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「ア女にいる私」vol.16 山下夏季

本日の担当は、3年生山下夏季です。

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本日の「ア女にいる私」を担当させていただきます、3年マネージャー山下夏季です。
初めましての方も多いとは思いますが、読んでくださると嬉しいです。
昨年はホームで試合の際、本部テントで大変多くのア女サポーターの方々に声をかけてもらうことがありました。1年間通して、毎週末東伏見やアウェーの試合に足を運んでくださる皆様の姿から、ア女が改めて多くの方にご支援、ご声援されているチームであることを認識することができました。ありがとうございました。

部活に迷っている時、所沢キャンパスのスポーツホールを友達と歩いている時に、見知らぬ女の子にいきなり声をかけられました。
「ア女においでよ!!!」
その時、私は(この子誰…。てか、アジョって何…。)と2つの疑問で頭がいっぱいでした。
私は、元々違う部活に入るつもりでした。(ここは長くなるので割愛します)色々あって、入学後は初心者でも始められる競技か、学生スタッフとして体育会に入ることは決めていたので、一応見学くらい行こうかなという軽い気持ちで、新歓メールに連絡したのを覚えています。
そしてその週末、初めて東伏見のグラウンドへ行きました。
どうやらアジョは女子サッカーの集団でした。
いい意味で女子っぽくなく、居心地の良さに私は心が惹かれました。
そして何よりも、この集団なら本気で「日本一」を目指せると思いました。
また私たちの代はマネージャーがまだいなかったこと、1つ上の代にもマネージャーがいなかったことから、とても勧誘されました(笑)

サッカーのルールは何1つ知らない、マネージャーがいる環境で競技をしてこなかったので、マネージャーが実際何をするのか全く分からなかったのですが、気付いたらみんなの前で「入部します。」と言っていました。

それから1年間は自分のあの時の選択を本気で恨みました。
なんでこの部活に入ってしまったのだろう…。
何しに毎日グラウンドに来ているのだろう…。
それは1年生として、マネージャーとして部のためにできることが何1つとしてなかったからです。

目指していた日本一を獲れず気付いたら2年生になりました。
マネージャーの後輩が入ってきませんでした。

副務になり、初めて仕事を任されても先輩に迷惑をかけてしまう一方で、自分がやらない方がいいのではないか、部での自分自身の存在意義を考えるようになりました。
私には2つ上のマネージャーの先輩がいました。仕事がこなせてみんなに頼りにされていて、自分がそのような存在になれるとは思わなかったから、その先輩がいなくなったら2年間、自分がマネージャーとして責任を持たなければと思ったから…。

ここで皆さんに謝らなければならないことがあります。
ある日、今の4年生と私たち3年生でミーティングをする機会がありました。
ここで私は「これからの1年間、やっていける自信がない」とみんなの前で発言しました。
今考えれば、本当に最低なマネージャーだと思います。
でもその時、私は本当にマネージャー最上級生としてやっていける自信、自分の下にマネージャーの後輩が入ってきてくれる自信、自分1人で練習のサポートができる自信がなかったから。
たくさんの言い訳で逃げようとしていました。
ましてや私は学年ミーティングでも発言をするようなタイプでもありません。
周囲への発信力があるわけでもない私が、「日本一」を目指すような集団にいていいのか分からなくなってしまったからです。

でもそんな私の中でも、このチームで勝ちたい、このチームなら大学生活4年間、本気で向き合い続け、サポートし続けることができるという思いは消えませんでした。

昨年度のインカレが終わり、また準優勝。
2年間も決勝に進めるチームに所属できていることは幸せだと思います。
でも、ここで勝たなきゃ意味がありません。

どれだけ私が願っても、サポーターが祈っても、物理的にその1点に繋がることはないのです。優勝に近づく方法はありません。

オフ期間、自分にできることはないか考えました。

私ができることは、毎日のグラウンドの練習でみんながどれだけ濃い練習を行うことが出来るか、サッカーに集中した環境を作ることが出来るかだと思っています。
だから、そのために、メニューの流れを把握して、効率の良い動きができるようにグリットを作成し、ボトルやボールを配置する。足りないサッカーの知識は、選手や監督、コーチに聞きに行く、自分で勉強する。選手である主務、後輩副務をできるかぎりサポートする。もっとア女の良さを色々な人に知ってもらいたい。ア女のファンを増やしたい。女子サッカーの魅力を発信したい。大学女子スポーツを盛り上げたい、これらが私の今の考えです。

いつもグラウンドには、がむしゃらに走り続ける選手、1日でも早い復帰のためにリハビリに黙々と取り組む選手の姿があります。無意識に、その姿から私はやる気を貰っています。部室でのたわいもない話が私は大好きです。これからも期待しています(笑)

私には今、心強い9人の同期がいます。
この2年間、私にたくさんのサッカーの魅力、女子サッカーの魅力を教えてくれました。
個性が強く、たまにぶつかることもありますが、私はこの代で良かったと最近本当に思います。同期からはよく、「距離が遠い」と言われていますが、私はみんなの少し後ろからみんなのことを眺めているくらいがちょうどいいです(笑)
前に“どういう代になりたいか”話し合った時に、私はみんなの前で目標を1つ発表しました。覚えてくれている人はいるのでしょうか?
この代なら、絶対に達成できると思います。信じています。

そして、共にピッチ外で戦ってくれる3人の学生スタッフの仲間がいます。
この2年間、何度助けられたか分かりません。
本当に心強いです。年齢のせいか、とても頼りになります(笑)
厳しいことを私のために言ってくれたこと、練習中何も言わずサポートしてくれたこと、同じ学生スタッフだからこそ、打ち明けられる悩みがあったこと。
これまでたくさんわがままを言って、甘えてきました。
でもこれからは、新しい仲間も加わり、少し楽しみです。
みんなで盛り上げていきましょう。これからも頼りにしています。

最後に、主務・副務の2人。選手としての2人の意志を尊重し、私に出来ることはサポートさせて下さい。そして1人で抱え込まないで下さい。

普段、みんなの前で自分のことを語る性格ではないので、今回のブログで私の印象が変わった人もいるかもしれません。そして不安になった人もいるかもしれません。

でも私は、今年こそ「日本一」になりたいです。
このチームで獲りたいです。

マネージャーに理想像はありません。私はそう思います。
私は私らしく、ア女のマネージャーらしく突き進みます。
選手みんなの要望には出来るだけ耳を傾け、応えたいと思っています。
そのために誰よりも動くし、働きます。
自分にできることならなんでもやります。
自分が選んだ道なので最後まで信じて頑張ってみようと思います。
ア女を誰よりも応援し、1番近くでサポートし続けるマネージャーになります。

負けず嫌いの私らしい、かなりアツい決意表明の文、感謝を伝える場になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

明日は私の同期のあの方です。どんな話をしてくれるのでしょうか。

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以上です。
明日もお楽しみに。
阪本