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早稲田カップ in気仙沼

11月25~26日に早稲田カップを気仙沼市新月中学校にて行いました。

気仙沼での開催は今回で6回目を迎え、今大会に参加する子供たちは震災当時幼稚園児という時の流れを感じるものとなりました。

今大会はFCみらい2002、鹿折FC、FCバリエンテ本吉、登米クラブJr、FC大谷スポーツ少年団、エスペランサ登米FC、気仙沼シャークスFC、なかのFCの8つの小学生チームが参加しました。

 

 

 

私たち部員からは15名が参加し、それぞれの担当チームのチームで練習を考え指導にあたりながら、子供たちと交流し仲を深めました。

また、すがとよ酒店を営まれる菅原文子さんのお話を聞く機会もありました。震災や津波の恐ろしさ、家族を失う辛さ、思うようにいかない復興など、私たちが知り得ない想いや現実を突きつけられました。
初めて話を聞いた人、今までに聞いたことのある人にとっても改めて考えさせられる特別なものとなりました。

 

今大会に参加した部員の中から数名の感想文を掲載しますのでご覧ください。

また、早稲田大学競技スポーツセンターのホームページにも掲載させて頂いたので併せてご覧ください。

WAPボランティア・地域貢献活動支援プログラム「早稲田カップ(気仙沼市)」実施報告(11/25・26)

 

 

【1年安藤 悠紀】
今回初めて早稲田カップin気仙沼に参加しました。気仙沼市に入って見た光景、港の家々、木々、道路などは、動画や画像で見て自分が想像していた以上の悲惨な情景でした。震災から6年8ヶ月の月日が経ちボランティアに参加するにあたり子供達とサッカーをしていて誰もがとても良い自然な笑顔だったのがとても印象的で、この笑顔を引き出すためにたくさんの人が協力してグラウンドを作り、イベントを開催しているのだと感じました。さらに、サッカー少年達の笑顔はたくさんの人々に元気やエネルギーを与えるものだと思いました。そのサッカー少年達に何か夢や希望を与えることが私達のできることであり、責任である感じました。
最後に登米クラブの皆様二日間という短い時間でありましたが力になれたかどうかはわかりませんが私を受け入れてくれてありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

【3年根木 秀彰】
小学生の一時、仙台で過ごした私には多くの思い出があの大津波の被災地にはある。家族で石巻に美味しいお刺身を食べに行った思い出。サンマの掴み取りで、収獲がなかった不器用な私にこっそりと袋に大量のサンマを詰めてくれた女川の漁師さん…多くの温かい記憶が私の心に今もある。
2011年3月11日。大津波が東北の三陸海岸を襲った。東京に戻った中学生の私の目には、次々と被災地の凄惨な状況が飛び込んできた。流行語にもなった絆という言葉のもと、多くの支援が日本各地から被災地に差し伸べられた。しかし、私は被災地に対して何もすることはできなかった。できない自分にもどかしさを抱いていた。一方、被災地に対して生半可な気持ちでは向き合ってはダメだと、被災地の甚大な被害に立ち向かえるほどの覚悟がなければ支援は意味のないものだと思っていた。なので、私は気仙沼での早稲田カップの参加にあたり、自分のできる限りで被災地の人々に何らかの喜びや利益をもたらさなければ失格であるという思いで臨んだ。しかし、その思いは私が担当させて頂いた登米クラブのみんな一人一人の存在によって、心の片隅に吹き飛んだ。
ノイアー並みの守備範囲でピンチを幾度も救ったおませな淳平。
槙野のような超攻撃的DFなのにかわいい翔太。
ニコニコかわいいのに最後の試合で強烈なタックルを見せた凌生。
常にサイドで相手の裏を狙い続けた俊足の大誠。
The エースの柊佑。
やるときにやる男。登米の守備職人、紫苑。
足は大丈夫か?登米のシャビ幸雅。
公私ともに爆発の予感!?未来の快速エース、太郎。
なんど癒された!!異次元にかわいい凱斗。
勝負の喜怒哀楽、おしゃべりしている時、おにぎりを食べている時…子どもたちと共にした瞬間瞬間がいつの間にかに、自分の活力になっていた。
お世話になった登米クラブの指導者である、高橋さん、千葉さん本当にありがとうございました。また、温かいスープやおにぎりを私たちにも差し入れてくださった登米クラブの保護者の皆様、美味しい豚汁やつみれ汁を振舞って頂いたFC大谷の保護者の皆様、本当にありがとうございました。
今回の活動で、私は現地の人々や子供達から大きなエネルギーをもらいました。その感謝に将来、少しでも恩返しができる社会人に成長することがこの気仙沼での早稲田カップに参加した意義であると感じています。
最後にこのような素晴らしい機会を設け、支えてくださった競技スポーツセンターの橋和田さん、小野寺会長はじめ気仙沼サッカー協会の皆様方、各チームの関係者の皆様方、気仙沼稲門会の皆様方、早稲田大学ア式蹴球部OBの皆様方、どうもありがとうございました。

