こんばんは。本日より”ア女30周年企画第4弾”として、《OG連載》(ア女日記)をスタートします。
大学女子サッカーである”ア女”をご卒業されたOGの方々15名にご協力いただき、
卒業後のキャリアや、ア女での経験が現在にどのように活きているのか、今だから思うこと、現在の心境などの様々なことについて、
在籍当時を振り返りながら、率直な思いを自由に綴っていただきました。
ご協力頂いたOGの皆様のご対応、ご協力に対しまして、大変感謝申し上げます。
ア女の30年の歴史を紡いできた先輩方の幅広いご活躍や貴重なお話が、
現役生の糧になると共に、ア女だけでなく、女子サッカー全体の発展につながることを祈っております。
そして、本日担当してくださったのは、こちら。
【山本りさ（やまもとりさ）2007年卒】
1985年（昭和60年）2月1日生まれ。2007年3月教育学部卒業。8歳の頃地元のサッカーチームでサッカーを始め、中学校高校は、小金井SCでプレー。早稲田大学ア式蹴球部女子では、2005年度インカレ優勝を経験している。
卒業後一度競技を引退し、食品会社に勤務するも、翌年2008年の国体参加をきっかけに競技復帰をし、東京電力女子サッカー部マリーゼに入団。2011年震災の影響を受け、ASエルフェン狭山FCへ移籍し、2012年にはベガルタ仙台レディースへ移籍。2015年シーズンで競技を引退する。
2016年スポーツメーカーに勤務した後、2017年からは公益財団法人日本サッカー協会に勤務している。現在はなでしこジャパン（日本女子代表）のチーム総務担当を務め、日本女子代表サッカー選手をサポートしながら女子サッカーに関わり続ける。
今もなお女子サッカーに関わり貢献し続ける山本さんが、ア女を卒業してから、どのような想いでキャリアを歩んできたのか。貴重なお話を語ってくださると共に、現役生への有難いメッセージも頂きました。
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大学4年間は、ア女に全力を注ぎました。3年生のときにア女として初のインカレ優勝を果たし、4年生でも絶対にインカレ優勝すると信じて活動していました。インカレの準決勝で日体大に敗れた試合の失点シーンはいまでも鮮明に覚えていますし、一番悔しかった思い出です。
大学引退後は、食品に興味があったため就職をしてサッカーは引退すると決めていました。未練なく引退をしたつもりでしたが、引退翌年に東京国体へ参加させていただき、ア女や他大学の後輩と一緒にサッカーをした時に、「やっぱりサッカーがしたい」「高いレベルでサッカーすることに挑戦したい」という気持ちになりました。当時のア女の監督さんに相談し、セレクションを受け、マリーゼの入団を決めました。
その後なでしこリーグにて8年ほど選手としてプレーさせていただき、2015年に引退をしました。引退後は、スポーツに関わる仕事ができたらいいな、と漠然と考えていました。引退する際に転職活動をし、スポーツメーカーに勤務しました。サッカーに直接関わることはありませんでしたが、スポーツプロダクトの基礎知識を学びました。その後、ご縁があって現在の仕事に至ります。現在はなでしこジャパンの「総務」という立場で、チームの活動計画や、大会参加のための書類作成、遠征の帯同、精算等チームのマネージャー業務を行っています。クラブチームや部活動とは違い、活動ごとに、全国各地、さらには世界中から選手を招集してチームをつくります。地味な準備も多く、大変なこともありますが、無事に試合が始まる瞬間、さらにチームが得点した時や勝利したときの喜びは最高です。
現在はコロナ禍での活動ということもあり、本当に多くの方々のサポートのおかげで活動できているのだと、つくづく感じます。また、多くの方に陰でサポートを頂いている中、選手やスタッフの一番近くで仕事をさせてもらっていることに感謝の気持でいっぱいです。
苦楽を共にした仲間や、どんなときにも支えてくれたスタッフやサポーターの皆さん、本当に恵まれた現役生活だったと感じます。サッカーを通じて得た仲間や、様々な方々との繋がりは私の一生の財産です。現在の仕事を通じても、このような繋がりを築いていきたいと思っています。
選手のみなさんは現役であることの喜びを感じながら、現場の近くで仕事をされているみなさんも、そのことに喜びを感じながら、チームの目標のために各々が役割を全うしてほしいと思います。そしてたくさんの繋がりを築いていってください。
ア女の皆さんの活躍を陰ながら応援しています！そして、各年代の日本女子代表選手に招集させていただく際はよろしくお願いします！
※私のような仕事に興味がある学生さんがいれば是非ご連絡ください。一人でも多くの学生さんに興味を持ってもらい、将来の選択肢の一つとして受け取ってもらえればうれしいです。
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以上です。
一度は一般企業への就職という道を選択するも、もう一度競技復帰し、なでしこリーグで8年間プレーした山本さん。すべての経験、繋がりが財産であることを改めて学ばせて頂きました。
今回の繋がりも大切に、私たちも励んでいきます。ア女のOGである山本りささんのご活躍を部員一同、心より応援しております。
明日からのOG連載も是非ご覧ください！
編集：関