想いが溢れてちょっと長いです。
先に書いておきます。ごめんなさい。
今、私が感じている率直な想いを書きます。
これから私たちが4年間活動してきたア女での、最後の大会が始まろうとしています。
それなのに、私は今もなお、ピッチの外でリハビリをしています。
それが起こったのは、夏合宿を終え、東伏見での練習が再開してから3日後の8月13日。
TRMで確かな手応えを感じた次の日でした。
鈍い音、嫌な感覚とともに、
あの9ヶ月間に及ぶリハビリが即座に思い出されました。
ああ、あの夏合宿のがんばりはぜんぶ無駄だったと、絶望しました。
もともと大学4年間で引退することを考えていた私にとって、
このタイミングで怪我をしたことは
良くも悪くも将来のことを考えさせられました。
なぜ引退しようと考えていたかというと、
サッカー以外のことに興味が出てきたからです。
例えば、
教育実習を経験したことで、
教師という仕事にとても魅力を感じました。
教師というのは物事を教えるだけでなく、
時に友達より、家族よりも近い距離からその人の人生に影響することができる。
わたしもその影響を受けた一人だからです。
また、現在チームで実施している
『木鶏会』からも様々なことを考えさせられました。
『木鶏会』は、実際に多くの企業で実施されており、月に一度全員が同じ月刊誌の特集を読み、感想を発表し合うというもの。
私はこの経験から、
もっと多くの人の考え方が知りたい、
もっと違った視点から物事を見てみたい。
そのように感じることが多くなりました。
これまでサッカー漬けの毎日をルーティンのように過ごし、一度角度を変えて考えたい、
と思ったのもまた一つの理由です。
もし診断結果が良くなければ、
そのまま引退しようかな。
いやでも、このまま終わったらやり切れずに悔いが残るだろうか。
いやいやでも、100%でプレーできずに
満足できるのか?
情けない自分のプレーに、いちいち落ち込むんだろうな。
正解がない問いに向かって、
毎日悩みました。
けれど、
いざピッチに出たとき。
誰かが素晴らしいプレーをしたとき、
また、みんなで練習したことが成功したとき。
胸の奥底から熱くなっている自分がいて、
また声が出なくなるくらい、
チームに声をかけている自分がいました。
正直にいうと、
日々の練習の成果が確実に現れていることが、本当に嬉しかった。
自分はプレーしていないにもかかわらず、
こんなに熱くさせてくれるサッカー。
そしてそんなプレーを見せてくれるア女。
ア女を引退して、
サッカーを辞めてしまったら、
こんなに熱く喜び合うことも、
死ぬほど悔しがることも、
そんなこともなくなってしまう。
そう考えると涙が出ました。
サッカーが教えてくれた、
与えてくれた沢山のものから、
わたしは離れられない、
離れたくない、と思いました。
そして、診断も運良く、
手術をしなくてもプレーできることになりました。
このことは私にとって、
神様からのプレゼントだと思っています。
一度は引退しようと考えたけど、
みんながあんまりにもわくわくするサッカーをするから。
サッカーが本当にだいすきで仕方なくて、
みんなとサッカーについて語り合ったりするこの愛おしい時間が、
自分にとってとても大切だと、気付かされました。
こんな風に思えたのも
間違いなくみんなのおかげです。
サッカーというのは、
なぜこんなにも人を惹きつけるのだろう
と、考えることがあります。
わたしは、
『思いやり』のスポーツ
だからだと思います。
みんなで攻める。
みんなで守る。
ひとりじゃ打開できないところも、
誰かに助けてもらえるからゴールできる。
だれかが不得意なところも、
また違う誰かがカバーすることができる。
こういったプレーが積み重なって、
人々はサッカーに魅了されるのだと思います。
私はア女にきてから、自分のサッカーを見失ってしまって、うまくいかない時期がありました。
そんなときある人から言われたある言葉を、とても大切にしています。
『うまくいかないときは、誰かのためにプレーしなさい』
これから最後の大会が始まります。
全国から強豪が集うインカレ。
きっと難しい試合もあると思います。
けれど、そんなときはチームのことを想ってプレーしてみてください。
誰かのために、プレーしてください。
そして何より、
みんなに心から楽しんでほしい。
私のサッカー人生はまだまだ続くけど、
みんなとのサッカーで『頂』をとりたい。
みんなとなら、
それが絶対に叶えられると信じています。
ラストスパート。
楽しんでいこう!!
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彼女ほどサッカーに夢中になれる人はいるだろうか
ア女のためにこれ程の熱量を注ぐことができるだろうか
しかしラストスパートというところで
神様は「怪我」という試練を彼女に与えた
しかし彼女は現実から目を背けず
大好きな仲間のために
大好きなサッカーをするために
再びリハビリと向き合った
ピッチの外から途切れることない声に
私達は何度、鼓舞されただろうか
“サッカーが好き”と溢れんばかりのプレーが、
声が枯れるまで仲間に届ける思いが
さらにインカレを熱くするに違いない
以上です。
明日は誰でしょう?
お楽しみに〜
蔵田