diary-women

ア女にいる私『背番号「3」』後藤若葉

本日の担当は、3年生後藤若葉です!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんにちは!本日ア女日記を担当させていただく3年後藤若葉です。

 3年生になり前髪を久しぶりに復活させてから、毎日のように誰かしらに「また前髪切った?」「あれ前髪伸びたんじゃない?そろそろ切り時じゃない?」といじられてます。個人的には髪を下ろしているときはなしの方が楽だけど、結んでいる時にはありの方が良いと思うんですよね~。みなさんは、前髪ありとなしどっちが良いと思いますか?(笑)ご意見お待ちしてます!
 
 今回ア女日記を書くに当たって、私は締め切りギリギリまで手をつけませんでした。今の自分の気持ちと向き合うのを避けていたのかもしれません。それでもせっかくの良い機会なので、今回のア女日記では私が今シーズンを振り返って感じたことを素直に書いてみたいと思います。自分の気持ちを言葉にすることも文章にまとめることも苦手なので、決して読みやすい文章ではないと思いますが、これが私の今の素直な気持ちです。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

 
 2022年1月6日、味の素フィールド西が丘で行われた全日本大学女子サッカー選手権大会(通称:インカレ)の決勝戦。東京では異例の大雪で真っ白になったグラウンド上にできた歓喜の輪、その中心に私はいた。DFである私には、自分の元にみんなが集まってきてくれるあの光景が新鮮で、幸せで、この先忘れることのない最高の瞬間となった。しかしそれ以上に、ア女30年の歴史の中で初の無失点優勝に貢献できたことが嬉しかった。日々の練習から高め合うことができる仲間がいるから、この結果を生むことができたのだと思う。そんな素晴らしい組織であるア女の一員になることができてよかったと、この選択は間違いではなかったと改めて感じている。

 2連覇を目標に掲げてスタートした2022シーズン。私は今シーズン、まだ一度も公式戦のピッチには立つことができていない。これほどサッカーから離れた生活をしたのは16年間サッカーをやってきて初めてだ。練習試合中のなんて事のないプレーで少し痛めただけで、休めば治るものだと思っていた。しかし、1週間、2週間、1か月と時間は経った。その間にチームは開幕戦を迎え、関東リーグとカンカレ、チャリティマッチ、合わせて19試合。私はこれらの試合を見ていることしかできなかった。土日連戦のため、前日の試合にフル出場した選手が次の日も試合に出る。それでも私は見ていることしかできない。それは本部だったり、第4審だったりと立場的問題もあったが、そうではない問題の方が大きかったと思う。試合終了間際の勝ち越しゴール、嬉しくて仕方がないはずなのに喜ぶことができない自分がいた。チームのピンチを救うシュートブロック、本当は叫びたいはずなのに、叫ぶことができない自分がいた。チームが苦しいときに、何も役に立てず、力になれないことが悔しかった。週末になり試合が行われるのが嫌になっている自分がいた。それでも私は何かチームのためにできることはないかと考え、今の自分にできることならなんでもやった。いや今考えると、そうすることでしか毎日ア女に来ることに対しての意味を見出すことができなかったのだと思う。毎日自分の怪我と向き合って、その日できるメニューをこなして一日が終わる。そして気が付いたら4ヶ月が経っていた。

 私は怪我して4か月間、復帰への道が見えなかった。この期間にももちろん様々な治療を行ったが、治療を受けるたびに期待しては、打ち砕かれるの繰り返しだった。正直本当にしんどかった。それでも私は毎日東伏見に足を運んだ。チームメイトからは「若葉と一緒にプレーできるの楽しみにしてる」「若葉からのボールが欲しい」色々な言葉をかけてもらった。時にはこの言葉がプレッシャーに感じることもあった。それでも、「一日でも早くみんなとサッカーがしたい」今の私の原動力であるこの気持ちでどうにか耐えてきた。心が折れかけても、グラウンドを見れば頑張っているみんなの姿があり、そこで一緒にプレーをする自分の姿が思い浮かぶ。怪我をする前には当たり前だった日常が当たり前ではなくなった。毎日きつい練習をして追い込んで体中が筋肉痛の日も、今ではうらやましいとも思ってしまう。(そんな流暢なことを言っていられるのは今のうち。)これから私には復帰に向けて超えなくてはいけない壁がいくつもある。それでも私にはありがたいことに、私の復帰を待ってくれている人たちがいる。その人たちの期待に応えるためにも、それがプレッシャーになったとしても、私には帰りたい、帰らなくてはいけない場所がある。そのためには、今よりも、怪我する前よりも、レベルアップしなければいけない。今後の目標のためにも。

 長々と書いてきましたが、今の私は手術も無事終わり復帰に向けての道を歩き始めたところです。4か月間道の見えなかった私にとっては大きな一歩です。初めての経験で不安もありますが、ここからは這い上がっていくだけだと思うので、日々できるようになることが増えることを楽しんで、一歩一歩私らしく進んでいきます。そして復帰した暁には、サッカーができる喜びをかみしめて思いっきりプレーし、観てくれているみなさんにも楽しんでもらえるようなサッカーができるように頑張りたいと思います。

 説明が遅くなってしまいましたが、この題名にした理由は、私にとって “背番号「3」”は特別な意味を持つからです。”背番号「3」”は、私がサッカーを始めて、最初につけた番号です。兄のお下がりのユニホームをそのまま引き継いで付けた番号でしたが今思い返すと、この頃からCBになる運命だったのかもしれませんね。そしてありがたいことに、今シーズンからア女でも「3」を背負わせていただいています。しかしまだ1度もそのユニホームに袖を通すことはできていません。これも私が新しいスタートを切るための、神様のちょっとしたいたずらなのでしょうか。1日でも早く復帰し、ピッチで”背番号「3」”を躍動させる姿(前髪がどうなっているかもお楽しみに?)を実際にグラウンドに足を運んで、観に来ていただきたいです。そして燕脂の「3」を背負った私の写真をたくさん撮っていただけたら嬉しいです。

 最後になりますが、現在もなかなか収束がつかない新型コロナウイルスの全国的な蔓延の中、私たちが全力でサッカーに打ち込む環境を整えてくださっている方々、ほんとうにありがとうございます。感謝の気持ちはピッチの上でプレーで表現していきたいと思います。これからもア女の応援よろしくお願いします‼︎

明日は、
きみの愛馬が!ずきゅんどきゅん 走り出しー ふっふー‼︎
ア女の勝利のためならどこまでも‼︎
ア女の「ウマ娘」こと、萌さんです。お楽しみに。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上です。
本日もご覧いただきありがとうございました。
明日もお楽しみに!

浦部