diary-men

「今の自分の思いを素直に書きました。」3年・道渕和基

 

🌟道渕和基(ミチブチ カズキ)
⚽️ベガルタ仙台ジュニアユース → ベガルタ仙台ユース

 


 

 

 

15年間サッカーを続けてきて、私は何度も「悔しさ」と闘うことになった。

しかしその「悔しさ」こそが私がサッカーに全力で取り組む原動力となっている。

 

 

小学校1年生の時、兄の影響で地元のスポーツ少年団でサッカーを始めた。
兄にサッカーで負けることが悔しくて必死に練習した。毎日夢中でボールを追いかけていた私は、気づいたらサッカー中心の生活を送っていた。

 

そして高校3年生の6月、サッカーの試合中にアキレス腱を断裂してしまった。
当然その年の復帰は難しく、高校でのサッカーはそこで引退となってしまった。

今までの努力が全て無駄になったような感覚で、何より中途半端な終わり方が本当に悔しかった。
その悔しい気持ちが私を大学サッカーへと突き動かした。

 

 

浪人中もサッカーへの熱意が薄れることはなかった。悔しさが勉強へのモチベーションとなり無事、早稲田大学に合格することができた。

期待を胸に、新たにスタートした大学サッカー生活。ここでまた私は悔しい思いをすることになる。
仮入部して早々に怪我をしてしまったのだ。そしてなかなか怪我が治らず、思うようにリハビリも進まないため、部を離れる決断をすることとなった。

 

 

その後は一人でリハビリを行なっていたが、想像以上につらかった。

「こんな自分なんて誰も見ていない」と投げやりになったりもした。
今まで私を突き動かしてきた「悔しい」という気持ちすら薄れてしまった時も度々あった。
ここで私は、自分の弱さと向き合うことになった。

 

しかし、家族や整形外科の先生、リハビリスタッフがそんな自分を支えてくれた。支えてくれる人達に感謝を示すためにも必ず復帰したいという思いがうまれた。

そのおかげで、再び中途半端に終わってしまったサッカーへの「悔しさ」を胸にリハビリに励むことができた。

 

 

そして、時間はかかったが今年、復帰することができた。

ア式蹴球部にチャンスをもらったことを本当に感謝している。
今の自分にできることは「悔しさ」を力に変え、必ず上のカテゴリーでプレーするという目標を達成することだ。

そして、残りの大学サッカーではこの気持ちを忘れずに、真摯にサッカーに向き合い、ピッチの内でも外でも全力を尽くすと決めている。

 

 

私はそれが今まで自分を支えてくれた人への恩返しになることを信じている。

そして何よりも、自分にとって充実した時間を過ごすことができたと言える一年にするために、日々努力したい。