【1年山田 晃士】
今回この活動に参加させていただかなければ、震災についてよく知らないまま生活し続けていたと思います。また、震災から6年経ち当時幼稚園・保育園生だった子どもたちが純粋にサッカーを楽しむ姿、頑張る姿を見て自分の原点、初心を思い出し、エネルギーを貰いました。そして、その子どもたちの周りにいるご父兄の方々や指導者の方々の姿を見て日頃サッカーができていることは本当に幸せなんだなと、感謝と謙虚さを持って生活していかなければいけないんだなと改めて思いました。
2011年の3月11日、当時私は小学6年生で、地震が起きた時は神奈川県湯河原町の実家にいました。震源地から遠かったのでただ少し大きな揺れを感じただけでした。テレビや新聞を見てこの地震は非常に大きな被害をもたらしたことを理解しました。地震によって家具や建物は倒れ、場所によっては液状化現象や道路が分断されるという被害、そして津波と火災が全てを飲み込み多くの人が亡くなったということ、大変なことが起きてしまったんだなと思いました。しかしそうは思ったものの、時間が経つにつれて震災に対しての意識は薄れていってしまいましたし、今回の活動に参加するまで震災後現地がどのようになって、どのように復興に取り組んでいるのか全然知りませんでした。事前の説明会、すがとよ酒店さんで聞いた話、実際に多くが更地になった港周辺を見て、少しではありますが震災がどのようなものだったのかを本当に知れた気がします。実際に見て聞いて肌で感じたことは、改めて震災についての意識を思い起こさせてくれました。
そして、震災があったという状況下でスポーツがどれだけ力になれるのか、スポーツの可能性も感じました。子どもたちが元気よくサッカーをする姿は、周りの人を元気に、前向きにしてくれます。今回の活動で感じることができたスポーツの力をア式蹴球部の活動でも発揮していきたいです。多くの人に応援していただいているチームの一員として、ピッチ内外で一生懸命生きていくことで誰かの力になることが、直接的に支援する他に今の自分ができることだと思いました。
この活動で、自分の中で薄くなっていた震災のこと、日々サッカーができることの幸せをもう一度強く感じることができました。今回の活動で知ったこと、感じたことをエネルギーにして今後もひたむきに頑張ります。改めて、今回参加できて本当に良かったです。

【4年松岡 拓郁】
私にとって、最後となる早稲田カップも例年同様多くの気付きをもたらしてくれました。
2年生の時に参加した時には、人を思いやるとはどういうことかを教えていただき、3年生の時には、2部に降格したにも関わらず、自分たちに大きな期待、そして激励の言葉をいただいたことで、大きな勇気をいただきました。
そして最後の参加となった今年は、人と人との繋がりの大切さを教えていただきました。
私は、3年連続でなかのFCという、人懐っこく優しい、しかし全員がかなりの負けず嫌いというチームを担当させていただきました。
初めて参加した時には、なかのFCのみんなは4年生で参加していたことから、3年連続で同じ子供達と優勝を目指して闘いました。来年からは、彼らは中学生、私は社会人となり、お互い最後の参加となりました。勝って喜び、負けて泣き、休憩時間にはちょっかいをかけてくる彼らとの時間を過ごし、いつか再会した時があったならば、彼らのもっともっと輝いた姿を見たいし、自分ももっともっと輝いてる姿を見せたいと強く感じました。
このように自分だけではなく、誰かのために生きていく時に人はより大きな力を出せるということを教えてもらいました。子供達だけではなく、保護者の皆様、コーチの皆様、気仙沼で出会った全ての人々との繋がりが、来年から社会人となる、不安だらけの私の背中を強く押してくれました。
早稲田大学に入学し、ア式蹴球部に入部し、早稲田カップに参加して本当に良かったです。
早稲田カップ開催にご尽力いただいた全ての皆様、貴重な経験を本当にありがとうございました。

 

【1年清水 駿】
11月25日と26日の2日間、気仙沼で行われた早稲田カップに初めて参加させていただきました。会場となった中学校の側には仮設住宅があり、6年経っても未だに復興が完了していないのかと驚きました。早稲田カップに参加した子供達は震災の際はまだ3から6歳くらいで記憶があるのかはわかりませんでしたが、心の何処かに震災のトラウマが残っているのではないかと感じました。しかし、サッカーをしているときの子供達はいつも笑顔で夢中で楽しそうにボールを追いかけていました。そんな子供達を見て微笑ましくなったと同時に、自分ももっと楽しんでサッカーをしないといけないなと気付かされました。また子供達だけに限らず、早稲田カップに携わっていただいた、関係者の皆さんもいつも笑顔で接していただき、人の暖かさを肌で感じました。震災から6年が経ち徐々に人々の記憶から薄れてきているかもしれません。実際に現地を訪れた私たちが震災の恐ろしさを伝え、次このような震災が起こった際1人でも多くの人が助かるように頑張っていこうと思いました。


