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『サッカーが教えてくれたこと』佐々木呼子

本日からインカレ特集〜四年生の想い〜を更新していきます。
インカレ準優勝という結果を突きつけられたあの日から
約11ヶ月が経ちました。
『頂』というスローガンをもう一度掲げ、
希望を持って歩み出したさなかの「活動自粛」
不安や苦しみも多かった今シーズンですが、
全てのことを前向きに捉えて一歩ずつ積み重ねてきました。
目標として掲げてきた『インカレ優勝』につながる
初戦まであと19日。四年目のインカレ本戦を前に、
彼、彼女らが語るそれぞれの秘めた”想い”とは。
九人九色のストーリーを是非堪能してください。

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努力は裏切らないとか、
継続は力なりとか、
素直な心が大切だとか、

たしかになと思う時もあれば、
結局無駄かと思う時もあった。

いつだって変わらない”サッカー”を前に、
自分自身はこの約20年間、
一喜一憂しながら、
大きくブレながら生きてきた。

サッカーのせいで
憂鬱な朝を迎えてしまうこともあったけれど、
サッカーのおかげで
知らない感情や多くの人に出会うことが出来た。

そうした広い幅の中でブレるうちに、
少しずつ重なるところが出てきて、
自分の軸が見えてきた。

それは想像していたよりもずっと初歩的で、
けれど納得感と説得力がある。

 

『呼子のその時のベストを』

 

語呂も悪ければ謎のがっかり感もある。
すでに小学生の時に教えられているような、
むしろ日頃スタッフからも言われているような。

けれどそんな部分が今、
ブレ続けてきた私の中央に残っていて、
自分が一番強く信じれるものである。

 

サッカー上手いねと言われた幼い日、
3軍にすら1人だけ入れなかった日、
初めてメンバーに名前があった日、
スタメンで試合に出た日、
百発百中ミスの日、
メンバー外で遠征残り組の日、
松葉で上手く歩けず荷物を持ってもらった日、
大丈夫だと背中をさすられた日。

 

“サッカー”がくれた忙しない毎日は、
私に最悪から最高まで全てを教えてくれた。

山あり谷ありだからこそ、
自分を周りと比べたり、
谷を嫌がったりしない。

目の前の出来事を前向きに捉え、
そこにその時の自分の最善を尽くしていく。

その積み重ねがやがて紛れもない自信になり
気づけば幾度と谷から抜け出してきた。

 

あと約1ヶ月で、
偉大なる”サッカー”を辞める。
せっかく覚えたオフサイドも
せっかく身につけたダイレクトパスも
デスクの上では使わない。
チャレンジ&カバーと
リスクマネジメントは使えそう。
でも1番役に立つのは、
自分と向き合う強さや、
常にベストを尽くす姿勢だと思う。

あの選択。あのチョイス。
過去の勇敢な自分を心から尊敬するとともに、
それを信じいつも背中を押してくれた家族や、
私をサッカーに夢中にしてくださった山本監督、
私に関わってくださった全ての方には、
本当に感謝しています。

 

日本一ラストチャンスにベストを尽くします。

 

長く拙い文章ではありましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。今後ともア女の応援よろしくお願い致します。

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広い幅でブレる続けることは、勇気がいる。
自分を見失ってしまいそうになるからだ。
それでも自分と向き合い続けて、
そんな中で強く信じる軸を見つけたから、
彼女は強い軸だけでない、深く大きなものを持つのだろう。
いつも自分にベクトルを向ける彼女といると、
目を逸らしたくなるようなことも
見つめたくなってしまう。前向きに捉えたくなる。
チームが下を向きそうな時も、
「きっと大丈夫」そう思わせて、顔を上げさせてくれる。
自分の信じる強い”自分”があるから、彼女が言う
「大丈夫、いこうね」
「できるよ」
には説得力があるのだろう。
サッカーを通して強い軸を見つけた彼女が、
『ベストを尽くす』と語った『日本一ラストチャンス』
どんな姿を見せてくれるのかワクワクが止まらない。

以上です。
次回は誰でしょうか!
お楽しみに。