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『存在意義』4年 大庭愛叶

本日の担当は、4年大庭愛叶です!

主務、マネージャーとして選手を、ひいてはア女全体を支える彼女。

違う立場だからこそ出来ること、やるべきことは何か考え続け、導き出した彼女の存在意義とは…。

ぜひご覧ください👀✨

こんにちは!
本日ア女日記を担当させていただく4年マネージャーの大庭愛叶です。

まずはじめに、日頃より早稲田大学ア式蹴球部女子に多大なるご支援、ご声援をいただき、誠にありがとうございます。

多くの方々のお力添えがあるからこそ、選手、学生スタッフ一同、サッカーと正面から向き合う毎日を過ごすことができています。
この場をお借りして御礼申し上げます。

さて、最後のア女日記ということで何を書こうか迷い、様々なテーマで書いては消してを繰り返していましたが、今回はマネージャーとしての日々の中で私が大切にしてきたことを書こうと思います。

まとまりがない上にとても長く拙い文章ではありますが、温かい目でお読みいただけますと幸いです。
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先を見据えて行動する
行動に意味を持たせる、目的意識を持つ

これはア女という組織に入って自然と身についた力だと最近強く感じている。
話は変わるが、マネージャーをしていると
「人を支えることが好き」
「裏方としてチームに貢献することが好き」
と他者に思われることが多くある。

もちろん、その言葉に間違いはなく、
その価値観あってこそのマネージャー業だと感じているが、
選手と区別されているような、そんな違和感を感じることがある。

なぜなら、
ア女の学生スタッフは「ア女」という組織に属する一員であり、
組織で掲げた大きな目標を一緒に果たすために全身全霊共に闘うからだ。

「ア女は選手と学生スタッフの隔たりがない」
これは入部前から先輩方に言われてきた言葉である。

当時、マネージャーという初めての役割に挑戦することを心した私にとって、「マネージャー」に対するイメージを覆す大きなキーワードだった。

そして、学生スタッフという役割でありながらも、
全国各地から集まったトップレベルの選手と同等の関係性でサッカーに向き合えることに大変魅力を感じた。

また、その言葉に対して
ア女にいる時間が長くなるほど
強い責任感と覚悟を持つようになった。

“ 隔たりがない = 選手と同じ立場 ”
“ 隔たりがない = 勝敗に影響する立場 ”
“ 隔たりがない = 常にア女の1人として見られる立場 ”

これまでの人生を、
私の想像する何倍も、何十倍もサッカーに捧げ、
それぞれが様々な想いを持ちながら、
幾度の葛藤や挫折を乗り越えながら、
強い意志と覚悟を持ってサッカーに向き合い続けている。

そんな選手に対して生半可な気持ちや行動で関わってはいけない。
大袈裟に言えば、これまでの選手1人1人の人生を背負うくらいの気持ちで一緒に闘う必要があると考えている。

そこで、自分がチームに対して出来ることは何かと考えた時、
「先を見据えて行動すること」
「何となくで動かない、常に考えて動くこと」
このふたつを導き出し、大切にしてきた。

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━━ 練習前

みんなの会話や表情からその日の調子をちょっと伺う。

元気のない子がいたら「練前にちょっかいだそう」「声掛けてこよう」「練習中よく見てみよう」と勝手に意気込み、気にかける。

些細な会話や行動から、少しでも「今日も頑張ろう」と思ってもらえるように。

━━ 練習中

まずは練習で使うグリッドを置く。
メニューが多ければ多いほど腕の見せどころだ(と思って頑張る)。

選手の練習間の移動距離が少しでも短くなるように、
選手がすぐに次のメニューの場所を把握できるように、
マーカーの色や種類を変えてグリッドを置く。
小さいグリッドのメニューを囲むように
大きなグリッドのメニューを配置する。

一気にすべてのグリッドを置けなくても、
途中で練習を止めることなくスムーズに次のメニューに入れるように、
マネージャー間で作れていないグリッドの共有を行う。

選手の水や氷を用意する。
お腹の弱い選手には氷は無しで、
逆に氷が沢山の冷たい水の方が調子が良くなる選手には氷を沢山入れる。
あるいはその日の体調や気温に合わせて氷の量を調整する。

グリッドからボールが出たらすぐに新しいボールを出し、ダッシュで遠くへ転がり込んだボールを取りに行く。

史さん(監督)が笛を加えたり、
時計を確認したことにアンテナをかたむけ、
レストに入った瞬間にみんなに水を渡せるように準備する。

ボール出しはなるべく選手より自分が先に担当する。

使い終わった道具の片付けは誰よりも急ぐ。
選手が先に取っていたら申し訳ないと感じている。

副審も選手には極力やらせない(リハの子には甘える)。

同じメーカーのボトルを使うみんなが
すぐに自分のボトルを見つけてレストできるように
ボトルケースへの入れ方にもこだわる。

なにか探している選手がいたら
行動や表情を洞察して正解のものを渡す。

練習中に元気がない子がいたら
邪魔にならないように話しかける。
ちょっとでも元気になるように、
もっと自信を持てるように声をかける。

練習中に心動かされたプレーを口にする。
練習の合間に伝えたり、練習が終わったら本人に伝える。

あげたらキリがないが、
みんなが1秒でも長くサッカーに向き合えるように。

1秒でも長く前を向いて、目標・目的を忘れずにサッカーに打ち込めるように。

ボール拾いやボール出し、片付けではなく、1秒でも長く足でボールに触って成長に繋がるように。

サッカー以外のことへの配慮を1秒でも短くするために。

━━ 練習後

なにか思い悩んでいるような、抱えているような、
元気がなさそうな、涙を流しそうな、
そんな子がいたら自然な感じで近づく。

もし話してくれるなら私が想いの捌け口になりたいから。
選手に言えないことも私だったら聞けるかもしれないから。
(無理に話させたくはないから、結局すーーっと離れることもあります笑)

最近は同期の誰かしらと反省会をすることも増えた。
選手以外の目線で練習中に感じた違和感、
「もっとこうした方がいい、逆にこれが良かった」

マネージャー目線でありながらも感じたことを伝える。
目標を達成するために必要だと思うから。

帰りの電車の中でも色々話を聞いたり話したり。
辛そうなら西武新宿までお供する。

口にすることで少しでも気が軽くなったり、
次の日からまた頑張ろうって思ってもらえるように。
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ピッチ上のプレーで直接チームを勝利に導くことが出来ないからこそ、人一倍頭を使って行動することを大切にしてきた。

これが私なりの「闘う」であり、
私がア女にいる「存在意義」であると考えている。

泣いても笑っても残り3ヶ月。
1分1秒も無駄にせず考え、行動し続けたい。

もっとサッカーに向き合えるチームに、
もっと1人1人が自信を持てるチームに、
もっとお互いを刺激し合えるチームに、
そしてもっともっと強いチームに。

最後に笑えるように、闘い抜く。

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以上です。
明日もお楽しみに!
小林