こんにちは。広報の多田です。
前回の更新から日が空いてしまい申し訳ありません。
先日、7月1日(水)に、66回目となる早慶サッカー定期戦が行われました。
この試合で我々は慶應義塾大学に1-0で勝利し、定期戦では4年連続の優勝を成し遂げることができました。
大きなプレッシャーがかかる中でも、選手一人一人が90分間献身的にチームのために闘ったことが、4連覇の達成につながったと思います。
平日にも関わらず、来場者数は1万人を超え、昨年以上に盛り上がった早慶戦でした。
この早慶定期戦という試合は、その規模の大きさゆえ多くの準備期間を要します。学生主体を掲げ、日々の練習や授業、4年生は就職活動などもある中で、早慶両校の主務や副務、マネージャー、広報などが中心となり、何ヶ月も前からこの大きなプロジェクトを進めてきました。
さらに当日の運営ですが、試合のメンバーに選ばれた部員以外は全員仕事を任されます。そこには様々な仕事があり、部員の中には朝10時から夜10時までの仕事や、試合を全く観ることができない仕事を任される者もいました。メンバーに入ることができなかった悔しさをそれぞれが抱えながらも、チームの勝利を願い、観客の方に楽しんでもらうため、早慶戦を成功させるために、全部員が全力で業務にあたっていました。
ピッチに立つ選手たちは、そうした仲間の想いも背負いながらプレーしていました。
スタンドの応援も素晴らしいものでした。常にア式を一番近くでサポートしてくれているULTRAS WASEDAが、今回も見事に応援をリードしてくれていました。他の大学にはないオリジナリティ溢れるチャントや、丹精こめられた横断幕、苦しい時に選手の背中を押してくれます。応援部も、試合前はBIGBEARSが会場を盛り上げ、試合中はリーダー、吹奏楽団が素晴らしい応援で多くの観客を巻き込んでくれました。たくさんの人の応援で揺れるスタンドを見た時、早稲田の勝利を確信しました。
しかし、試合は最後まで緊迫した展開。最後まで諦めることなくゴールを目指して全力で闘う慶應の選手たちの姿もまた、観衆の心を動かすものでした。互いへのリスペクトを持ち、全力で競い合うことができるライバルがいるということは、とても素晴らしいことだと改めて感じました。
こうして振り返ると、学生によって運営される、応援団と選手の距離が近い、友人がたくさん観に来てくれて、観に来た人も普段見る友人とは違った姿を見ることができる、選手はまじめにひたむきに全力でプレーする、このような大学サッカーの魅力が、早慶戦には凝縮されていたと思います。
会場で感じたあの最高の雰囲気は、ア式の全部員・全スタッフ、ULTRAS WASEDA、応援部、観客の方々、そして最高のライバルである慶應義塾大学、あの会場にいた全ての人の力によって創り上げられたものでした。
早慶戦を終えて、次に考えなければならないのは、この盛り上がりをどう関東リーグでも再現していくかということだと思います。リーグ戦の来場者数は早慶戦の半分にも満たず、盛り上がりも早慶戦のそれとはほど遠いのが現状です。しかし、会場が違ったり、試合時間が違ったりはしますが、そこでは早慶戦と同じくらい、もしくはそれ以上に熱い試合が毎週繰り広げられます。今回の早慶戦をきっかけに、少しでも多くの方にリーグ戦にも足を運んでもらえればと思います。そのためには、より魅力的で人の心を動かせるようなプレーや試合内容を追求していくとともに、日頃の試合やクラブについてのPR活動ももっと改善していかなければならないと感じました。
今回の早慶戦で学んだことを、大学サッカーの価値を向上させていく取り組みにつなげていければと思います。
最後に、この早慶戦を行うにあたってご協力いただいたOB・OGの方々、スポンサーの皆様、等々力競技場や川崎市の職員の方々には本当に感謝しています。迷惑をおかけすることもございましたが、皆様の多大なるご支援のおかげで、今年も素晴らしい早慶戦になりました。
本当にありがとうございました。