🌟紫竹隼也(シチク シュンヤ)
⚽️RIOFC → 早稲田実業学校高等部
もし私がサッカーをやっていなかったらどうなっていただろうか。
多くのスポーツにたくさんの魅力があるが、15年間本気で続けてきた競技がなぜサッカーだったのか。
ア式蹴球部に入部してもうすぐ3年が経とうとしている。大学サッカーに身を投じ自分を見つめることが多くなった。
サッカーを始めた時はボールを蹴ることが楽しくて仕方がなく、上手くなりたいと無我夢中にサッカーをしていた。時には上手くいかないこともあったけれどプロの試合を見たり多くの人たちと練習や試合をして成長することが嬉しかった。
気づくとサッカーが私の夢になっていた。
高校3年間
最後の年で試合に出ることはできたがインターハイ、選手権「惜しい」と言われても全国に出ることはできなかった。
悔しかった。
だが夢を諦められない、このままでは終われないと思いア式蹴球部の門を叩いた。
自分がどこまで通用するのかワクワクが止まらない。未知なる世界に飛び込むような気持ちが大きかった。
ア式の練習では予想以上のレベルの高さを体感した。1つ1つのプレーへのこだわりや練習の中で飛び交う言葉、個々の成長意欲はとても高く練習ではミスも許されない世界だった。
早慶戦
学生で作り上げる1つの試合は、試合も運営も両校の意地のぶつかり合い。
早稲田よりも慶應、慶應よりも早稲田という思いはどちらも負けられない。
観客の声援、競技場の空気、勝利の瞬間どれも鳥肌が立つように驚かされた。
試合に出たい思いがさらに高まる。
優勝
人生で一度も味わったことのない経験。
スタンドが湧き誰もが感動する景色を見て喜んだ。
チームを引っ張ってきた4年生たちの背中はとても大きく見える。
グラウンドで喜ぶ同期たちを羨ましく思い、気持ちを託すことしかできない悔しさ、スタンドからフィールドが近いようで遠く見えた。
とても暖かく家族の様な存在であるGKチーム
父親の様な心を持ち、常に行動で示しGK陣を気にかけてくれる内田コーチ。笑顔で練習を盛り上げる姿やたまに一緒にプレーする姿はとてもカッコいい。
大学に入り出会った5人の先輩方はとても偉大です。
1年の時に選手としても人としても未熟な私に言葉やプレーで向き合ってくれた後藤くん、岸浪くん、康平くん。私に多くの大切なことを教えてもらいました。
こじくんと根木くんには感謝しかないです。
今までシュートを止める楽しさしか知らなかった私にGKというポジションの深さを教えてもらった。
常に考え1番後ろでプレーをするからこそ見えるものを伝えなきゃいけない。
代表でのプレーやスーパーセーブの数々。
どんなコンディションでも努力を続ける姿。
西が丘のピッチでのプレーは4年間の思いが伝わってくる。
お茶目な一面やさりげない優しさ。
もっともっと学んだことはある。何より先輩方に憧れている私がいる。一緒にプレーすることができて楽しかった。
2人がいなくなると思うと涙が出てくる。
今、一緒に練習ができないことが悔しい。
「3年間ありがとうございました」の一言では表しきれない思いがある。
来年は長男になるんだ。
不安はあるが笠原もいる。心強い。
頼もしい後輩もいる。
GKチームのレベルをもっと高くする。
学んだこと全て活かす。
そして私の行動で示せる存在になる。
自分らしくね。
これほど多くの瞬間に心が揺れ、多くのプレーが私の心を動かすスポーツはない。
たくさんの感動を与えてくれた。心から尊敬できる方々と出会わせてくれた。
大学に来てわかった。私がサッカーを夢にして続けてきた理由を。
まだ1年本気でサッカーができる時間がある。
私が周りの心を動かせる存在になる。