🌟鈴木怜(スズキ レイ)
⚽️STFC → 駒澤大学高等学校
平素よりお世話になっております。
この度、部員日記リレーを担当させていただきます、スポーツ科学部2年の鈴木怜と申します。最後まで読んでいただけると幸いです。
私は受験を経てこの早稲田大学に入学しました。出身高校は駒澤大学の付属校であったため、そのままエスカレーターで大学へ進む生徒がほとんどでした。そんな中、私が受験を志すきっかけとなった出来事があります。
スポーツ推薦で進学できたらいいなと考えていた高校三年の春、声をかけてくれた大学があり、そこは私が一番行きたいと思っていた大学でした。こんな運命的なことはない、とその大学へ進むことを決めました。しかし、夏が終わってみるとスポーツ推薦の話はなくなっていました。夏にかけて調子を落とし、また、一回だけでいいから来てくれと言われていた練習でも失敗したからです。どうしてこんなにうまくいかないのだろうか。私はこれまでにない自分への情けなさと、屈辱を味わいました。その後、付属の大学へ進むことも考えましたが幸いにも私には受験という道がわずかながらも残されていて、それを実現可能に感じさせてくれる先生方がいました。そして、冬の選手権で見返すことと、受験で、学力でもサッカーでもあの大学より上に行こうと心に決めました。その決心に至ったのは、そして最終的に早稲田大学に合格できたのは多くの人の助言や支援があったからです。しかし原動力となったのは紛れもなくあの日の悔しさです。
1年生として過ごした昨年は本当に多くの刺激を受けた一年間でした。この組織にいる仲間はみんなサッカーが大好きで、レベルアップのためなら努力を惜しみません。また、人としても魅力あふれる仲間ばかりです。そんな集団に身を置いているため、もちろん課される要求は高く、また、仲間に対しても高い要求をすることが当たり前でした。試行錯誤、トライアル&エラーを繰り返しました。高校時代、指導者に「ぬるま湯からは何も生まれない、厳しい環境を自分たちで作り出せ」と言われたことがありますが、ここは入った時から私にとって熱湯でした。
二年目を迎え、今の率直な気持ちを言うと「悔しい」です。公式戦に出られない、Aチームにいられない、などの結果よりもそれだけの評価を勝ち取るに値しない今の自分を悔しく思います。今年になって公式戦に出場することの増えた同期たちや、高校時代の仲間を見るとまた、悔しさが増します。
しかし、私はこの悔しさこそが今の自分のエネルギーになっていると感じます。思えば、今まで多くの場面でも悔しさが力となってきました。受験の時にも私の背中を押したのは悔しさから生まれたエネルギーでした。そうは言っても、目の前の出来事に対しただ悔しいと思うだけでは意味がありません。悔しさはその先のやるべきことを見つけて初めてパワーを生みます。このチームでは周りにいる仲間の行動が、そのヒントを与えてくれます。そして、すぐに実行に移すことができる恵まれた施設、素晴らしい環境がこの大学にはあります。
だから今、私は迷わずに前を向くことができます。自分を見失わずにやるべきことを見つけられます。そんな毎日はとても幸せで、わくわくします。ここまで恵まれた環境にいられることは本当に有難いことであり、当然自分だけで成り立っているものではありません。感謝の気持ちは絶対に忘れてはいけないと思います。この環境を最大限に生かして、今感じている悔しさをエネルギーにこれからも前に進んでいきます。
拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。