSFIDA世田谷でプレー。高校は十文字高校で活動する。ア女在籍時は、2016年にインカレ優勝を経験している。卒業後はすぐに渡西し、Valencia CFFに入団。その後RC Deportivoでプレーをし、現在はRCD Espanyolに所属している。また、1% FOOTBALL CLUBというコミュニティで子供達の環境改善の活動を行う。
20代の大半をスペインで過ごしている摩也さん。ア女での経験がどう活かされているのか教えていただきました。
早稲田にはア女でサッカーをしたくて一浪して入りました。外から見たア女はどこか王者の風格が漂っていて、みんな気の強くて怖い人達なんだろうなぁと恐る恐る入部しました。
しかし入ってみるとそんな事はなくて、むしろ少し変わった頭のおかしいよく喋る人達ばかりで、一年目から難なく溶け込めました。きっと今のア女もそんな感じなんだろうなぁと思っています。
一方で、絶対勝利主義とまではいかないまでも、常に勝つ事を求められていた環境で、早稲田を背負っている責任とプライドを抱きながら過ごした4年間でもありました。
やる事全てが上手くいっていた時期、帰り道泣きながら帰るような苦しい時期を今でもふと思い出します。
ア女時代に自分と向き合う機会、時間を多く持てたことは人生の中で凄く大きかったです。大学卒業後スペインへ渡り6年が経ちますが、どんな環境・状況に陥ってもその経験が私を後押ししてくれます。
最後に、私が大事だと思う2つの事を一方的に伝えたいと思います。
ひとつは、どこにいるかでは無く、そこで何が出来ているかを常に考える事。
俗に言う”エリート”な(サッカー)人生を送ってきてないが故の強がりかもしれませんが
どこにいようと誰が周りにいようと、自分がそこで何を残せるか、そこで何が出来ているかを重視する事。
もう一つは、自分の幸せや喜びを大事にする事。
この考え方は、陽気でどんな時も人生を楽しんでいるスペイン人と過ごす中で受けた良い影響のうちの一つです。
サッカー、遊び、恋愛でも何でも良いから、自分が幸せと思えるものを沢山作って下さい。そうすれば、どこにいても何とかなります。
新入生、ちょっと慣れてきた2年生、ソワソワしてきているだろう3年生、分岐点にいるであろう4年生。自分の意志を信じて楽しんで下さい。
以上です。
日本を抜けスペインへ飛び立った摩也さん。陽気なスペイン人の人達に揉まれ良い影響を受けた摩也さんが大事にしている2つの事を私も同じくらい大事にしていきたいと思いました。貴重なお話ありがとうございました。
明日のOG連載もお楽しみに!
編集:蔵田