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『もう一度』1年 大山愛笑

本日の担当は、1年大山愛笑です!

日本女子サッカーの未来を背負う彼女。昨年出場したU20のW杯で感じた世界との壁。そして、思いもしなかった初めての大怪我。『もう一度』と再起を誓う彼女の熱い想いとは…。
是非ご覧ください👀✨

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本日ア女日記を担当させていただきます。
日テレ・東京ヴェルディメニーナから来ました大山愛笑です。
少し長くなってしまうのですが、素直な気持ちを
書いたので最後まで読んで頂けると嬉しいです。

私がnoteを書くと知ってから内容を考えている時、
『もう一度』
頭の中にすぐこの言葉が浮かんできた。
なぜなら去年は今までのサッカー人生の中で
1番濃く、振り返るとこの言葉が欠かせないから。
正直たくさん悩んで、悔しい思いもして、
楽しさより辛さが多い1年だったけど、
1人選手として成長出来たと思う。

去年の春、進路選択に悩んだ。
監督や両親、同期とたくさん話をしたが、
話せば話すほどどうしていいか分からなくなった。
でもその時、監督と両親から同じ言葉をかけられた。
「愛笑の進路なんだから、愛笑が決めた事なら全力で応援するよ。」
この言葉をかけてもらった時、
私の中で大学に行こうと決心した。
そしてなぜア女を選んだのか。
1番の理由は、

「若葉さんともう一度サッカーをする」

という気持ちがあったから。
またチームメイトになりたい、
同じピッチに立ちたい。
4年間のうち一緒に出来るのはたったの1年、
今年だけかもしれないけれど、
どうしてもこれを叶えたいと強く思った。
なぜここまでこだわるのか。
それは、メニーナの最後日本一を獲って笑顔で
若葉さんを送り出せなかったから。
最後の最後で負けた悔しさ、相手の喜んでいる姿を
茫然と見ることしか出来なかった自分の不甲斐なさは今でも鮮明に覚えている。
怪我をしてしまったから一緒に出来るのは約半年に
減ってしまったけれど、来年の冬西が丘のピッチで
笑って優勝カップを掲げる若葉さんを見れるように
全てをかけてチームの為に戦います。

去年の夏、U20W杯に出場した。
コロナでU17W杯が中止になってしまったので、
私にとって初めての世界大会だった。
試合毎にマークが厳しくなりパスが受けれなくて、
自分のプレーが出せない。
チームが良くなっていくほど試合に出ているのに
何も出来ないもどかしさがあった。
準々決勝前日に監督にこの言葉をかけられた。
「自分のプレーが出せないことは辛いと思う。
けど、愛笑が相手を引き付けてくれるから他があく。
目立たないかもしれないけれど十分チームに貢献してるから、自信持ってこれからも試合に出て欲しい。」
そして、準々決勝のフランス戦。
吹っ切って考えられたことで、4試合目にして
ようやく満足のいくプレーが出来た。
延長後半アディショナルタイムにVARでPKを獲得、そして何とか同点に追い付いた。
正直、延長後半に逆転された時
帰国が頭に浮かんで来ました(笑)
PK戦の1番手は正直驚いたが、特に緊張も
プレッシャーもなく自信を持って蹴る事ができ、
120分+PK戦の末準決勝に進むことが出来た。
準決勝でブラジルに勝ちいよいよ待ちに待った決勝。相手はスペイン。
スペインサッカーが好きな私にとってスペインと戦えること、そしてその舞台が決勝であることほど嬉しい時間はなかった。
試合が始まった瞬間、相手の上手さに圧倒された。
パスの速さと正確さ、ずっと一緒にやってきたような完璧なパスワーク。
今まではまっていた守備が全くはまらず、
こんなに主導権を握られるのは大会で初めてだった。
結果1ー3で試合終了。世界との差を痛感させられた。
だが全試合に出場し、日本を背負って戦うことの
楽しさやまだまだレベルアップしないといけないことなどワールドクラスの選手と戦えたからこそ改めて
実感することが出来た。
約3万人の観衆の中でプレー出来たこと、
世界一を目の前で逃した瞬間に

「もう一度この舞台に戻って世界一を取り返す」

こう心に誓った。
来年の春アジア予選があるので必ずW杯出場権を獲得してリベンジ果たして来ます。

去年の冬、人生初めての大怪我をした。
練習中に膝が想像のつかない方向に曲がり、
聞いたことのない音が聞こえてきたのを今でも鮮明に覚えている。
さっきまで動いていた足が動かなくなるどころか
力すらも入らなかった。
その瞬間にメニーナ最後の大会に出られないこと、
長期のリハビリになることを一瞬にして悟った。
前十字靭帯断裂。
覚悟はしていたが1番聞きたくない言葉だった。
でも怪我したことを実感したのは手術が終わった後、足に傷ができて歩くことすらも困難になった時。
ピッチに戻ってサッカーをする想像が全く出来なくなり絶望した。
その後サッカーをしているみんなを見るのが辛くて、グラウンドに行くことすらも嫌になってしまった時、

「この怪我をもう一度は絶対にしない。」

こう決めた。
だからこそ今辛いリハビリにも耐えられる。
少し動けるようになった今でも辛いことはたくさん。
思うようにボールが蹴れないし、
今までの自分の足じゃない。
これを書き始めたらキリがない。
正直怖さもあるし、
試合に復帰出来るか不安な気持ちもある。
でもこんなマイナスな気持ちを吹っ飛ばして
何よりも私を頑張らせてくれるのは
復帰を待ってくれてる人がいること。
「愛笑が復帰するためなら何でもするよ。」って言ってくれる家族がいる。
「早く一緒にサッカーしようね。」って言ってくれる同期がいて、
「戻ってくるの待ってるよ。」って言ってくれる
先輩達がいて、
「焦らないで大丈夫だから、ゆっくりで良いから戻っておいで。」って言ってくれる
監督がいる。
私がみんなに恩返し出来るのはピッチ上だから、
必ず今までより強くなってピッチに戻ります。

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以上です。
明日もお楽しみに!
阪本