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30周年企画《OG連載》2008年卒 天野実咲

こんばんは!
本日のOG連載はこちらの方です!

【天野実咲(あまのみさき) 2008年卒】
1985年4月22日生まれ。2008年3月、スポーツ科学部卒業。7歳の頃地元のチームでサッカーを始め、中学では学校の男子サッカー部と社会人女子サッカーチームを両立しながらサッカーを続ける。高校では、常盤木学園高等学校サッカー部に入部し、早稲田大学ア式蹴球部女子でGKへとコンバートする。ア女在籍時には、2年時(2005年度)にインカレ優勝を経験。大学卒業後、東京電力女子サッカー部マリーゼに所属するも、2011年の東日本大震災の影響でチームは事実上の廃部となり、2012年に新たに発足したベガルタ仙台レディースに所属。引退後、一度チームから離れた仕事をするが現場(チーム)に関わりたいという強い思いから、GKコーチとして活動。2017年、指導者としてスタートした最初の1年で、当時所属していた十文字高校の高校選手権初優勝に貢献。2018年から2020年には、東京国際大学GKコーチを務める。

大学2年生からコンバートしたGKで、同年(2005年度)のインカレ優勝、さらには日本女子サッカーのトップである、なでしこリーグまで上り詰めた天野実咲さん。そんな天野さんから、GKへコンバートした理由や、新しい物事へ挑戦する際のマインド、現役生への有難いメッセージをいただきました。

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「みさき、明日の試合でGKやってくれないか?」

大学2年生の時だった。これが私のGKへのコンバートのきっかけだった。当時監督だった堀野監督からそう言われ、私は二つ返事で引き受けた。以前からGKへ関心がありやってみたくて仕方がなかった。ラッキーなことに私はGKの楽しみを試合で体感し、試合後にはただただGKをやりたい!という気持ちだけで監督へ「私、GKになりたいです」と直談判していた。これがきっかけで私は日本女子サッカーのトップレベルや世界の選手を大学生の時に目の当たりにすることができた。

その後、なでしこリーグ1部の東京電力女子サッカー部マリーゼに所属し、2011年の東日本大震災で事実上チームの廃部を経験した。サッカーを続けることを諦めかけていたところ、ベガルタ仙台レディースへ前所属のチームが移管されることに伴い、再度チャレンジすることを決めた。なでしこリーグ1部復帰直後は、正直辛かった時期もあるが、開幕へ向けて戦う準備をしていた最中サッカーを突然失った仲間と共に、なでしこリーグ1部の舞台に戻り、真剣勝負がまたできたことは幸せだった。
引退後は、少しの間現場(チーム)を離れたが、やはり現場が好きだと強く思いGKコーチとして活動を始めた。指導者キャリア1年目に所属していた十文字高校が高校選手権初優勝を果たすという、チームの歴史に大きく関わるところを経験できたことは、私自身としても貴重な体験だった。

こじつけに聞こえ、よく聞く話かもしれないが、大学2年で始めたGKで日本女子サッカーのトップリーグに挑戦し、未熟な私をスターティングメンバーとして起用し続けてくれた監督に感謝の気持ちでいっぱいだということをこの場を借りて伝えたいということと、それと共に「私はこれがやりたい!」というポジティブな気持ちがあれば、何事も遅いことはないのかもしれない。何かを始める時、失敗をした時、私自身「もっと早く気づけばよかった」などと小さな後悔や反省の繰り返しではあるが、自分の意志で起こすアクションは楽しさを倍増させ、より良くなりたいという欲も増幅させる。

ア女は今回の企画のように何かを作り出すことや、チームマネジメントのところから自主性を問われる良い環境だと思う。失敗がなんだ、良くなりたいという欲が強欲で何が悪い。大学生の間に些細なことでもなんでも良いから「自分の意思で」アクションを起こしてみて!そうすればきっと無敵な大人への近道になると思う!

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以上です。

今回の30周年企画《OG連載》では、天野実咲さんにご協力いただきました。
「自分の意志で起こすアクションは楽しさを倍増させ、より良くなりたいという欲も増幅させる。」天野さんのこの言葉から、どんなことでも失敗を恐れず、自らの意思でアクションを起こすことの大切さを学ばさせていただきました!私たちも、学生である今だからこそ、様々なことにアクションしていきたいと思います!

明日のOG連載もお楽しみに!

編集:笠原