【2年大里 優斗】
早稲田大学が主催するサッカー大会の復興ボランティア活動として、気仙沼へ訪れました。震災から6年8ヶ月と月日が流れましたが、街には震災の被害が色濃く残っていました。そんな中、何か少しでも子どもたちに自分が教えられることがあればとボランティアに参加しました。しかし、サッカー大会に参加してくれた子どもたちはみんなキラキラした目でボールを追いかけて、一生懸命走って、純粋にサッカーを楽しんでいました。そんな姿を見て、最近自分が忘れかけていたサッカーを楽しむという気持ちを子どもたちの方から思い起こさせてもらいました。また、自分が担当した鹿折FCの選手の中に、サッカーが楽しくしょうがない、毎日サッカーするのが幸せだと言っていた子がいて改めてサッカーというスポーツの素晴らしさを実感しました。自分が子どもたちに残せたものがあったのかわからないですが、ボランティア活動を通して自分自身、とても楽しかったですし指導者の方をはじめ、ご父兄の方々にもお世話になりとても貴重な経験をさせてもらいました。また機会があれば是非参加したいと強く思います。


【2年中園 健太郎】
今回私は初めて被災地に早稲田カップという機会の元いかせていただきました。東日本大震災から約6年半という月日がら経ち、今までテレビでしか見ることのできなかった景色を目の当たりにしなんとも言えない感情になりました。
私は震災当時まだ幼稚園児であった小学5、6年生とサッカーを通して触れ合うことができました。彼らのサッカーに真摯に取り組みつつ、純粋に楽しんでる姿勢に私自身学ぶことが多くありました。今後この子たちが被災地の未来を明るくしていくということを考えると、将来がきぼうにみちているなと強く感じさせられました。今後早稲田カップを通して、子供達の成長に微力ながら貢献できればと思います。
最終日には、すがとよ酒店で拝見させていただいた震災後からの気仙沼市の経過を見て、被災した人々の精神的強さに驚きました。被災後精神的ショックなどがあったであろう中でも未来に向けた一歩を踏み出した被災地のみなさんの勇気と覚悟に心打たれました。
今回の早稲田カップでは、被災地の方々に与えられたものはとても少なく、逆に私自身が学ぶことの方が多くなってしまいましたが、日々の日常が当たり前でなく一日一日を一生懸命生きることが大切であることを再認識できるとても良い機会となりました。
最後に、今回早稲田カップを開催するにあたりご協力してくださった方々、本当にありがとうございました。


【4年柳沢 拓弥】
私はこのボランティアに今年で2回目の参加となり、約1年ぶりに気仙沼を訪れました。1年前にはなかった建物や道なども作られていました。地域の人々も震災前の暮らしぶりを取り戻しつつあり、少しではあるが復興が進んでいるのかなと感じました。一方で、まだ仮設住宅などの困難な状況の中でも必死に頑張っている人々もいるということを、改めて痛感しました。
大会では被災地の方々に少しでも何か与えられるよう精一杯取り組みました。子供達の純粋にサッカーを楽しむ姿や無邪気な笑顔に元気を貰い、地域の方々の常に前向きな姿勢に勇気を貰いました。終わってみれば、私たちの方が多くのものを被災地のみんなから与えてもらいました。本当に感謝しています。
これからも色々な形で被災地の人々に元気や勇気を与えられるように、私自身も日々の行動から強い意志を持って取り組んでいきたいと思います。
また、この大会を開催するにあたってご尽力いただいたすべての方々に感謝したいと思います。ありがとうございました。


【4年安田 壱成】
早稲田カップin気仙沼に4年連続参加させていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。昨年度は、気仙沼の支援してくださる方々に2部降格という暗い報告をしてしまい、その時に1年で必ず1部リーグ復帰、2部リーグ優勝を果たしますと誓ったことが今年度現実となり、明るい報告ができたことを大変うれしく思っております。この結果を成し得ることができたのも毎年スポーツ少年団の子供達を始め多くの気仙沼の方々が私達に勇気やエネルギーを与えてくださったおかげだと思っております。今回のボランティアでも私たちが気仙沼の方々に勇気やエネルギーを与えたいと思って活動しましたがそれを上回るエネルギーを与えていただきました。この2日間は私の人生においてとても貴重な時間となりました。今年でア式蹴球部を引退しますが今後ともこの活動を続け、気仙沼の方々との縁を大切にしていきたいと思っております。この度は本当にありがとうございました。

今大会を通じて私たちは普段では得られない経験をすることができました。
東伏見の地に帰ってからもこの経験を忘れることなく、日々精進してまいります。
まずは、来シーズンに向けて関東一部リーグで良い結果のご報告をできるように全力を尽くしてまいります。
最後に、気仙沼稲門会をはじめ、気仙沼市サッカー協会、ア式蹴球部OBなど多くの方のご尽力、ご協力のもと、この大会を開催できたことに心より感謝いたします。