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4年生の想い 〜新井純平〜

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明日、必ず勝利して残留を決めます。

 

という日記を書きたかった。
 
二部降格という報告になってしまったことを大変申し訳なく思います。同情を求めて書く訳ではありません。
更に自分に矢印を向けるために忘れたくなるような過去、自分の弱さをさらけ出してここに綴らせていただきます。

 

「勝てない主将はいらない」
 
そう思う。
勝つチームにできなかった。
勝つマネジメントをできなかった。
勝つ主将になることができなかった。
その全ての責任は私にある。結果が全てである。
ただ、このような結果になったのには必ず理由がある。
その過程をしっかりと見直さなければいけない。

 

私は高校時、主将という立場でリーグ降格を経験した。
チームには一体感も無く、やりたいことだけをやっているそんなチームだった。
何一つとして私がチームを変えることはできなかった。
私はその現実から逃げた。
自分を責め続け、思い出したくない過去として逃げ続けた。
 
早稲田大学という歴史ある名門へ入学した。
学年のリーダーを決めるミーティングで手を挙げずに隠れた。
怖い、背負えない、そんな事ばかり考えていた。
「そこから逃げてたら成長ないんじゃないの?」
そこには本気で向き合わせてくれた同期がいた。責任感を強めてくれた先輩がいた。
 
私は本気の覚悟を決めて学年リーダーになった。その時に主将になることも決めた。
この学年を背負うではなく、伝統ある早稲田大学を背負うと決心した。

 

創部92年の歴史を誇る早稲田大学の主将となった今、私自身どう変われたのであろうか。
 
一年生の時と比べて…
過去の自分と比べて…
そんな自分の中での基準でしか成長を感じられてなかった。
 
リーダーシップ、努力、信頼、、、
全てにおいて足りなかった、もっと伝えられた、ぶつかり合えた。
そして、私自身のチームにもたらす活躍、結果に結び付くプレーはほとんどできなかった。
チームの事を考えているようで本来の自分の良さである
「誰よりも走り続ける」というプレーや「感情を表現すること」にブレーキをかけていた。
それが弱さであった。
 
全て今年の敗因に繋がると思う。
だからこの結果になった。
本気で突き付けなければならない。

 

私が主将をやれば降格する。その負の看板を一生背負い続ける。
早稲田の歴史に泥を塗ってしまった事実、先輩方が作り上げてくれていた伝統を崩した事実から逃げられない。

そして、もう逃げない。
 
この組織は本当に素晴らしい組織です。
日本一の支援、環境を与えて下さるOB、常に支えてくれていた家族、友人、
どんな状況でも信じて駆けつけて熱い声援を送ってくれていたウルトラス早稲田、
見えないところ、知らないところでも早稲田を本当に応援してくれている人はたくさんいます。
 
だから応えなければいけなかった。
結果で恩返ししなければいけなかった。
何としてでも1部の舞台を残さなければいけなかった。
 
それができなかった。期待を裏切り続けた。本当に申し訳ありません。
 
私が今やらなければいけないことは、
降格させてしまった現実をしっかり受け止め、ここで書いた言葉に責任を持ち、伝え続けること。
すでに始まっている1部昇格に向けてやれることを全てやることです。
それを表現できる場があと1試合ある。
絶対に勝って終わらなければいけない。そして勝って始めなければいけない。
是非、その姿を観に来て下さい。

 

最後に、家族はかけがえのないものだと大学に入って強く感じることができました。
今年1番苦しんだであろう母親、もがいて頑張っている兄、これから夢を追う妹、私に好きなことを常にやらせてくれた父親に感謝を伝えたい。そして私の姿で勇気を与えたい。

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