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「変化と野望」1年・秋元浩希

 

🌟秋元浩希(アキモト ヒロキ)
⚽️多摩大学目黒中学校 → 早稲田実業学校高等部

 


 

ア式蹴球部は、多くの人が言っているようにサッカーだけでなく人としても大きく成長することができる組織です。それは間違いありません。私もこの組織に入って半年以上が経ちましたが、人間としての弱さ、まだまだ未熟な部分を突きつけられることがあります。この半年で感じたこと、そしてこれからの覚悟を述べたいと思います。

 

私は早稲田実業学校出身ですが、その早稲田実業に入学した理由の1つがこのア式蹴球部という存在でした。付属校という利点を生かし、より簡単に入部できるであろう、そう甘く考えていました。いざ練習に参加してみると、自分の考えの甘さ、何の為にこの組織でサッカーをやるのかということを考えさせられました。

外池監督との面談では、「秋元は甘えてしまう。目の前に小笠原学という良い見本がいるのだから、それを目指せ。」出会って半年の監督に自分の弱さを見抜かれた情けなさ、しかしながら、身近に模範となる先輩がいるこの組織の偉大さを感じました。

 

また、付属生ということで、推薦で入ってくる新入生と共に、チーム始動日から練習に参加させてもらいました。まず1番最初に衝撃を受けたのは、キャプテンである岡田さんの存在感でした。私は中高とキャプテンをやってきましたが、岡田さんの自分の考えをチームに浸透させる力、影響力は私の中のキャプテン像を大きく変えました。

そして私は、雑用などのチームの仕事に関わりながら、ア式蹴球部の在り方などを早い時期から感じることができました。しかし、この組織に入ることはやはり簡単ではなく、私は入部できるかどうかという瀬戸際に立たされていました。ギリギリのところで入部を認められましたが、入部できなかった人と私との違いは今でも確信することはできません。ですが、あの練習生期間で浮き彫りになった自己表現力の乏しさは、今でもAチームに絡むことのできていない現状の要因の1つだと思っています。周りに気を遣い、自分から発信することができないという私自身の弱さを、同じ1年生のチームメイトの姿から学びました。

 

そして、この半年で1番心動かされたのは、学年ミーティングで、同期の加藤拓巳が言った言葉でした。

「ここは、サッカーをやる組織だから、プレー面で自分の力を証明しなければいけない。それを第一に考えずにやっているのは甘えている。」

 

この言葉が強く心に残りました。加藤は、スポーツ推薦で早稲田大学に入学しながら、まだ怪我の影響で入部を認められていません。しかしながら、自己表現力を持ち、チームの中でも強い存在感を発揮し、決して甘えを許さない彼が、私の目指す姿と重なったからこそ響いたのかもしれません。たしかにその通りです。ここはサッカーをする組織であることが大前提です。周りのチームメイトの経歴や実力と私自身との差に勝手に言い訳を作り、いつのまにか甘えていた自分がいました。

 

これからは人としての成長ももちろんですが、それ以上にサッカーの面での成長を目指し努力し続けていきます。そして、私がなぜ入部することができたのかを、プレー面で証明したいと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。