diary-men

「唐突で大変恐縮ですが、私の好きな人についてお話してもいいですか?いや、そんな大した人ではないんですけど。すいません。大した人でないと言ったら失礼でした。。やっぱりやめておこうかな。誰も私の好きな人なんてさして興味ないですよね。そうしましょう、やめておきます……ここまで書いたところでこの書き出しにした事に臍を噛む思いに駆られています。どうしよう……。なんでこんなことになってしまったのか。今更振り返ってももう遅い。ここは一先ず嫌いなものとか言っておいたほうが。私の嫌いなものは、ア…… 2年・千田奎斗

 

🌟千田奎斗(チダ ケイト)
⚽️横浜Fマリノスジュニアユース追浜 → 横浜Fマリノスユース

 


 

 

「好きだ、大好きだ。」

 

最初は友達がいたから始めた。
いつもボールを追いかけてた。
特別に上手かったわけではない。
上手くなるために必死だった。
明日またできる喜びがある。
過ぎ去った日々を思い出しながら。
感じるままに今を生きたい。

私が大学に進学してから早1年半が過ぎましたが、まだまだ至らない自分に不安を抱える日々が続いています。

 

1年半過ごしてきて常に自分に言い聞かせているのが「自分らしさ」です。スポーツの世界に限らず、人はいつでもどこでも他人に評価をされます。評価次第で良い結果を得たり何か失ったりする、そんな世の中を日々生きているのだと思います。自分も同じように、監督やコーチに評価され、試合に出させていただいたり、メンバーを外されたり、また先生に褒められて良い成績をいただいたり、怒られて罰を受けたり。

千田奎斗という人間はどちらかと言えば、失敗して学び、怒られて気づくタイプです。成功すると満足し、褒められると調子に乗る。わかっていてもその場では気づくことなく日々を過ごしてきました。

 

褒められたり、上手くいったりする感覚は悪いものではなく、次第に、”もっと褒められたい”、”もっと活躍したい”と思うようになりました。人間ならばこう思うのも不思議ではないでしょう。しかし、1年目の最初の時期ではなかなか上手くいかない日々が続きました。なんでなんだろうと、悩むほど、焦りに変わり、またイラつき始め、やる気を損なう、そんな日々でした。

何が悪いのかとよく考えてみると、いままでの自分は”良い評価をされたい”が為に、偽りの自分を演じてきていました。思ってもいないのに人に合わせたり、まわりの意見に流されたり、時には嘘をついたり。みんなに好かれたい一心で自分を作っていた。

そんなのつまらなく、楽しくなく、おもしろくなかった。みんなに合わせるだけじゃ、何の意味も価値もない。もっとやりたいこと、楽しいことをやれよ。そんなの自分じゃない。最終的に誰かが評価してくれた自分がもし偽りを演じている取り繕った自分で本当の自分じゃなかったら、今までの全ての行動に何も意味がなくなってしまうから。

 

この日記を読んでいる人の中でもいると思います。
みんながこうだから自分もこうしようとか、みんなに好かれたいから格好つけようとか、めんどくさいからいいやだなんて。
自分を偽っていないか?
その行動に意味はあるのか?

人から信頼されることは大事であり重要です。しかし、信頼されるために行動をしたいわけじゃない。実際は人なんか全く興味ないし、あまり関わりたくもない。なにより、自分が”自分らしく”いることが信頼されるための近道なんじゃないかと……

しかし、こんな大口を叩いて言ってる自分はまだまだ未熟でバカで情けないです。気に入らないことがあると自分の心の中で弱さがすぐ顔を出し暴れまわります。暴れまわる弱さが一度出てくると引っ込むまでは時間がかかります。自分ではどうしようもできない時だってありました。また、すぐ行動にも出てしまい、気に入らないとそのことから目を背け、顔に出し、他者を受けつけずにひとりでに怒り始め、盲目になり、人やモノにぶつかる。時に大切なものにもぶつかり後悔する。自分の弱点であるのに克服できない。いつもそう考えては嫌になって他人に迷惑をかけてきました。

人に興味を持たない自分が気づかぬところで他人に迷惑をかけていたのです。”自分らしさ”ってなんなんだ。わかりませんでした。

 

しかし、そんな時に自分を救ってくれたのはこの日記を読んでくれているあなたです。気づかぬうちにあなたは私を救ってくれました。自分がどうにかしなくても人が私を救ってくれました。ひとりで抱え込まなくても、救ってくれる時間、環境、存在がそこにはありました。

私はそこに身を置くことができて幸せ者だなと。
だからこそ私はみんなに感謝したいし、人との縁を大切にしたい。

 

普段、面と向かって素直にありがとうなんて恥ずかしくて言えないので、この場をお借りして言わさせてもらいます。

いままで私が誤った方向に暴れ出したとき、叱ってくれた主将。一緒に笑ってくれた先輩。一緒に絡んでくれたチームメイト。自分のことを考えてくれているスタッフ。助けになってくれた同期。慰めてくれた両親。話を聴いてくれた友人。そしてこのきっかけを作ってくれたサッカー。

すいませんでした。そしてありがとうございます。

 

「If you risk nothing, then you risk everything.」

これは自分に言い聞かせてきたもう一つのことであり、座右の銘でもあります。ユース時代の監督から”停滞は後退だ”と言われたときからずっと、常に自分に言い聞かせてきました。大学に入ってからはより一層自分に言い聞かせています。

私は好奇心が旺盛です。リスクを恐れず何事にも新しいことにチャレンジする精神は自分のいいところだと思っています。みんなから好かれようと自分を作るのではなく、自分は”自分らしく”いることで、自然と前へ踏み出してきました。時の流れは速いもので、気づいたら大学生活の折り返し地点を迎えようとしています。残り2年ちょっとの学生生活、競技生活を濃いものにするために”自分らしく”、好きなことに全うし、没頭し、挑戦し続けていきます。そして、その姿勢をいつか関東リーグの舞台で表現し、クラブに貢献していきます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
この日記を読んで何か感じてくれるものがあれば私としては光栄です。
今後ともア式蹴球部、そして千田奎斗をよろしくお願いします。